バイリンガルとは?|必要なスキル・大人からバイリンガルを目指す学習方法

バイリンガルの解説ページ

バイリンガルへの印象で、子供の時から英語がペラペラな帰国子女や英才教育の家庭で育った人などあるかもしれませんが、子供だけでなく大人になってからでもバイリンガルになります

バイリンガルを目指す上で知っておくべき情報として、以下が重要です。

  • バイリンガルに必要なスキル|言語のほかカルチャーの理解も!
  • バイリンガルの強み・メリット
  • 大人からバイリンガルを目指す効果的な学習方法

英会話講師より、バイリンガルに関する知識や英語学習のポイントを一通り解説いたします!

1.バイリンガルの意味・定義

バイリンガルの基本的や意味や定義からお話ししますと、バイリンガル=母国語と他の言語あわせて2言語を使える人を示します。

1-1.バイリンガル=2言語を使える人

バイリンガルの定義

2言語を使えるバイリンガルは、日本人(母国語が日本語)であれば英語を話せたり、台湾の人(ご国語が台湾語)が日本語を話せるなどの例があります。

バイリンガルのレベルについて広義的な説明をすると、話し言葉である程度のコミュニケーションができる方であればバイリンガルに該当して、以下でも説明しますが海外のカルチャーまで理解している「バイカルチャー」もバイリンガルだと言えます。

言語力はバイリンガルによって差がありますが、ざっくり言うと2言語を使える=ネイティブと会話・コミュニケーションが取れるという認識で良いでしょう。

1-2.参考:3言語以上を習得している人は?

参考までに、3言語以上を習得している方にも名称があり、3言語の場合はトリリンガルと言われることが一般的です。4言語以上を話せる方だと、ポリグロットやマルチリンガルなどの呼称があります。

トリリンガルについて詳しく解説!

関連ページでも紹介していますが、トリリンガルの方はより新しい言語への順応性が高く、バイリンガルよりも言語習得でかかる期間が短いとされています。

ただ、複数の言語を同時に学習するより一つの言語に集中した方が効率が良いですので、母国語しか話せない方(モノリンガル)は、まずはバイリンガルから目指すといいですね。

1-3.帰国子女だけでなく大人でもバイリンガルになれる

大人からのバイリンガル

バイリンガルへのイメージでよくあるのが、「小学校までアメリカで暮らしていた帰国子女」や「母親がイギリス人の子供」など、幼少期から英語など外国の言語に触れていたケースがあるでしょう。

確かに、大人よりも子供の方が英語など外国語の習得がしやすく、母国語をこれから学習する段階で第二言語も勉強すると自然に使えるようになります。

ただ、「大人からのバイリンガルはもう遅い…」と諦める必要もありません。大人からでも一から英語学習をして習得できる方は多いです。

むしろ大人からのバイリンガル習得にはメリットがあり、転職や移住など、明確な目標をもって学習ができることや、バイリンガル教育にありがちな母国語も中途半端な言語力になるリスクがないですね。

2.バイリンガルの英語力・レベル

実際にバイリンガルを目指す上で、ただ英語を話せるだけでなく最終的には海外文化や習慣の適応もできるバイカルチャーまでを目標とすると、より実用的なコミュニケーションスキルを身に付けられるでしょう。

2-1.話し言葉で英語でのコミュニケーションができる

話し言葉レベルのバイリンガル

主にバイリンガル教育を受けた子供が最初の学習段階で、話し言葉レベルまで到達します。大人になってから英語学習を始める方でも、まだ英文法や構文は完璧でないけど、英語でのコミュニケーション実践ができ始めるレベルだと言えます。

以下ページでも紹介しているCEFR(国際的な言語レベル基準)では、初級レベルのA2から中級レベルのB1~B2までステップアップできれば、実用的な英会話スキルが認められるでしょう。

CEFR(セファール)の英語力・レベル基準について詳しく!

