英語学習をする上で、「a」と「the」の違い・使い分けが今一つ分からないということもあるでしょう。
英語の例文でよくある「This is a pen.」というフレーズは「a」なのに、「The idea is good.」と名詞に「the」を使う時もあるから、どちらを選べばいいか混乱してしまう方もいるのではないでしょうか。
そこで、こちらのページでは「a」と「the」の違いや、それぞれの冠詞にある意味や役割などを詳しくご紹介していきます。
- 話題の中で初めて出てくる名詞で「1つ」だと数えられるものが「a」
- 共通して知っている名詞や特定のものに対しては「the」
ざっくりと言うと、「a」と「the」の違いは上記の通りですが、英語の冠詞は掘り下げて理解するとより英語への苦手意識がなくなるので、一通りチェックしておきましょう。
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1.冠詞の種類・役割:日本語には冠詞の概念はない?

冠詞の役割と種類について解説します。「a」や「the」の概念は日本語にはありません。だからルールを確認して、つけ忘れないようにしましょう。話している時や書いている時についつい抜かしてしまうのが冠詞ですね。第1章では以下の2つについて解説します。
- 冠詞の種類について
- 冠詞の役割について
では詳しく解説していきます。
1-1.冠詞の種類
冠詞には3種類あり、以下の通りです。
- a / an (不定冠詞)
- the (定冠詞)
- なし(無冠詞)
「 a / an / the」を冠詞と呼びます。「my」や「any」などは似ていますが、品詞が異なります。文法上のルールとして以下も確認しておきましょう。
○名詞の前におく「a / an / the」を冠詞と呼ぶ
名詞の前におく「a / an / the」を冠詞と呼びます。英語では「冠詞+名詞」の順番で伝えることが文法ルールです。

日本語にはない概念なので、ついつい冠詞を抜かしてしまう時があります。慣れるまでは、話す・書く時には常に冠詞を意識する練習が必要です。
1-2.冠詞の役割は名詞の意味を限定すること
○冠詞は名詞の意味を限定する役割がある
文章を読むリーディング時に役立つのが冠詞です。聞き手や読み手が、名詞を特定できるか否かで、冠詞の種類を選択します。

聞き手・読み手にとって新しい情報であれば、「a」を使います。また既出の情報で、話し手と聞き手の共通認識となっている場合は「the」を使います。
○冠詞は日本語の概念にはない
詳しくは以下でもご紹介していますが、「the」は日本語で言う「その」に対応する感じでありますが、どんな時でも日本語で「その・それ」と付け加えるではないので、同じ役割ではありませんね。また、「a」はわざわざ「一冊の・一つの」と日本語でいつも表現することもないため、やはり日本語での冠詞は必須ではなく概念的に存在しないでしょう。
ただ、英語では名詞の頭に「a」と「the」をつける必要があり、その理由について詳しく確認しようとすると余計にややこしくなりますので、理由を考えるよりまずは冠詞をつけるルールを理解して、自然と慣れておくことが大事ですね。
2.冠詞のaとtheは何が違う?共通認識が判別の鍵
文法問題や英作文などで「a」と「the」の違いを正確に判別するのは経験が必要です。正確に判断するポイントは以下の2つです。
- 「a」と「the」を使い分ける判断基準
- 共通認識が「a」と「the」を区別するポイント
では「a」と「the」の違いを区別する方法について解説していきます。
2-1.aとtheの違いは不特定か特定されているかが判断基準
英語の冠詞である「a」と「the」について、様々な観点から違いや比較ができますので以下表でまとめました。
英語の冠詞比較 | a(またはan) | the |
対象の名詞の数 | 単数であること | 単数のほか複数名詞にもつく |
名詞に対する認識・特定 | いくつかある中で不特定の一つ | 特定されたもの(共通認識されている) |
前後の文脈・話題について | 初めて出てきた名詞へ | 話題に出てきた名詞へ |
日本語での表現 | 日本語で言うことはあまりない(一つの〜など) | 「その・それ」に該当することがある |
いくつか特徴や違いがありますが、明確な差異としては「その名詞・ものを話し手・聞き手の両方が知っているかどうか?」との基準がありますね。
例文とともに英文から「a」と「the」の使い分けをご紹介します。
○不特定の一つであれば「a」を選ぶ

