あなたは今、やる気に満ち溢れてオンライン英会話のレッスンを受けてみたものの、
「全然話せなかった」
「びっくりするほど英語が出てこなくて、撃沈した」
とショックを受けているのではないでしょうか。
「いくらなんでももう少し話せると思っていたのに……」とおおいに凹み、頑張るつもりだった英会話を諦めかけているなら、ちょっと待ってください!
撃沈したと感じるということは、「自分は本来もっと話せる実力がある」と感じているからです。そもそも、もとより英語を全く話せない人は「もう少し話せると思っていたのに……」とは落ち込みません。
オンライン英会話での撃沈は、ゲームオーバーなどではなく、スキルアップに向けたはじめの一歩です。
大切なのは、自分が撃沈した原因を客観的に分析し、それに応じた対策を講じることです。
そこで本記事では、オンライン英会話撃沈の原因と対策をご紹介します。
順を追ってお読みいただければ、何が原因でどういった対策を講じればよいか、自ずとわかり、具体的なアクションへとつなげられるようになるでしょう。
また、原因が自身にない可能性や、初心者が撃沈を回避できるようなスクール選びについても触れていますので、今現在不安を感じている方のお役に立つはずです。
ぜひ、最後までお読みください。
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オンライン英会話で撃沈する初心者の多くは、概ね似たような心理状態の推移を経験するそうで、そうした推移は初心者の撃沈パターンといえそうです。
原因分析につなげるために、まずはそうした「オンライン英会話に挑戦した初心者によくある撃沈パターン」を確認しておきましょう。
実際に撃沈を経験した方は、自分にはどの部分が当てはまり、どの部分が当てはまらないかを考えながらお読みください。
初回レッスンや、初めて担当してもらう講師とのレッスンは、挨拶や自己紹介からスタートすることが多いです。そうしたレッスン序盤で交わされる会話は、内容的にも比較的簡単なはずなのですが、予想外に言葉に詰まってしまいます。
思ったように話せないのは緊張しているから?プレッシャーのため?
とにかく気持ちを落ち着かせようとしますが、言葉がスムーズに出てくるようにはいっこうにならず、いよいよ焦りが強くなってきます。
まさかこんなに話せないとは思ってもいなかったため、ショックと困惑で平常心は吹き飛び、頭が真っ白になります。
冷静さを失ってしまっているせいでしょう、講師の話す英語も耳に入ってこなくなり、半分も理解できない状態に。
「中学英語レベルならなんとか話せる」という自己認識を改めなくてはいけないのかも……?自分の英語力に対する自信が揺らぎ始めます。
知っているはずの単語やフレーズも思い浮かばず、文法や構文を考える余裕もないため、完全に言葉が出なくなり沈黙してしまいます。
講師は粘り強く声をかけ続けてくれますが、質問されるたびに沈黙してしまい、緊張と焦りがさらに増幅。沈黙はさらに長くなっていきます。
「全然話せない」という事実にただただ打ちのめされながら講師の質問にも沈黙しているだけのレッスンは、針のむしろ状態。
早く時間が過ぎてレッスンが終わってほしい——心の中を占めるのはその願いだけです。
《Point! オンライン英会話で撃沈するのは「英語がわからないから」ではない》 オンライン英会話での撃沈はとてもショックな経験ではありますが、それで諦めてしまうのは残念です。とりわけ上記のようなパターンで撃沈した場合、あまりにももったいないといえます。 というのも、英語がわからないから撃沈するというよりも、緊張感などのメンタル面の原因があるか、不足する知識の補完やちょっとしたヒントが必要なだけと考えられるからです。 原因を取り除いて調整すれば軌道に乗るはずで、また、場数を踏むことで慣れていくのはオンライン英会話に限りません。 「撃沈したからという理由で、オンライン英会話に挑戦してみようと思い立ったその気持ちに蓋をしてしまうのは残念過ぎます」というのが、これから本記事で何よりお伝えしたいことです。 |
初心者のオンライン英会話での撃沈パターンは概ね前章でご紹介した通りですが、その原因は一つではありません。
講じるべき対策の基準となりますので、原因を客観的に見極めましょう。ここでは主な原因として6つ挙げます。
オンライン英会話に限った話ではありませんが、パニックに陥ってしまうと判断力や集中力が低下します。
特に初心者が初回レッスンの出だしで思うように話せないと、それでなくても緊張しているため一種の思考停止状態になりやすく、その状態からリカバリーするのは容易ではありません。
レッスンのはじめのほうで上手く行かなかったことが影響して、レッスン全体が不本意なものとなり、自信を喪失してしまう人は少なくないようです。
外国人講師を前にすると過度に緊張してしまうという人は少なくありません。
日常生活において外国人と話す機会がほとんどなければなおのこと、外国人講師と話すとなると心臓がバクバクしてしまいますよね。
オンライン英会話に限らず何事も、程良い緊張感であればむしろ好ましいといえますが、極度に緊張してしまうと実力を発揮できません。
話し言葉では子音と母音が連結したり、単語末尾のアルファベットが脱落したりして、単語一つひとつを個別に話す際の発音とは異なる発音に変化します。
そのため、読めば理解できる内容であっても聞き取るとなると難しいということが起こり得ます。
たとえば、海外著名人のインタビューやハリウッド映画を視聴していて、英文字幕を確認して初めて何と言っているか理解できた経験はありませんか?