2-2.読み書きや専門的な英語表現もできる

より高いレベルのバイリンガル

さらに、専門的な表現や英語でのライティング・リーディング、発音など総合的な言語力があるレベルで、バイリンガルとして高い能力があると言えます。CEFRの基準だと上級者のC1レベルに該当しますね。

専門的な英語表現は大人だけでなく、バイリンガル教育を受ける子供にとっても高いハードルとなります。日常会話を中心とした学習だと、学校での勉強や専門書などで外国語の理解が難しくなり、話し言葉レベルで止まってしまうケースも多くあります。

2-3.理想はバイカルチャーであること

バイカルチャーまでの目標

さらに、よりネイティブに近い言語力を手にいれるにはバイカルチャーの適応が重要となります。バイカルチャーは、母国と海外の文化・ライフスタイルについて理解のある人を示します。

英語など外国の言語では、リスニングやスピーキングが完璧だけでなく、海外の文化・習慣を理解しないとネイティブと同等・対等のコミュニケーションは難しいでしょう。

  • ビジネスシーンで自己主張・自己表現における日本との違いを理解
  • 海外の食文化に馴染む
  • 仕事や恋愛、プライベートなどの価値観を知る

など、言語以外にも英語でのコミュニケーションで大事なポイントがあり詳細は、バイカルチャーの学習ポイントでご紹介しています。海外文化やネイティブのセンスも理解できることで、CEFR基準の最高レベル(C2)に到達します。

3.バイリンガルになるメリット

バイリンガルになるメリットは多くあり、英語学習の継続など大変な反面で、努力した分だけ得られる価値は高いですね。

バイリンガルになるメリットと注意点まとめ!

3-1.自分が認識していた世界が広がる

バイリンガルのメリット1

バイリンガルになって、英語や中国語など母国語以外の言葉を使えると、様々な国の人とコミュニケーションを取れたり、Webサイトや書籍から海外の情報を読み解くことができます。

ライフスタイルの変化が大きく、自分の知る世界が広がるバイリンガル環境を有効活用できるようになります。自分とは異なる視野や考えを知り、新しい人生経験が生まれます。

また、以下で取り上げている思考力や転職価値のアップなどのメリットに付随して、「英語力があることで自分には様々な可能性・選択肢がある!」という自信や「ネイティブに自分の考え・意見が通じた」などの成功体験を実感し、より英語力を鍛えるモチベーションにつながるでしょう。

3-2.思考・価値観の多様性が身に付く

バイリンガルのメリット2

言語力による思考や価値観の多様性もバイリンガルのメリットであり、個々の人生にプラスになるような影響を与えます。

英語を学習したいと思う社会人の方には、前向きな目的な希望もある一方で、今の生き方・ライフスタイルへの不満を抱いているケースもあるでしょう。

  • 日本の大手企業の働き方・マインドにフィットしない
  • 職場や友人間での同調圧力に疲れている
  • ずっと日本にいることへの漠然とした不安

今いる自分の環境に疑問を感じている場合、より多角的な視点や価値観を知ることで、自分にとって正しいのか…または自分が間違っていたら言語力で何ができるのか、重要な気付きとなるでしょう

自分にとって、または海外にとっての当たり前なこと、あるいは特殊なことを知るきっかけで、より多くの価値観を覚え柔軟な考えができますね。

3-3.転職やキャリアアップで貴重な存在になる

バイリンガルのメリット3

バイリンガルの強みでは仕事面、転職における需要の高さがあります。グローバル化が進み、外資系企業だけでなく国内企業でも、取引先や従業員とのコミュニケーションで英語を使う場が増えています。

英語だけのスキルに限らず、看護師+英会話とかエンジニア+英語力など、専門職の経験と掛け合わせで英語ができるようになると、社内評価も上がるでしょう。

就活・転職で役立つ日常会話のレベルとは?

3-4.言語力・記憶力の向上につながる

バイリンガルのメリット4

また、バイリンガルの脳は通常(モノリンガル)の脳と比べて、脳の働きや頭の回転が優れている傾向にあります。

複数言語を使うことで脳の負担が大きくなる反面、記憶力や思考力が鍛えられるメリットもありますので、認知症対策など脳の健康につながります。

バイリンガルの脳の仕組みを知りたい方はこちら

4.大人・社会人からバイリンガルになるために必要な学習

英語を話せない初心者の方が、社会人になってから英語学習を始める際に重要なポイントをまとめました。

4-1.普段の生活から英語を使う・話す習慣

バイリンガルで必要な学習1

大人になってからの英語学習では、勉強の質だけでなく学習時間・量も必要となります。

日本人が義務教育や高校、大学で英語を学んでも話せない理由の一つとして、学習時間が足りていななかったりアウトプットの場が少ないことが挙げられます。日本では海外と比べて英語が必要な場面が少なく、母国語だけでも生活の支障がない反面、英語を使う習慣がないため英会話ができない原因となります。

