【中学文法復習編】SomeとAnyの違いってなんだっけ?

中学文法さえわかれば英会話はできる!?

中学文法さえわかれば英会話はできる、って聞いたことありませんか?

本当に中学文法だけで英語を話せるのかな。
高校、大学、英会話教室などなど、中学以降も勉強したのにさっぱり話せないのはなぜ・・。

そんな風に感じられる方も少なからずいらっしゃるのでは。

本題に戻って、中学の文法で英会話はできるのか否か。

こたえはYES、話せます!
中学2年生くらいまでの知識があれば、ペラペラとはいきませんが、なんとかなっちゃうんです!!

英語でのコミュニケーションに慣れてきたら
「言葉を正しく使うこと」が次へのレベルアップの秘訣。

「伝えたいこと」をさらに詳しく、思い描いたイメージに近づけて伝えられるようになります!

せっかく習ったはずなのに、思い出すとあやふやな文法、錆びついた知識、ありませんか?
難しいことはやらなくていいんです。
一緒に中学文法を思い出していきましょう!

SomeとAnyの使い方

SomeもAnyも、英語ではこれでもか、という頻度で使われます。
その意味を辞書で引いてみると、「いくつかの、いくらかの」と載っています。
漠然とした数・量を表すらしいんですが・・使い方も具体的なイメージも掴みづらいですね。

これ、使えなきゃいけないの!?と思われる方。

はい、これ便利なので、是非使えるようにしましょう!

中学での文法ルールを思い出してみると、
『一般的にはSomeは肯定文で使われ、Anyは否定文または疑問文で使われる』
と習った方、多いんじゃないでしょうか?

SomeとAnyへの苦手意識、ここがもしかしたら原因かもしれません。
ザ・文法ルール!って感じですもんね(笑)

まずはいくつかの例文で、SomeとAnyの使い方をチェックしてみましょう!!

I want some books. 「何冊か本が欲しいな」
Would you like to have some more tea? 「もう少し紅茶はいかがですか?」
He doesn’t have any money. 「彼はお金を全く持っていない」
Do you have any friends in Hawaii? 「ハワイに友達はいますか?」
Any advice would be welcome.「アドバイスだったらなんでも大歓迎だよ」

・・「Someは肯定文、Anyは否定文または疑問文」の原則、当てはまらないのがけっこうありますね!?

実はすごくヘビーなAny

Someの特殊版に思われがちなAnyの方が、実はアプローチしやすいんです。
そして、会話の中に占める重みがSomeとはケタ違いなので、はるかに要注意なのもAny。

Any単体だと、「ひとつでもいいから」「なんでもいいから」という意味。
これにNotを伴うと、「ひとつもない」「なんにもない」(=まったくのゼロ)という意味になります。

例文があった方がイメージしやすいですね。

Do you have any cookies? I’m starving!
クッキー、1枚でもいいから持ってる?お腹すいて死にそう!

Do you have any time to check this document?
この文書確認してほしいんだけど、1分でもいいのでお時間ありますか?

Tell me any news about Jamie!
ジェイミーのこと知ってたら、なんでもいいから教えて!

You cannot have any more ice cream, sorry.
もうあなたが食べていいアイスクリームはこれっぽっちもないもないの、ごめんね。

I just don’t have any courage left to do this again.
これをもう1度やるだけの勇気は、もうさっぱり残っていないよ。

Let me know if you have any questions, okay?
質問が1つでもあったらちゃんと言ってね、OK?

なんでもいい、ひとつでもいい。
Notを伴うと、本当にさっぱり全然ない。

なんだか悲壮感漂うというか、ギリギリいっぱいなところで頑張っているイメージなのがAnyなんです。

なので、会話でAnyが出てきたら要注意
相手がとっても大事なことを話している、というサインでもあります。

比較的ライトなSome

Anyに比べて、わりと気軽に使われるのがSomeです。
日本語でいうところの「ちょっと」「いくらか」にすごく近い使い方です。

具体的な数はというと、、「多くも少なくもない」って感じです。
このあたりも、日本語の「ちょっと」「いくらか」に近いかもしれません。

要するに、だいたいでいいんです。笑

まじめな話、2~3個くらいだと a few, a couple of、5~6個だとseveral。
それ以上ならmany (このあたりも人によって感覚が違うので難しいところですが・・)。
数自体が大事な時には、ほぼ例外なく、Some 以外の形容詞が登場します。

逆に、Someが出てきている時点で個数はそんなに大事じゃないんだな、と割り切るのもあり。笑

I would like some coffee, please.
ちょっとコーヒーもらえるかな。

Would you like some sugar for your coffee?
コーヒーに砂糖は入れる?

