ネイティブの意味・ネイティブレベルの英会話を目指すポイント【英会話講師解説】

ネイティブの意味・ネイティブレベルの英会話を目指すポイント【英会話講師解説】

英会話学習では、ネイティブレベルの英語力を目標にしてネイティブの英会話講師と学びたいと思う方もいるでしょう。

ただ、『ネイティブ』という英語レベルの基準について正しく理解されていないことや、ネイティブレベルの英会話スキルを身につけるための対策で懸念されるポイントもあります。

  • そもそもネイティブの定義・ネイティブレベルの英語力基準は?
  • ネイティブレベルの英語力を身につけるための独学は?
  • 英会話学習ではネイティブ講師の方がおすすめ?

など、これから英会話学習をする方で特に気になるポイントを一通り解説しますので、ぜひご参考ください。

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1.ネイティブとは?|意味・表現例を解説

はじめに、ネイティブ(native)の本来的な意味について確認していきます。

英会話などの場面では、ネイティブスピーカー(英語を母国語とする人)=ネイティブと省略されて使われているケースが多いですね。

1-1.ネイティブ(native)の意味|その土地の人・自然の

ネイティブとは?

ネイティブ(native)は「自国の」とは「その土地の人」などの意味があり、以下のような使われ方をします。

  • my native land(私の生まれた国)
  • a native of Japan(日本生まれの人)
  • native customs(先住民の習慣)
  • native ability(生まれ持った才能)
  • the native beauty(自然の美しさ)

形容詞的な活用(生まれた場所の〜)もあれば、名詞(〜生まれの人)としても利用されます。

1-2.ネイティブスピーカー(英語を母国語とする人)でも通じる

ネイティブの定義

本ページのメインテーマである「ネイティブの英語・英会話」では、厳密に言うと「native speaker」の意味であり、「英語など自国の言語を話す人」を示します。

ネイティブだけだと「現地の人」だけの意味ですが、ネイティブスピーカーの「スピーカー」が省略された方で一般的に浸透しています。なので、以下でもネイティブと言う場合は、母国語として英語を話す人という意味で認識いただけますと幸いです。

※もちろん、母国語・現地の言葉は英語だけでないので、英語だけでなく中国語やスペイン語を話せる人もネイティブと言えます。

1-3.英語ネイティブの定義・人口

英語のネイティブでは、英語を母国語として話すことができる人を意味しますが、対象の人口は意外と多くなく3.8億人(約4億人)だとされています。

2022年の世界人口が約80億人なので、世界人口に対する英語ネイティブの割合は約5%ほどと低く感じます。

ただ、バイリンガル(第二言語)として英語を活用する人口は多く、海外の統計を参考にすると世界で最も話されている言語ランキングでは英語は1位(11億3200万人)です。

▷参考:The 100 Most-Spoken Languages in the World

ネイティブ人口の割合こそそこまで高くないですが、英語の需要は世界的に見ても高く、Webサイト上の言語利用割合でも半数以上が英語なので、バイリンガルやトリリンガルを目標とする方の大半が英語を学習するでしょう。

バイリンガル・トリリンガルについて詳しく解説

2.ネイティブレベルの英会話レベル・英語力の基準

言語面での需要が高い英語ですが、ネイティブレベルの英会話レベルについて参考指標とあわせて確認します。ネイティブレベルと混同されがちなバイリンガルとの違いについても、Aloha Englishとしての見解をまとめました。

バイリンガルの詳細・必要なスキルについても解説!

2-1.ネイティブの英語・発音レベル=母国語として話せるレベル

ネイティブの英会話レベルはざっくり言うと、母国語と同じようにコミュニケーションが取れる基準・目安となります。

海外現地のネイティブと、そつなく英語で会話できるにようになればネイティブレベルの英会話スキルだと言えます。

2-2.CEFR基準だとネイティブはC2レベル・バイリンガルはC1レベル

上記は定量的(感覚的)な指標だったので、数値を用いた訂正的な基準でも説明しますと、国際的な標準であるCEFR(セファール)では、ネイティブは一番上のレベル(C2)に該当します。

CEFR(セファール)での英語レベルを詳しく!

ちなみにAloha English英会話では、バイリンガルレベルを目標にしており、CEFRの基準だとC2より一つ下のランク(C1)となります。ポイントとして、ネイティブとバイリンガルは区別があります。

ネイティブとバイリンガルの違い

  • バイリンガル:英語など外国語を、学校や職場などで問題なく利用できる
  • ネイティブ:言語だけでなく現地の文化やトレンド・感性なども理解できている

ネイティブレベルになるためには英会話スクールではなく、実際に生活で英語を使用することが重要です。ただ英語を話せるだけでなく、海外文化の理解もすることでネイティブの英会話スキルを習得できます。

▷参考:英語の日常会話レベルについて解説

2-3.ネイティブレベルの英会話を習得するために必要な時間

ネイティブレベルの英会話を習得するためには、継続的な英語学習が求められます。以下の関連記事でも解説していますが、日本語を母国語としている方が英語を習得する場合、2,760時間の勉強が時間が目安となります。

英語学習で必要な勉強時間の目安とは?