I bought a laptop last week. (私は先週、ノートパソコンを買いました)
→相手に対して、買ったノートPCについて初めて伝える情報なので「a」を使う
「a」の冠詞がついた名詞は、初めて話題に上がるものなのでどういったラップトップなのか、今これから認識する段階ですね。不特定である名詞なので、「a」のことを不定冠詞と呼ぶこともあります。
○共通認識されていれば「the」を選ぶ

I use the laptop at work.(私は今、そのノートパソコンを職場で使います)
→既に買ったことを伝えてあるノートPCなので「the」を使う
2-2.共通認識であることが判別する際のポイント
○共通認識のない、新情報であれば「 a / an 」を選択
「 a / an 」の場合は名詞は新しい情報です。読み手・聞き手にとって新情報の場合には「 a / an 」をつけます。

例文のように「犬とねこ」は読み手・聞き手にとって新情報だとします。次から「 a / an 」を「the」に変えます。
○共通認識のある、互いに知っている情報は「the」で表現する
共通認識とは「その名詞・ものを話し手・聞き手の両方が知っているかどうか?」

一方で「the」では既に話したことのある(認知されている)名詞につくので定冠詞とも呼ばれます。そのため、例えば「I love the girl.」と相手に初めて打ち明ける時でも「the girlってどの女の子?」と、上手く意思疎通できない感じになりますね。
そのほか、「a」と「the」の特徴は複数ありますのでもう少し詳しく見ていきましょう。
3.冠詞のaの意味と使い方|日本語にはない表現方式
基本的に初めて話題に上がる時に使う「a」ですが、日本語にはない英語独特な表現方式です。冠詞の「a」を正しく理解するために、文法上のルールについて解説しました。
- 冠詞の意味について
- 冠詞の使い方について
名詞の性質(数えられるものかどうか)も知識として必要なため、可算名詞という英文法も要チェックですね。では詳しく解説していきます。
3-1.冠詞aの意味:初めて触れる話題+不特定多数の中にある一つ
冠詞「a」が持つ意味は「1つ」です。しかし「the」と使い分けをするためにも、以下の2つの条件が必要です。
- 不特定多数の中にある一つであること
- 始めて触れる話題であること
冠詞「a」が持つ意味について詳しく解説します。
○不特定多数の中にある一つ
冠詞の「a」はたくさんある中の一つで、あえて日本語で訳すと「とある〜」とのニュアンスになります。

- I want a music player.(私は音楽プレイヤーが欲しいです)
→特定の機種はなく、とある音楽プレイヤーを示しています。 - I saw a student in the park.(私はその公園で学生を見ました)
→学生なのは確かだけど、誰かまでは特定していません。また、「その」公園と場所は特定されているニュアンスなので「the」としています。
いろいろあるもの・人の集団の中の一つに「a」は使われますね。対して、特定されている内容・名詞であれば「the」で表現します。
○初めて触れる話題・内容を説明
上記の不特定という特徴に関連しますが、話し手と聞き手の両方で知り得ていない情報である(つまり、初めて話題になる名詞である)場合に「a」が使われますね。

- A dog passed in front of me.
(犬が私の目の前を通りました) - There is a vacuum cleaner in that room.
(その部屋に掃除機があります)
相手に位置的・所在に関する情報を伝えるThere is構文でも、初めて言うことなので冠詞の「a」がつきます。▷There is構文の使い方・例文について詳しくはこちら!
3-2.冠詞aの使い方:可算名詞の前につき、anを使う場合もある
冠詞aの使い方については2つの文法ルールがございます。
- 可算名詞の前につく
- anを使う場合もある
では一つずつ丁寧に解説していきます。
○aは数えられる名詞で使う
英語の冠詞で「a」はの条件として、後に来る名詞が可算名詞に限られます。
英語の名詞には1つ、2つ…や1本、2本…など数えられる名詞があります。数えられる名詞を可算名詞と呼びます。そのため、数えられる名詞である「可算名詞」の例は以下の通りで、数が一つの場合には「a」が冠詞になりますね。

