英文法

AとTheはどう使い分ける?|違い・冠詞としての意味を比較!

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aとtheの違い

英語学習をする上で、「a」と「the」の違い・使い分けが今一つ分からないということもあるでしょう。

英語の例文でよくある「This is a pen.」というフレーズは「a」なのに、「The idea is good.」と名詞に「the」を使う時もあるから、どちらを選べばいいか混乱してしまう方もいるのではないでしょうか。

そこで、こちらのページでは「a」と「the」の違いや、それぞれの冠詞にある意味や役割などを詳しくご紹介していきます。

  • 話題の中で初めて出てくる名詞で「1つ」だと数えられるものが「a」
  • 共通して知っている名詞や特定のものに対しては「the」

ざっくりと言うと、「a」と「the」の違いは上記の通りですが、英語の冠詞は掘り下げて理解するとより英語への苦手意識がなくなるので、一通りチェックしておきましょう。

1.そもそも冠詞とは|日本語には冠詞の概念はない?

今回ご説明します「a」と「the」について、文法上では「冠詞」と言いますが英語での表現上では名詞の頭につくものですね。

  • I have a book.(私は本を持っています)
  • The car is cool.(その車はかっこいいです)

詳しくは以下でもご紹介していますが、「the」は日本語で言う「その」に対応する感じでありますが、どんな時でも日本語で「その・それ」と付け加えるではないので、同じ役割ではありませんね。

また、「a」はわざわざ「一冊の・一つの」と日本語でいつも表現することもないため、やはり日本語での冠詞は必須ではなく概念的に存在しないでしょう。

ただ、英語では名詞の頭に「a」と「the」をつける必要があり、その理由について詳しく確認しようとすると余計にややこしくなりますので、理由を考えるよりまずは冠詞をつけるルールを理解して、自然と慣れておくことが大事ですね。

関連する名詞の種類についてもチェック!

2.冠詞のaとtheは何が違う?

英語の冠詞である「a」と「the」について、様々な観点から違いや比較ができますので以下表でまとめました。

英語の冠詞比較a(またはan)the
対象の名詞の数単数であること単数のほか複数名詞にもつく
名詞に対する認識・特定いくつかある中で不特定の一つ特定されたもの(共通認識されている
前後の文脈・話題について初めて出てきた名詞へ話題に出てきた名詞へ
日本語での表現日本語で言うことはあまりない(一つの〜など)「その・それ」に該当することがある

いくつか特徴や違いがありますが、明確な差異としては「その名詞・ものを話し手・聞き手の両方が知っているかどうか?」との基準がありますね。例として以下の英文から「a」と「the」の使い分けをご紹介します。

I bought a laptop last week. (私は先週、ノートパソコンを買いました)
→相手に対して、買ったノートPCについて初めて伝える情報なので「a」を使う

I use the laptop at work.(私は今、そのノートパソコンを職場で使います)
→既に買ったことを伝えてあるノートPCなので「the」を使う

「a」の冠詞がついた名詞は、初めて話題に上がるものなのでどういったラップトップなのか、今これから認識する段階ですね。不特定である名詞なので、「a」のことを不定冠詞と呼ぶこともあります。

一方で「the」では既に話したことのある(認知されている)名詞につくので定冠詞とも呼ばれます。そのため、例えば「I love the girl.」と相手に初めて打ち明ける時でも「the girlってどの女の子?」と、上手く意思疎通できない感じになりますね。

そのほか、「a」と「the」の特徴は複数ありますのでもう少し詳しく見ていきましょう。

3.冠詞のaの意味と使い方|日本語では表現しない

a tree

基本的に初めて話題に上がる時に使う「a」ですが、他にもいくつかルールがありますので以下でまとめました。名詞の性質(数えられるものかどうか)によっても変わるので、英文法も要チェックですね。

3-1.aは数えられる名詞で使う

英語の冠詞で「a」しか使えない条件として、後に来る名詞が数えられるものに限られます

詳しくは以下の関連記事でも解説していますが、英語の名詞には1つ、2つ…や1本、2本…など数えられる名詞もあれば、具体的にいくつなのか表現できず抽象的な名詞もあります。

可算名詞・不可算名詞の違いについて詳しくはこちら!