義務教育や高校・大学での勉強時間を加味しても、社会人になってから1,000時間以上の勉強量は確保する必要があるでしょう。プライベートでの独学や英会話レッスンの対策も可能ですが、学習量が求められるため1日15分〜30分ほどの勉強だと長期間となります。

そのため、ある程度の短期間で成果が欲しい場合には1日2~3時間以上の勉強をするか、仕事でも英語を使うことで上達します。

3.ネイティブレベルの英会話を習得するための学習方法

勉強時間の確保以外にも、学習内容の質もしっかり確認しておくといいですね。

ネイティブの英会話=総合的な英語力を鍛えることになりますので、語学力からコミュニケーションに関するスキルまで一通り対策をしておきましょう。

3-1.文法・単語など基礎からおさえる

ネイティブレベルの英会話対策1

英語初心者の方はまず、英語力の土台作りから進めましょう。リスニングやスピーキングの理解を深める上では、基本的な英文法は知っておく必要があります。

日本語を話す海外の方が「私、知っている、この映画を」とか「ここ、行きたい」などカタコト話す場合もありますが、ある程度の内容は伝わる反面、海外の方が使う日本語という印象が強いですよね。やはり、ネイティブレベルには至らない会話となります。

英単語を並べる言い方でも最低限のコミュニケーションは可能かもしれませんが、ネイティブの英会話スキルまで上達するのであれば、英文法や基本的な英単語の習得は避けられないでしょう。詳しくは、英語の文法を効率よく学ぶ方法のページが参考になります。

3-2.リスニング・発音の対策

ネイティブレベルの英会話対策2

実践的な英会話スキルを身につける上で、リスニングや発音対策が効果的です。

英語学習の独学ではリスニングだけ、スピーキングだけといった単独での勉強より、ネイティブの英語・スクリプトを読む→聞く→発音を真似る→スピーキングを繰り返すことが大事です。

ネイティブの英語発音を再現するためには、リスニングからしっかり対策するといいですね。

リスニングの勉強法を徹底的に解説!

3-3.インプットとアウトプットをバランスよく行う

ネイティブレベルの英会話対策3

上記の勉強方法と関連しますが、インプットとアウトプットをバランスよく行いましょう

  • インプット:英文法・単語の暗記、リスニング、教材の練習問題など
  • アウトプット:スピーキング練習、英会話レッスンの会話

インプットが多いと実践的な英会話スキルが身に付かず、アウトプットが多いと英語の基礎が疎かになるリスクがあります。どちらも大事なので、日々の学習ではインプットとアウトプットの両方を意識してみてはいかがでしょうか。

3-4.英語脳・バイリンガル脳の理解を深める

ネイティブレベルの英会話対策4

ネイティブとの英会話でつまづきがちなのは、「話したいことは思い浮かんでいるので、英語でのアウトプットがいつも遅い」とか「ネイティブの英語を翻訳するのに時間がかかる」など、スムーズなコミュニケーションができないことが挙げられます。

理想的な理解の仕方は、英語を日本語に翻訳せず英語のままインプットして、アウトプットも英語で思い浮かべる考え方です。いわゆる英語脳やバイリンガル脳といった適応がポイントで、英語を話すために求められる意識も取り入れましょう。

バイリンガル脳の仕組み・優れているポイントまとめ

3-5.海外の土地の文化やセンスも同時に身につける ※ここが大事!

ネイティブレベルの英会話対策5

また、ネイティブの英会話を目指すためには、単なる語学力だけでは足りません。 同じ英語がペラペラな人でも、日本の文化を基準として英語を使用している人はバイリンガルレベルだと言えます。

仮に日本語が堪能な外国の方がいて、そつなく会話は可能だけど…ちょっと違和感があるなと思うことはないでしょうか。例えば以下のようなポイントです。

  • 敬語ができていない(ビジネスシーンで上司に「〜をした・やった」などと言う)
  • お辞儀や挨拶などの習慣がない
  • 相槌やリアクションが変わっている

逆に英語ができる日本人でも、ネイティブの文化が分からなかったり相槌が不自然だと、ネイティブから笑われることもあるでしょう。言語だけでなく文化・習慣も会得しないと、現地の人と対等なコミュニケーションは実現しません。

振る舞いや考え方までアメリカ人(他の国もしかり)と思われる人がネイティブレベル、という基準ですね。バイカルチャーの意味と学習の重要性のページより、大事なポイントを紹介しています。