- a friend
- a dog
- a pen
- a photograph
- a person
また、可算名詞が複数の場合には「I meet friends.」や「I want some photographs」など、複数形に対応する表現になります。複数形ではsomeとanyの違いなども知っておくといいでしょう。
一方で数えられない名詞や人名には「a」はつけることができません。

- Coffee=不可算名詞
- Salt=不可算名詞
- Mike =人名なので「a」はつかない
○後ろにつく名詞によって「an」に変わる
それと、冠詞の「a」は名詞によって「an」に変わり、「アン」と発音することがあります。ルールとして名詞の初めの発音が母音「a/e/i/o/u」の場合に「an」になります。
- an egg
- an orange
- an airport
- an engineer
- an honest men
「an」に名詞例は上記の通りで、母音のスペルになっている単語のほか、発音されない「h」の次に母音が来るパターンもありますね。冠詞の「a(ア)」も母音であるため、母音が連続すると発音しにくいことから「an」に変える理由があります。
4.冠詞のtheの意味・使い方・発音|日本語の「その」を表現
英語の冠詞で「the」を使うケースについてご紹介すると、最も重要になるのが話し手と聞き手の両方で認識している名詞かどうかとのポイントがあります。
- 冠詞theの意味
- 冠詞theの使い方
- 冠詞theの発音
では詳しく解説していきます。
4-1.冠詞theの意味:「その」と訳す時の2つの条件
冠詞theの意味は「その」と訳します。theを使って良い条件は以下の2つです。
- 特定の一つの「その」
- 共通認識の「その」
ではそれぞれの条件について確認していきます。
○たくさんある中での特定の一つ「その」と訳す
上記の共通認識と関連しますが、不特定多数の中になる名詞につく「a」とは違い、特定の人やものを対象とする場合に「the」が使われます。
I want to buy a carrot.(いろいろある人参の中で、どれか1本を買いたい)
I want to buy the carrot.(いろいろある人参の中で、その1本を買いたい)

例文で比較すると「a carrot」だと、とりあえず人参1本欲しいから買っておこうとの言い方ですが「the carrot」は「その」状態が良く大きな人参を買いたい!と特定の1つを対象にしたニュアンスです。
同じ文章でも「a」と「the」が違うだけで、名詞の内容な印象が変わりますね。
○共通認識(お互いに知っている名詞)であれば「その」と訳せる
「a」は文章や話題にて1回目に出る名詞に使いますと解説しましたが、2回目以降は「the」を使います。
I bought an apple yesterday. The apple is small.
「私は昨日リンゴを買いました。そのリンゴは小さいです。」

上の例文みたく、2回目以降は「a」の代わりに「the」を使えばOKですね。一度「そのリンゴ」について話をして名詞について特定できれば、「the」の冠詞になります。共通認識との言い方もしますが、お互いに知っている状況が条件になりますね。
4-2.冠詞theの使い方:theをつけるときの4つのルール
- お互いに話している内容が明確な場合
- 絶対に一つしかないもの
- 最上級の前の形容詞
- 複数形・不可算名詞にも使える
○お互いに話している内容が明確な場合
映画とか見ていると、「Open the door, please?」(ドアを開けてもらえませんか?)といきなり「the」が使われることもあります。会話ではいきなり「the」が使われることも実はあり、「the」は共通認識であるものは1回目、2回目関係なく使うことができます。

会話の相手と同じ場所にいて同じドアを見つめている。言葉にしなくても、二人の中でドアが共通のものであれば「the」を使うことができる、との解釈が可能なので必ずしも一度話題に出す必要はありませんね。
The car drove silently down the road because it is electric.(その車は電気自動車であるので静かに走ります)