もしもそうした「音声と英文が頭の中で一致しない」経験があれば、この原因が該当する可能性が高いでしょう。
全体としてレッスンについていけないと感じられる場合、レッスンのレベルが自分の英語レベルに合っていない可能性があります。
一般にオンライン英会話では、個々の生徒のレベルに合わせたレッスンを提供するために、最初にカウンセリングやレベルチェックを実施します。
しかし、レベルチェックの精度が低かったり、担当者との意思疎通が上手く行っていなかったりすると、初心者に対して中級者向けの内容のレッスンが行われることも起こり得るでしょう。
また、初心者ではなくても、長い間英語を使う機会がなく英語スキルが落ちてしまっているとレベル不一致が起こりやすいといえるでしょう。
アウトプット(=実際に話す機会)が不足していると、身につけた文法知識や語彙を利用して素早く文章を作ることができません。
インプットが十分であれば、英会話において利用するパーツ(=単語や文法)は理解できている状態です。しかし、実際にそれらのパーツを用いて話す機会がないと、「パーツはあっても組み立て方がわからない」という状況になるのです。
講師の質問は理解できていて、それに対する回答も頭に思い浮かんでいるのに、それを英語で言うことができません。時間をかけて考えれば言えるのですが、すんなりと言えないことに動揺してしまい、さらに話せなくなるという悪循環に陥りがち。
「あぁ、こう答えればよかったんだ」とレッスン終了後に気がつくことも多いです。
講師の質問を理解して答えを返せるものの、”Yes, I do”、”No, I’m not”など必要最低限の答え方となってしまい、会話がブツ切りの一問一答形式に。
聞かれたことに答えるだけの一方通行となり、話が広がりません。あくまでレッスンなので、盛り上がらないこと自体は問題ではありません。
また、目一杯背伸びしたレベルのレッスンであるり、プラスアルファの受け答えをする余裕がないことに起因するなら、気にする必要はないでしょう。
とはいえ、話が展開していかないことを物足りなく感じるのであれば、対策が必要です。
ここまでお読みいただき、自分の撃沈パターンはどれで、その原因として考えられるのは何かという自己分析ができたのではないでしょうか。
本章では、自己分析結果をもとに実践していただける撃沈回避策を6つご紹介します。
単に撃沈しないためだけでなく、オンライン英会話の効果を最大限高めるためにも役立つ内容ですので、ぜひご参考になさってください。
レッスンで取り上げられることが事前にわかっている内容、取り上げられると予想される内容に対して備えておきましょう。
たとえ短くても快調な時間があれば、緊張を解いた状態でレッスンに臨め、その後のスムーズな進行を期待できるからです。
特に出だしが快調だと効果大でしょう。
・どう自己紹介するかをあらかじめ考えておく ・使用するテキストにザッと目を通し、受け答えをシミュレーションしておく |
完璧に備えておく必要はなく、レッスンの開始直後に言葉に詰まらずに済むだけでもかなり違ってくるはずですので、その程度で十分です。
オンライン英会話というと、外国人講師のイメージがあるかもしれません。
ですが、外国人講師相手ではどうしても緊張し過ぎてしまうのであれば、日本人講師によるレッスンを選びましょう。
※「英語脳」(英語を日本語に翻訳せずそのまま理解・思考する能力)を鍛えるために、レッスンを全て英語で行うのは確かに有効です。しかし、外国人講師を前にすると萎縮してしまい、学習に支障が出るという問題があれば、どちらをまず先に解決すべきでしょう。
この対策は、100%英語でのレッスンとなることにプレッシャーを覚えている場合にも有効です。
・日本人講師のレッスンを受講可能かスクールに相談する ・日本人講師の在籍するスクールでの受講を検討する |
日本人講師であっても、語学力がネイティブレベルならリスニングスキルの向上にも問題ありません。外国人講師だと緊張し過ぎてしまうことにお悩みなら、この絶対的な解決策を検討してみましょう。
《日本人講師相手でも汗びっしょりなら……》 そもそも人と話すのが苦手な方の場合、たとえ日本人講師が相手であっても極度に緊張してしまう可能性があります。 あるいは、人前での失敗を極端に恐れていることが原因となっているケースもあるでしょう。 いずれにせよ性格に由来しますので、そういったケースではモニター越しとはいえ対面レッスン形式となるオンライン英会話ではなく、他の学習スタイルを検討してみてもよいかもしれません。 |