4.英会話学習はネイティブ講師がおすすめ?|メリットとデメリット

ネイティブレベルの英会話スキルを目指すために、独学のほか英会話スクールを目指す方もいると思いますが、中にはネイティブ講師とのレッスンにこだわるケースもありますね。

よく、「英会話レッスンではネイティブ講師と日本人講師のどちらがいいのか?」といった疑問もいただきます。結論から言うと、英語上級者はネイティブ講師のレッスンはおすすめですが、初心者の方は推奨しません

4-1.メリット|英語表現や発音のほか海外の文化も学べる

ネイティブ英会話のメリット

ネイティブの講師に教えてもらうことで、実際に使われる英語の表現や発音を学べます。ネイティブレベルの発音やスピード感は、ネイティブの先生しか味わえません。

中級者がさらに高みを目指し上級者へ、またはバイリンガルレベルへ到達するためには、ネイティブの先生に教わることが大切です。また、「こういった場面で使える挨拶がある」とか「最近、ヨーロッパで目立つトレンドがある」など文化や習慣も、詳しいネイティブから学べるでしょう。

バイカルチャーの重要性をチェック!

4-2.デメリット|初心者が挫折しやすい・指導に不安

ネイティブ英会話のデメリット

ただ、ネイティブ講師のレッスンについて初心者にはおすすめではない理由があります。ネイティブの英語は本格的な反面、リスニングスキルが不足しているとまず聞き取れず英会話が全くできない…との懸念があるでしょう。

初心者は、日本人または人がおすすめです。 英語を学ぶ大変さを知っているバイリンガルだからこそ、一緒に伴走しながら学習ができます。それと、第2言語で習得した英語の方が聞き取りやすいので、初心者向きのレッスンとして勉強できます。

4-3.インプット・アウトプット学習が不足していると失敗する?

ネイティブ講師との英会話レベルに達してしない懸念点と関連して、インプットとアウトプット学習の不足も、ネイティブ講師とのレッスンで学習効果が出ない原因となります。

「ネイティブと話せばきっと英会話が上達する」というのは100%間違っていませんが、正確には「独学でリスニング・スピーキングなど一通りの英語基礎を対策して、ネイティブ英会話でのアウトプットで実践を積めば上達する」ところまで徹底しないと、英会話レッスンを活かせなくなります。

例えばバスケットボールでスリーポイントの練習をせず、本番で100%の確率でシュート成功させるのは難しかったり、営業のプレゼンで全く準備せずスムーズにセールストークできる営業マンなんてのは、ほんの一部ですよね。

それと同じように英会話で必要な知識をインプットして、発音・表現のアウトプットをしない限り、実際の英会話では上手く話せないでしょう。

5.Aloha Englishならネイティブレベルの英会話スキルを目指せる

ネイティブレベルの英会話を習得するポイントなど一通り解説しましたが、

  • 勉強方法はある程度イメージはつくけど、正しい独学を続けられるか不安
  • 独学だけでなく、オンライン英会話で本格的な対策をしたい
  • 自分の英語レベルはどれほどで、必要な学習内容を分析してもらいたい

など、ご自身での英語学習に疑問を感じる方はぜひ、Aloha Englishより無料カウンセリングからサポートできますと幸いです。

5-1.外国人講師より親切・熱心な指導をいたします

Aloha English英会話の特徴

ネイティブや外国人講師では、特に初心者で苦手意識がある方もいるでしょう。英語レベルが高くレッスンに追いつかない不安や、しっかり教えてもらえなさそうといったイメージが考えられます。

ただ、Aloha Englishの外国人講師は親切&人間味のある指導を軸に、初心者の方でもわかりやすくお教えします。どんな先生がいるのだろう?と気になる方は、以下のプロフィールページをご確認ください!

Aloha Englishの講師紹介・プロフィールはこちら!

5-2.ネイティブレベルの英会話目標で不安な方は無料カウンセリングから

また、Aloha Englishでは初回で無料の体験レッスンやカウンセリングの場を設けています。

レッスンに限らず、個々の生徒さんに適したおすすめの独学方法や、希望にあった英語力・学習目標の設定などアドバイスいたします。

自分がネイティブレベルの英会話ができるかどうか、どれほどの期間が必要など詳しく知りたい方はお問い合わせくださいませ!

英会話体験レッスン・カウンセリングのお申し込みはこちら!

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記事の監修者情報

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【松本兼頌(Matsumoto Kensho)】

カリフォルニア大学で語学とマーケティングを専攻。卒業後ハワイで広告営業を担当しました。余談ですが、ワイキキとカイルア担当だったので隠れスポットの話も得意です。

今までの海外経験を活かし、正しい英会話の習得方法を徹底解説。スピーキング ・発音・リスニングに関する記事を主に執筆しています。わからないことがあれば、お気軽に相談してください。

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