この例文でも「車」は特定の車です。みんな同じ車を見ながらあれは電気自動車かー。静かだねー。共通認識があればこその「the」ですが、仮に不特定の車である場合には以下のように「a」が冠詞になります。
A car drove loudly down the road because it had a large gasoline engine.(なんか音の大きい車が走っています。大きいエンジンを積んでいるからですね)
どの車からは知らず、どこからともなく大きいエンジンの音が聞こえる…とある車が走っているとのニュアンスです。このように、話し手や聞き手が知っているかどうかで「a」と「the」の使い分けがされます。
○絶対に一つしかないものもTheで表現
それと、以下名詞のように世界で絶対に一つしかないもの・唯一無二の存在でみんなが知っている名詞にも「the」がつきます。
- The earth
- The world
- The Pacific Ocean
- The United States of America
- The moon
これも特定できる存在の傾向から「a」だと不適切との判断ですね。
○最上級の形容詞の前もtheをつける
最上級の形容詞のい前にもtheをつける場合があります。
- the biggest city
- the best movie
- the worst experience
- the tallest man
○複数形・不可算名詞(数えられないもの)にも使える
また、冠詞の「the」には複数形や数えられないものである不可算名詞にも使うことができます。
- The people
- The cats
- The water
- The coffee
- The art
「the」を置き換える場合、名詞の数に関係なく使える「this/that」(それ・あれ)とも言えるので、単数形に限らず「the」がつきます。
4-3.冠詞theの発音方法:後ろにつく名詞によって発音が変わる
また、名詞の最初の発音が母音「a/e/i/o/u」かどうかで「a」と「an」で変化しましたが、「the」の場合では発音が変わります。
名詞の最初の発音 | theの発音 | 名詞例 |
母音である時 | 「ジ」と発音 | end/apple/egg |
母音以外の音 | 「ザ」と発音 | pen/year/book |
発音方法では、上の歯と下の歯に舌をあてて、引きながら「ザ」または「ジ」と発します。カタカナでの発音とは異なるので、普段の英会話練習で意識するといいですね。
5.冠詞のaとtheの両方ともつかない場合も
これまで、単数形の名詞(theは複数形でも付けられますが)に対して「a」と「the」の使い分けを解説してきましたが、場合によってはどちらの冠詞もつかないケースがあります。
- 一般的な場所も冠詞は不要
- スポーツや言語など特定の種類の名前
- 時間(前置詞 + 一部の時)や曜日にも冠詞はない
では冠詞がつかない3つのケースを解説していきます。
5-1.一般的な場所も冠詞は不要
日常英会話でも使うシチュエーションとしては、「go to office」や「go to bed」などの言い方がありますがこちらは「a」も「the」も付きませんよね。

特定の場所へ行くというより「出勤する」や「寝る」など、すること自体(動詞の意味)を重視する場合には冠詞がつきません。
- go to the hospital(あの病院へ行く|共通認識している病院へ行くことを示す)
- go to a hospital(とある病院へ行く|初めて話題に上がった病院を示す)
- go to hospital(病院へ行く|どの病院かは触れず、通院していることを言っている)
「a」と「the」の違い以外でも、冠詞がつかないパターンでも意図があるので比較してみるといいでしょう。
5-2.スポーツや言語など特定の種類の名詞
共通認識とは別の領域になるのですが、みんなが普遍的に知っているような以下のカテゴリーの名詞にも冠詞がつかないことについて、チェックしておきましょう。
- スポーツ名(basketball/soccerなど)
- 科目名(English/Japaneseなど)
- 交通手段(by train/by carなど)
- 食事に関する名詞(breakfast/lunchなど)
○スポーツや言語も冠詞は不要

中学英語では「I like soccer.」と簡単なフレーズについて習った覚えもあるかと思いますが、「soccer」にも「the」や「a」は付きませんよね。
○食事には冠詞はいらない