聞き取れなかった際に聞き返すための決まり文句を書いたメモを手元に置いておきましょう。
(丸暗記してもよいですが、緊張でど忘れしてしまう可能性も考えるならメモを用意しておくほうが安心です)
というのも、相手の言うことがわからないのはほとんどの場合、
のどちらかであり、話すスピードか表現方法を変えてもらえればわかるようになる可能性が高いからです。
・ゆっくりとクリアに話してもらうための依頼フレーズを書いたメモを用意する 【例文】Can you speak slowly?(ゆっくり話してもらえますか?) ・話した言葉をテキストで見せてもらうための依頼フレーズを書いたメモを用意する 【例文】Can you type it?(タイプしていただけますか?) ・言い換えてもらうための依頼フレーズを書いたメモを用意する 【例文】Can you say it differently?(別の言い方で言っていただけませんか?) |
相手が何を言っているか理解できないために会話がストップするのを防げるほか、知らなかった言い回しや単語を覚える機会にも恵まれます。
レッスン内容が難し過ぎると感じるなら、現在の自分の実力にふさわしいレベルのレッスンに切り替えましょう。
自分の英語スキルに見合わないレッスンを受けると、スキルアップどころか挫折してしまう可能性が高くなるからです。
(実力よりも少し上のレベルに挑戦することで習得が促進されるのは確かですが、実力を大幅に上回るレベルのレッスンは逆効果です。
(インプット理論について解説した記事をご参照ください)
・レッスンのレベルが合っていないと感じていることをスクールに相談する ・再度レベルチェックを行ってもらう |
なお、当該スクールが中・上級者向けのレッスンしか提供していない場合は、スクールを移ることを検討する必要があるでしょう。
使い勝手の良いフレーズ(=よく使われる表現、幅広く使える言い回し)をいくつか覚えておきましょう。
知っているのにとっさと出てこないという状態を脱するには、自然と口をついて出てくる言葉を「手持ちの駒」として用意しておくのが効果的だからです。
楽器演奏やダンスなどで、何度も繰り返し練習することで手や体が自然と動くようになるのを経験したことがある方は多いのではないでしょうか。
英語のフレーズも同様で、何度も声に出して練習するうちに、構文などを考えるまでもなく一つの言葉の塊としてパッと口から出てくるようになります。
・レッスン中の使用頻度が高そうなフレーズを覚えておく 【例文】What does “◯◯” mean? (◯◯とは何ですか?) I have no idea. (見当がつきません) Let me see…… (えーっと……) |
とっかかりさえなんとかなれば、気持ちに余裕が出ます。
パッと思い出せるか不安であれば、書き留めたメモを手元に置くか、使用端末の画面に表示しておいてもよいでしょう。
講師からの質問に対し回答する際に、ひと言つけ加えることを意識してみましょう。
そうすることで、シンプルな質疑応答が「言葉のキャッチボール」へと生まれ変わるからです。
たとえば、回答する際にそう答える理由に言及したり、身近な具体例を挙げたり、相手の意見を尋ねたりしてみましょう。
・発言時に「必要最低限の回答+α」を意識して、ひと言つけ加える 【例文】I think so because 〜 (私がそう考えるのは 〜 だからです) For example…… (たとえば……) What do you think? (あなたはどう思いますか?) How about you? (あなたはどうですか?) |
ひと言つけ加えることで、オンライン英会話に挑戦する人の多くがイメージしているであろう次のような会話シーンに近づけるでしょう。