そのため、数えられる名詞である「可算名詞」の例は以下の通りで、数が一つの場合には「a」が冠詞になりますね。

  • a friend
  • a dog
  • a pen
  • a photograph
  • a person

また、可算名詞が複数の場合には「I meet friends.」や「I want some photographs」など、複数形に対応する表現になります。複数形ではsomeとanyの違いなども知っておくといいでしょう。

3-2.不特定多数の中にある一つ

また、冠詞の「a」はたくさんある中の一つで、あえて日本語で訳すと「とある〜」とのニュアンスになります。

I want a music player.(私は音楽プレイヤーが欲しいです)
→特定の機種はなく、いろいろある音楽プレイヤーを示しています。

I saw a student in the park.(私はその公園で学生を見ました)
→学生なのは確かだけど、誰かまでは特定していません。また、「その」公園と場所は特定されているニュアンスなので「the」としています。

いろいろあるもの・人の集団の中の一つに「a」は使われますね。対して、特定されている内容・名詞であれば「the」で表現します。

3-3.初めて触れる話題・内容を説明

上記の不特定という特徴に関連しますが、話し手と聞き手の両方で知り得ていない情報である(つまり、初めて話題になる名詞である)場合に「a」が使われますね。

A dog passed in front of me.(犬が私の目の前を通りました)

There is a vacuum cleaner in that room.(その部屋に掃除機があります)

相手に位置的・所在に関する情報を伝えるThere is構文でも、初めて言うことなので冠詞の「a」がつきます。

There is構文の使い方・例文について詳しくはこちら!

3-4.後ろにつく名詞によって「an」に変わる

それと、冠詞の「a」は名詞によって「an」に変わり、「アン」と発音することがあります。ルールとして名詞の初めの発音が母音「a/e/i/o/u」の場合に「an」になります。

  • an egg
  • an orange
  • an airport
  • an engineer
  • an honest men

「an」に名詞例は上記の通りで、母音のスペルになっている単語のほか、発音されない「h」の次に母音が来るパターンもありますね。冠詞の「a(ア)」も母音であるため、母音が連続すると発音しにくいことから「an」に変える理由があります。

4.冠詞のtheの意味と使い方|日本語の「その」を表現

一方で英語の冠詞で「the」を使うケースについてご紹介すると、最も重要になるのが話し手と聞き手の両方で認識している名詞かどうかとのポイントがあります。

4-1.共通認識(お互いに知っている名詞)であればTheが使える

「a」は文章や話題にて1回目に出る名詞に使いますと解説しましたが、2回目以降は「the」を使います。

I bought an apple today. The apple is small.
「私は今日リンゴを買いました。そのリンゴは小さいです。」

上の例文みたく、2回目以降は「a」の代わりに「the」を使えばOKですね。一度「そのリンゴ」について話をして名詞について特定できれば、「the」の冠詞になります。共通認識との言い方もしますが、お互いに知っている状況が条件になりますね。

ただ、映画とか見ていると、「Open the door, please?」(ドアを開けてもらえませんか?)といきなり「the」が使われることもあります。会話ではいきなり「the」が使われることも実はあり、「the」は共通認識であるものは1回目、2回目関係なく使うことができます

会話の相手と同じ場所にいて同じドアを見つめている。言葉にしなくても、二人の中でドアが共通のものであれば「the」を使うことができる、との解釈が可能なので必ずしも一度話題に出す必要はありませんね

The car drove silently down the road because it is electric.(その車は電気自動車であるので静かに走ります)

この例文でも「車」は特定の車です。みんな同じ車を見ながらあれは電気自動車かー。静かだねー。共通認識があればこその「the」ですが、仮に不特定の車である場合には以下のように「a」が冠詞になります。

A car drove loudly down the road because it had a large gasoline engine.なんか音の大きい車が走っています。大きいエンジンを積んでいるからですね)

どの車からは知らず、どこからともなく大きいエンジンの音が聞こえる…とある車が走っているとのニュアンスです。このように、話し手や聞き手が知っているかどうかで「a」と「the」の使い分けがされます。

4-2.たくさんある中での特定の一つ

上記の共通認識と関連しますが、不特定多数の中になる名詞につく「a」とは違い、特定の人やものを対象とする場合に「the」が使われます。

I want to buy a carrot.(いろいろある人参の中で、どれか1本を買いたい)

I want to buy the carrot.(いろいろある人参の中で、この1本を買いたい)

例文で比較すると「a carrot」だと、とりあえず人参1本欲しいから買っておこうとの言い方ですが「the carrot」は「この」状態が良く大きな人参を買いたい!と特定の1つを対象にしたニュアンスです。

同じ文章でも「a」と「the」が違うだけで、名詞の内容な印象が変わりますね。

4-3.絶対に一つしかないものもTheで表現

それと、以下名詞のように世界で絶対に一つしかないもの・唯一無二の存在でみんなが知っている名詞にも「the」がつきます。

  • The earth
  • The world
  • The Pacific Ocean
  • The United States of America
  • The moon

これも特定できる存在の傾向から「a」だと不適切との判断ですね。

4-4.複数形・不可算名詞(数えられないもの)にも使える

また、冠詞の「the」には複数形や数えられないものである不可算名詞にも使うことができます。「the」を置き換える場合、名詞の数に関係なく使える「this/that」(それ・あれ)とも言えるので、単数形に限らず「the」がつきます。