I had lunch with him.(彼とランチをしました)
→食事に関する名詞なので、「the」や「a」はつかない。
I had a business lunch meeting with him.(彼とランチ会議をしました)
→「とあるランチミーティング」という名詞になるので「a」をつける。
例文での比較もしてみましたが、普遍的な「ランチ」という概念と「とあるランチミーティング」と新しく話題に出た名詞で、冠詞の使い分けがされます。
○by + transportも冠詞はつかない

- go by car
- travel by train
- by bus
5-3.時間(前置詞 + 一部の時)や曜日にも冠詞はない
時間や曜日にも冠詞をつける必要はありません。
- 時間帯
- 曜日
- 月
「at night」や「at morning」など特定の時間帯を示す表現や、「in July」や「on Sunday」など月や曜日を示す名詞にも冠詞はつきませんね。

これも、一般論や共通認識に近い考え方で、みんなが知っている時間だから「a」や「the」は付けないとの感じですね。
6.aとtheの使い分けまとめ|違い判別する3つのルール
ここでaとtheの使い分けについてまとめていきます。また冠詞を学習するために必要な知識をリストアップしました。
- Aとtheの違いを使い分ける3つのルール
- 冠詞とセットで学習したい6つの関連文法
関連文法を学べば、aとtheの使い分けの精度が確実に上がるはずです。
では詳しく解説していきます。
6-1.aとtheの違いを使い分ける3つのルール
- 新情報は「a」をつける
- 話題になるのが2回目以降は「the」に変わる
- 共通認識の人・物は「the」から初めてうよい
英語の冠詞である「a」と「the」にはそれぞれ役割があり、再度比較すると以下の通りです。
- I have an idea. (計画がある)
→初めて話題に上がったので「a」を使い、直後の名詞は母音ではじまるので「an」に変化します。仮に複数のアイデアがある場合には「ideas」と冠詞はなくなります。
- I can’t agree with the idea. (その計画には賛同できません)
→提案されたアイデアで認識しているため「the」を使います。仮にアイデアが複数あった場合でも「the ideas」で表現できます。
さらにaとtheの違いを正確に使い分けるために、可算・不可算名詞の理解が必須です。関連学習として、復習してみてはいかがでしょうか?
6-2.冠詞の知識をさらに深める6つの関連文法