《オンライン英会話で撃沈する原因が生徒側にあるとは限らない》 ここまで、生徒側にある原因や生徒自らが対策すべき内容について解説してきました。しかし、オンライン英会話で撃沈する原因が生徒ではなく講師にあるケースもあります。 たとえば、聞き役に徹しているうちにレッスンが終了しているような場合、生徒に積極的な発言を促すという講師の役割が果たされていないことが考えられます。 そのような場合には、別の講師に替えてほしいと遠慮なくリクエストしましょう。 講師としてのクオリティに問題はないが相性が合わないという場合も、別の講師を希望しましょう。「講師に責任はないのだし……」と申し訳なく思うかもしれませんが、目的意識を持って受講している以上、目的を達成できなくては無意味です。 また、あなたが相性の悪さを感じているなら、講師も同じように感じているに違いなく、無理して継続しても誰のためにもなりません。 「英会話の先生と合わない原因は6つ|相性の不満をスッキリ解消する方法」もぜひご参照ください。 |
初心者がオンライン英会話で撃沈しないためには、前章でご紹介したような自己対策だけでなく、サポート体制の整ったスクールを選ぶことも大切です。
なぜなら、心者にとってはサポートを受けながら学習を進めることが重要ですが、スクールによって提供されるサポート体制や学習スタイルは異なるからです。
たとえば……
自らコースを選び、学習プランを立て、実践していく「完全自己管理スタイル」を採用するスクールは、自由度が高く、自分に不足しているスキルや適した学習方法を把握している人にとっては理想的です。
また、アウトプット量をを最大化することに重点を置いているスクールは、既にある程度英語を話せる人がスキルをさらに向上させるのに適しています。
しかし、中・上級者にとって効果的なこれらの学習スタイルは、初心者にとってはハードルが高過ぎて、挫折、撃沈してしまう可能性があるでしょう。
そこで、以下のようなサポート体制があれば、これまで自己対策だけで何とかできるか不安だった部分もカバーしてもらえるでしょう。
《対策1|準備・予習しておく》 サポート体制の整ったスクールなら…… ◎必要な準備・予習についてアドバイスをもらえる |
《対策2|日本人講師によるレッスンを選ぶ》 サポート体制の整ったスクールなら…… ◎一人ひとりの希望に合わせ適当な講師を推薦してもらえる ◎単に日本語によるヒントや解説が必要な場合には、日本語を話せる外国人講師への変更を含め検討してもらえる |
《対策3|聞き返すための定番セリフを準備しておく》 サポート体制の整ったスクールなら…… ◎受講前だけでなく受講中にも随時アドバイスをもらえる ◎日本人によるフォローやスピーキング指導を受けられる |
《対策4|自身に適したレベルのレッスンに切り替える》 サポート体制の整ったスクールなら…… ◎一人ひとりのレベルや希望に合わせレッスン内容をカスタマイズしてもらえる ◎定期的な上達度チェックに基づき学習方針を調整してもらえる |
《対策5|定型文を覚える》 サポート体制の整ったスクールなら…… ◎日本人によるフォローやスピーキング指導を受けられる |
《対策6|毎回ひと言つけ加えることを意識する》 サポート体制の整ったスクールなら…… ◎日本人によるフォローやスピーキング指導を受けられる |
上記のような各種サポートを受けられるスクール選びは、学習環境面での対策といえます。
もしスクール選びでお悩みの方は、ぜひAloha Englishに、一度ご相談ください。
本記事の要点を以下にまとめました。
【初心者がオンライン英会話で撃沈する6つの原因】
原因1|出鼻をくじかれパニック&自信喪失 原因2|外国人講師が相手だと過度に緊張 原因3|リスニングが苦手または慣れていない 原因4|レッスンのレベルが中・上級者向け 原因5|インプットは十分だがアウトプットが不足 原因6|必要最低限の応答だけで精一杯 |
【初心者がオンライン英会話で撃沈しないための6つの対策】
対策1|準備・予習しておく 対策2|日本人講師によるレッスンを選ぶ 対策3|聞き返すための定番セリフを準備しておく 対策4|自身に適したレベルのレッスンに切り替える 対策5|定型文を覚える 対策6|毎回ひと言つけ加えることを意識する |
上記の対策のほかに、充実したサポートを受けられる環境が整備されているスクールを選ぶのも、初心者の撃沈回避策として有効です。
本記事をご参考に、オンライン英会話を通じた英語力向上と、その先にある思い描いた未来をぜひ実現してください。
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