英語力を上げるためには、毎日英語に触れる生活から始めてみましょう。リスニングやリーディング、スピーキングなどバランス良くコツコツと勉強することがバイリンガルの近道です。英語力の向上でおすすめの勉強法もご参考ください。

4-2.英語を英語として理解する|英語脳の習得

バイリンガルで必要な学習2

英会話スキルでは、英語脳の習得・理解が欠かせません。英会話が苦手な方では「思ったことをすぐ英語で言い表せない」とか「リスニングでの理解に時間がかかる」など、スムーズな英語のコミュニケーションができないケースが多々あります。

というのも、英語を日本語に翻訳せず英語のままインプット・アウトプットする英語脳の適応が足りていないからであり、英語のまま認識する習慣が大事となります。

日々の英語学習では日本語の翻訳だけでなく、英英辞書を使った英語での説明・理解もすることで、英語表現の幅が広がったり、英語脳の理解が進むでしょう。

4-3.言語だけでなく海外の文化も学習

バイリンガルで必要な学習3

英語習得ではバイリンガル+バイカルチャーの両方を満たすのが望ましく、言語のほか海外の文化も学んでおくといいでしょう。

海外のカルチャー理解では、外国の友人を作ったり洋画・海外ドラマが参考になります。自分が住みたい・接したい海外諸国のライフスタイル・コミュニケーションスタイルを把握すると、ネイティブとの英会話もより自然となります。

4-4.ネイティブの英語をインプット・アウトプットする

バイリンガルで必要な学習4

英会話学習では、発音や表現が自然なネイティブの英語を参考にリスニングをして、発声・表現練習をすると効果的です。中級者以上の方であれば、ネイティブ講師との英会話レッスンがおすすめです。

ただ、英語初心者にとってネイティブ英語のスピードや発音の難易度は高く、リスニングでつまづいてしまうため、最初からネイティブとの英会話レッスンにチャレンジするのは好ましくありません。

まずは確実にリスニングから対策するほか、日本語講師や第二言語を英語で習得している外国人講師から教わると無理なく英会話学習ができるでしょう。

ネイティブレベルの英会話を目指すポイント

5.Aloha English英会話でバイリンガルの夢を実現!

バイリンガルを目指すポイントを一通り解説しましたが、要点をまとめると以下の通りです。

  • バイリンガル=子供向けの教育だと感じ諦める大人も多いけど、英語学習はまだ間に合う
  • 英語など海外の言葉を使えるメリットは大きく、自分にとっての大きな自信になる
  • 普段から英語学習をするほか、海外の文化を知ることで英会話スキルがより向上

ネイティブレベルの英会話スキルを目標とするには、独学からの英語学習も効果的ですが、オンライン英会話レッスンとの併用で、より確実に学習プランを立てられます。

「これまで英会話スクールに通ったけど、あまり成果が出なかった」という方や、「講師からあまり教えてもらえず、ただただ英語を話せなかった」という失敗経験がある場合でも、Aloha Englishなら以下のポイントより有効活用できます。

  • 大人からでも英語を話せるようになれる方法やレッスンなど、講師より教えられる
  • 外国人講師でも親身になって指導する方針で、初心者の方に安心
  • 言語力だけでなく、海外文化や生活などの情報もわかる

実際に海外で暮らした経験のある講師より、無料カウンセリング・レッスンを通してアドバイスをさせていただきます。まずはお気軽にご相談いただけますと幸いです!

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記事の監修者情報

Aloha-Teacher1

【松本兼頌(Matsumoto Kensho)】

カリフォルニア大学で語学とマーケティングを専攻。卒業後ハワイで広告営業を担当しました。余談ですが、ワイキキとカイルア担当だったので隠れスポットの話も得意です。

今までの海外経験を活かし、正しい英会話の習得方法を徹底解説。スピーキング ・発音・リスニングに関する記事を主に執筆しています。わからないことがあれば、お気軽に相談してください。