冠詞の知識をさらに深めるには、他の関連文法の知識も必要です。
○可算・不可算名詞の知識を復習しよう
冠詞をつける上では単数形・複数形も知っておくことが大事ですので、可算名詞・不可算名詞に関する知識が絶対に必要です。
○形容詞・所有格・最上級・Some / Any ・This / Thatも関連して学習しよう
「冠詞」「名詞」と関連して、以下の5つの文法も関連して学習しましょう。
5つの文法を学ぶことで、名詞を並べる順番について学ぶことができます。ネイティブのように正確に言葉を並べて話すには必要な知識ですね。
○ネイティブも間違えることもあるので完璧は目指す必要はない
実は、「a」と「the」の違いについてパーフェクトに把握することは難しく、日本人に限らずネイティブでも間違えてしまうのです。日本人でも正しい「てにをは」がわかっていないまま日本語を使っているのと同様に、ネイティブがうっかり冠詞を間違って使うこともあります。
文法のルールには例外がありますので、最初から全て把握するよりは英会話やネット上の英文記事などを参考に、「a」と「the」の使い分けを真似て使えるようにするのが良いですね。ネイティブが実際に使っている英語から、冠詞に慣れてみましょう。
7.英文添削で冠詞を完璧に身につける方法|練習問題つき
冠詞は日本語にない文法なので、うっかり忘れてしまいます。それを防ぐためには、書いた文章(または言った英語)を見直す習慣が大切です。この見直す作業を添削と呼びます。常に自分の英文を添削して、冠詞の抜け漏れを無くしましょう。
- 冠詞の抜け漏れを防ぐための添削手順
- 冠詞の違いを使い分ける練習問題
添削作業を何度も繰り返し、冠詞の忘れを自己修正できれば合格です。冠詞を添削する手順と練習問題を使って、冠詞を完璧にマスターしてもらえると幸いです。では順番に解説していきます。
7-1.冠詞の添削をする手順
- 名詞をハイライトで色付けする。
- 可算名詞か不可算名詞かを見分ける
Jess is nurse in hospital. Hospital is a long way from her house.
①名詞をハイライトで色付けする
Jess is nurse in hospital. Hospital is a long way from her house.
②可算・不可算名詞かを見分ける
- Nurse 可算名詞⇨冠詞が必要
- Hospital 可算名詞⇨冠詞が必要
Jess is a nurse in a hospital. The hospital is a long way from her house.
○英文を作る時は名詞を常にチェックして、冠詞を忘れないようにしよう
冠詞は日本語にないので、つい忘れてしまいがちです。英文を作る時は名詞を常にチェックして、冠詞を忘れずにつけましょう。
7-2.冠詞を見極めるための練習問題
最後に練習問題をご用意しました。この記事で読んだ知識を使って、ぜひ問題に挑戦してみてください。
○練習問題:青字の前に適切な冠詞を入れてください。
- Nancy is a nurse in a hospital. The hospital is far from her house.
- What a terrible day! We’ll have to eat dinner in the car.
- My wife likes stories, but I prefer action films.
- We go to the theater about once a month.
- I’m having lunch with some friends next Wednesday.
- My girlfriend is a chef. I think she’s the best cook in the world.
- I’m not sure if I closed the windows before I left home this evening.
- In general, I like cats, but I don’t like the cats that live next door to me.
- I got to office late every day last week.
- I think happiness is more important than money.
以下にて回答と解説をしていきます。
○回答&解説
- Nancy is a nurse in a hospital. The hospital is far from her house.
- What a terrible day! We’ll have to eat dinner in the car.
- My wife likes stories, but I prefer action films.
- We go to the theater about once a month.
- I’m having lunch with some friends next Wednesday.
- My girlfriend is a chef. I think she’s the best cook in the world.
- I’m not sure if I closed the windows before I left home this evening.
- In general, I like cats, but I don’t like the cats that live next door to me.
- I got to office late every day last week.
- I think happiness is more important than money.
番号の該当箇所が解説です。
- 初めて出てくる名詞には「a」を、2回目以降は「the」
- 感嘆文には「a」をつける、対象が明らかなため「the」
- 複数形には冠詞は要らない
- 街の中の施設は「the」、頻度を表す表現は「a」
- 食事には冠詞は要らない、nextの前にも冠詞は要らない
- 新情報は「a」、最上級には「the」
- 対象がお互いの共通認識「the」、homeは冠詞は不要
- 一般的な話は冠詞は要らない、特定の話は「the」をつける
- 一般的な場所は無冠詞、lastの前にも冠詞は要らない
- 数えられない名詞にも冠詞は要らない
繰り返しになりますが、冠詞は日本人にとって馴染みのない文法です。だから冠詞をつけ忘れがよく起こります。意識して「a」と「the」をつける習慣が大切ですね。
8.まとめ
冠詞には3つの種類があります。
- a / an (不定冠詞)
- the (定冠詞)
- なし(無冠詞)
冠詞には名詞を特定する役割がありました。「a」だと、話題に出たことのない、新情報だとわかります。「the」だと、話題に一度出たことがあり、お互いの共通認識だとわかります。
文法上のルールについては、「a」・「the」・無冠詞の意味や使い方を解説しました。練習問題も用意してあります。記事の解説を読みながら問題演習することで、理解度が上がることを期待しています。
冠詞は日本語にない文法なので、ついつい忘れてしまうものです。意識しながら、「a」と「the」を習慣化し、会話を通して練習してください。数をこなすことで、冠詞をを使い分ける精度がより高くなるはずです。
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