Could I have some salt, please?
ちょっと塩をもらっていい?

I think I’ll have the steak with some fries.
ステーキに、フライドポテトもつけてもらおう。

Why don’t we watch some moviestonight?
今夜何か映画でも観ない?

Why don’t you give her some advice?
彼女に何かアドバイスしてあげなよ。

どの例も、見事に個数はさっぱり大事じゃないですね。笑
「少し」「いくらか」「何か」くらいの意味で、文章全体の調子を整える程度の使い方です。

Someは肯定文、Anyは否定・疑問文

さて、ここまで実際のSomeとAnyの使い方をおさらいしたわけです。
せっかくですから、あくまでも一般論にはなりますが、一般論として定着した
「Someは肯定文、Anyは否定・疑問文」というのも一応振り返ってみましょう。

[肯定文]

I will have some cookies.
クッキー、いくつか頂いていいかな。
>常識の範囲内での枚数、というくらいですね。

If I have some time, I will check it.
時間があれば、確認しておきます。
>適宜、時間があれば、ということで、このSomeも大きな意味は持っていません。

[否定文]

I don’t have any cookies.
私はクッキーを(1枚も)持っていません。
>ゼロですよ、というのを強調した表現ですね。

I don’t have any time to check it.
私にはそれを確認する時間が(まったく)ありません。
>これも、ほんと時間ないからね!という強調表現です。

ちなみに、学校ではあまり大っぴらに習いませんが、
“I don’t have cookies”も “I don’t have time to check it”も(つまり、Anyを使わない)、
どっちもまったく問題ない表現で、実際によく使われます。

絶対にAnyを入れなきゃいけない、なんてルールはないんです!

Anyを使わない分、それぞれ
「今クッキーはちょっと持ってないよ」
「確認の時間、ちょっととれなさそう」
くらいの意味で、若干柔らかい表現になります。

[疑問文]

Do you have any cookies?
(1枚でもいいから)クッキーある?
>かなりの空腹でしょうか、切迫感の感じられる疑問文です。。

Do you have any time to check it?
(1分でもいいから)それを確認する時間はありますか?
>今すぐ確認してほしい、少しでも時間があるなら見て!という、こちらも緊迫感ある疑問文です。

ちなみに、否定文と同様、上記の2文はAnyを抜いた使い方もアリですよ。
その場合、単に「クッキーある?」「時間取ってもらえそう?」という感じで、
かなり切迫感はトーンダウンした言い方になります。

会話のニュアンスを正確に受け止めるには、Anyの有無がかなりのキーポイントなんです。

文脈迷子の真犯人!?

SomeもAnyも、もともとは名詞を「少しの、いくらかの〜」というかたちで伴います。
(たとえば、Some co-workers 「数人の同僚たち」Any problems 「いくつかの問題点」)

なので通常は聞き流してしまっても話がついていけない、なんてことにはならないんですが・・
お互いが文脈についていけるだろうという状況では、名詞が省略されてしまうこともあるんです。

I didn’t eat any salad but Chris ate some (salad).
「私はサラダ食べなかったけど、クリスは少し食べたよ。」

Kelly took lots of photos of the mountains but Luke didn’t take any (photos).
「ケリーはたくさんの山の写真を撮ったけど、ルークは撮らなかった。」

SomeやAnyが単体で出てきたら、「!?」とパニックになる前に落ち着きましょう。

ネイティブとの会話で「急に会話についていけなくなる」、意外な落とし穴のひとつがSome/Anyだったりします。

「なんの話!?」と文脈迷子になりかけたら、直前に必ずあるはずのヒントになる名詞を探しましょう!

SomeとAnyのまとめ!!

『Anyを使うのか使わないのか、それが問題だ。』

その一言に尽きます。
地味なイメージのAnyがここまで大事なんて、ちょっと衝撃だったかもしれませんね。笑

一般論の使い分け法にはとらわれ過ぎず、Someは気軽にAnyはよく考えて使うように。

うまいこと使いこなして、ぐんと「伝わる度」をアップしましょう!!

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記事の監修者情報

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【松本兼頌(Matsumoto Kensho)】

カリフォルニア大学で語学とマーケティングを専攻。卒業後ハワイで広告営業を担当しました。余談ですが、ワイキキとカイルア担当だったので隠れスポットの話も得意です。

今までの海外経験を活かし、正しい英会話の習得方法を徹底解説。スピーキング ・発音・リスニングに関する記事を主に執筆しています。わからないことがあれば、お気軽に相談してください。