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  • 公開: 2025.07.08 更新:2026.06.04

看護師の英語勉強、9割はやらなくていい|1年で海外就職した3人が捨てた/残した勉強とは

看護師3名とインタビュアーの画像。TOEIC300点、中学英語、英検3級レベルから英語を学び、海外就職につなげた体験記を紹介している。

シフト勤務、夜勤、不規則な生活。そんな中で英語を身につけるなんて、自分には無理かもしれない——。

でも実際には、忙しい看護師のまま、約1年で英語を習得して海外就職を叶えた方たちがいます。

この記事では、Aloha Englishで実際に英語を学び、海外で看護師として働き始めた3名のナースにインタビューした内容をまとめました。3人とも渡航前の英語力はバラバラ。勉強法も違います。 でも、「捨てた勉強」と「残した勉強」には、驚くほど共通点がありました。

「自分にもできそう」と感じていただける内容になっていると思います。

1. 約1年で海外就職を叶えた看護師3名のプロフィール

まずは、今回お話を聞いた3名のプロフィールをまとめます。 

金子さんMisatoさんAtsutoさん
渡航前の英語力TOEIC 300点中学英語レベル英検3級
年齢(渡航時)30代20代20代
渡航前の勤務形態放射線科・日勤中心病棟・3交代夜勤あり病院勤務・不規則勤務
学習期間約14ヶ月約12ヶ月約15ヶ月
現在の働き方日本のインターナショナルクリニックで勤務オーストラリアの看護師として勤務オーストラリアで看護師として勤務
渡航ルートワーホリ/看護インターンシップ などワーキングホリデー(ギリホリ)ワーキングホリデー → AIN/Certificate III→ セカンドビザ取得のため地方勤務

3人に共通しているのは、「特別な語学センスがあったわけではない」ということ。 そして、「仕事を辞めずに英語を身につけた」ことです。

ここからは、お一人ずつ、どうやって1年で英語を習得したのかを見ていきます。

2. 【Atsutoさん】医療英語より“聞き取る力”を優先した理由

Atsutoさんのインタビュー画像。看護師として海外で働くために、医療英語よりも聞き取る力を優先した理由を紹介している。

渡航前の状況

総合病院でシフト勤務をしていたAtsutoさん。「看護師の英語=医療英語」と思い込んでいた時期が長かったと振り返ります。

捨てた勉強:医療単語の丸暗記

医療英単語の単語帳を買い込み、ひたすら暗記していた時期もあったそうです。IV、BP、CPR……。でも現場で本当に必要になったのは、もっと後だったと言います。

「海外の現場で必要なのは、医療英語というよりコミュニケーションでした。医療英語を使う機会は、想像より多くなかったんです」

Aloha Englishでは、看護師の方が現場で使いやすいように、医療略語・医療単語をまとめた資料をご用意しています。

必要な方にはLINEからお送りしますので、
「医療単語リスト希望」 と一言メッセージを送ってください。
すぐに資料をお送りします。

専門用語だけ増えても、患者さんを安心させる一言や、やさしく説明する言葉が出なければ、現場では使えない。 だからAtsutoさんは、医療単語を増やす前に、日常会話の土台を作ることを優先しました。