  • The people
  • The cats
  • The water
  • The coffee
  • The art

4-5.後ろにつく名詞によって発音が変わる

また、名詞の最初の発音が母音「a/e/i/o/u」かどうかで「a」と「an」で変化しましたが、「the」の場合では発音が変わります

名詞の最初の発音theの発音名詞例
母音である時「ジ」と発音end/apple/egg
母音以外の音「ザ」と発音pen/year/book

発音方法では、上の歯と下の歯に舌をあてて、引きながら「ザ」または「ジ」と発します。カタカナでの発音とは異なるので、普段の英会話練習で意識するといいですね。

5.冠詞のaとtheの両方ともつかない場合も

モノを数えている女の子

これまで、単数形の名詞(theは複数形でも付けられますが)に対して「a」と「the」の使い分けを解説してきましたが、場合によってはどちらの冠詞もつかないケースがあります。

5-1.動詞的な役割・機能を重視する場合

日常英会話でも使うシチュエーションとしては、「go to office」や「go to bed」などの言い方がありますがこちらは「a」も「the」も付きませんよね。

特定の場所へ行くというより「出勤する」や「寝る」など、すること自体(動詞の意味)を重視する場合には冠詞がつきません。

  • go to the hospital(あの病院へ行く|共通認識している病院へ行くことを示す)
  • go to a hospital(とある病院へ行く|初めて話題に上がった病院を示す)
  • go to hospital(病院へ行く|どの病院かは触れず、通院していることを言っている)

「a」と「the」の違い以外でも、冠詞がつかないパターンでも意図があるので比較してみるといいでしょう。

5-2.スポーツや言語など特定の種類の名詞

また、中学英語では「I like soccer.」と簡単なフレーズについて習った覚えもあるかと思いますが、「soccer」にも「the」や「a」は付きませんよね。

共通認識とは別の領域になるのですが、みんなが普遍的に知っているような以下のカテゴリーの名詞にも冠詞がつかないことについて、チェックしておきましょう。

  • スポーツ名(basketball/soccerなど)
  • 科目名(English/Japaneseなど)
  • 交通手段(by train/by carなど)
  • 食事に関する名詞(breakfast/lunchなど)

I had lunch with him.(彼とランチをしました)
→食事に関する名詞なので、「the」や「a」はつかない。

I had a business lunch meeting with him.(彼とランチ会議をしました)
→「とあるランチミーティング」という名詞になるので「a」をつける。

例文での比較もしてみましたが、普遍的な「ランチ」という概念と「とあるランチミーティング」と新しく話題に出た名詞で、冠詞の使い分けがされます。

5-3.時間(前置詞 + 一部の時)や曜日にも冠詞はない

それと、「at night」や「at morning」など特定の時間帯を示す表現や、「in July」や「on Sunday」など月や曜日を示す名詞にも冠詞はつきませんね。

これも、一般論や共通認識に近い考え方で、みんなが知っている時間だから「a」や「the」は付けないとの感じですね。

6.aとtheの使い分けまとめ

英語の冠詞である「a」と「the」にはそれぞれ役割があり、再度比較すると以下の通りです。

I have an idea.(計画がある)
→初めて話題に上がったので「a」を使い、直後の名詞は母音ではじまるので「an」に変化します。仮に複数のアイデアがある場合には「ideas」と冠詞はなくなります。

I can’t agree with the idea.(その計画には賛同できません)
→提案されたアイデアで認識しているため「the」を使います。仮にアイデアが複数あった場合でも「the ideas」で表現できます。

冠詞をつける上では単数形・複数形も知っておくことが大事ですので、可算名詞・不可算名詞に関する知識も入れておくことをおすすめします。

ただ、「a」と「the」の違いについてパーフェクトに把握することは難しく、日本人に限らずネイティブでも間違えますね。日本人でも正しい「てにをは」がわかっていないまま日本語を使っているのと同様に、冠詞を間違って使っているネイティブもあります。

文法のルールには例外がありますので、最初から全て把握するよりは英会話やネット上の英文記事などを参考に、「a」と「the」の使い分けを真似て使えるようにするのが良いですね。ネイティブが実際に使っている英語から、冠詞に慣れてみましょう。

6-1.aとthe以外の冠詞・役割も知っておこう!

冠詞については少しややこしいですが、使い分けを理解しておくと「これはどういった名詞・モノ」なのかより分かるようになり、正確な英語表現ができますね。

英語の品詞・文法のルールでは名詞の使い方・解説ページが参考になるほか、関連する英語表現もあわせて知っておくとより英会話スキルが上がりますね!

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