残した勉強:リスニング最優先

Atsutoさんが「看護師に一番必要」と断言するのは、聞き取る力です。

「頼まれたことをすぐ理解できて、すぐ動ける。これができるだけで、現場での印象が全然違います」

1日5分でもいいから、現場で使うフレーズ音声を聞いて、1回だけ口に出す。このシンプルな習慣を、渡航前の半年以上続けました。

言い換える力を身につけた

もう一つ、Atsutoさんが重視したのは「単語が出なくても止まらない力」

知らない単語に出会った時、言い換えの型を3つ決めていたそうです。

  1. 簡単な単語に置き換える
  2. 説明で伝える
  3. 似た例に置き換える

「正しい一語を探し続けるより、会話を止めないことの方が100倍大事です」

これから挑戦する人へ

「話す練習と同じくらい、聞く練習を。聞けるようになると、話すのが一気に楽になります」 

3. 【金子さん】放射線科の“現場英語”から始めて海外へ

金子さんのインタビュー画像。放射線科でCTやMRIの問診・案内に必要な現場英語から学び、海外へつなげた体験を紹介している。

渡航前の状況

放射線科でCTやMRIの検査を担当していた金子さん。外国人患者さんの対応を任される機会が増える中で、「英語が話せないこと」が大きなストレスになっていました。

「今のままでは、この先もずっと同じ不安を抱えたまま働くことになる」

そう感じたことが、本格的に英語に取り組むきっかけでした。

捨てた勉強:完璧な復習

最初はオンライン英会話のレッスン録画を何度も見返し、全部書き起こしてノートにまとめていました。

「すごくいい勉強法だと思うんです。でも、めちゃくちゃ時間がかかる。しんどくなって続かなかった」

そこで切り替えたのが、「メモして後で調べる方式」。 レッスン中に分からなかった表現だけを3つほどメモして、後でサッと調べる。完璧を手放した瞬間から、逆に続くようになったと言います。

残した勉強:頻出シーンに絞る

金子さんが意識したのは、「広くやらないこと」。

放射線科のCT・MRIの問診は、聞く内容がほぼ決まっています。だからこそ、「その問診だけは、どんな時でも口から出せるようにする」と決めていました。

案内 → 着替え → 検査 → 終了時の“Take care”まで、金子さんが口から出せるようにしたのは、この一連の流れだけでした。

案内:“This way, please.”
着替え:“Please change into this gown.”
検査前:“Try to stay still during the scan.”
終了:“All done. Take care.” 

ブレイクスルーの瞬間

ある日、外国人患者さんから検査後に “Thank you so much, you made me feel so safe.” と言われた時——。

「自分の英語で、患者さんを安心させられた。この瞬間、英語をやってきて良かったと心から思いました」

その経験が、海外で働くという次のステップへの大きな後押しになりました。

これから挑戦する人へ

「“完璧に話せるようになってから現場に出よう”だと、一生その日は来ません。使いながら覚える方が、ずっと早いです」

4. 【Misatoさん】独学の限界を感じてから一気に伸びた話

Misatoさんのインタビュー画像。独学で英語学習に限界を感じた後、録音やAI比較を使って英語力を伸ばした体験を紹介している。

渡航前の状況

Misatoさんは、中学英語レベルからのスタートでした。病棟勤務で3交代夜勤あり、という多忙な環境。 独学でテキストや動画を使って勉強していたものの、「知識は増えるのに、話そうとすると言葉が出てこない」状態が続いていました。

捨てた勉強:インプットだけの独学

単語を覚える、文法を学ぶ、動画を見る。ここまでは進むのに、話す練習がないまま時間だけが過ぎていきました。

「独学で一番良くなかったのは、アウトプットがないままインプットだけを続けていたことだと思います」

知識は増えても、現場で使える形にならない。これに気づいた時、勉強のやり方を根本から変えたそうです。

残した勉強:ChatGPTで発音チェック

Misatoさんが取り入れたのは、「アウトプット前提の練習」でした。

  1. 話す内容を先に書く
  2. 自分の言葉で話してみる
  3. スマホで録音する
  4. AIに読ませて、自分の発音と比べる

この流れを繰り返すことで、自分の弱点が具体的に見えるようになりました。発音なのか、文の組み立てなのか、詰まる場所なのか——。

「“なんとなくできない”が“ここができない”に変わると、対処できるようになります」

ただ、ChatGPTでは発音や表現の確認まではできますが、実際の会話で自然に伝わるかまでは分かりにくい部分があります。そこでレッスンでは、先生に話を聞いてもらい、詰まった部分の言い換えや自然な表現をその場で直してもらいました。

間違える怖さを捨てた

以前は「間違えたら恥ずかしい」と思って口数が減っていたMisatoさん。今はこう言います。

「間違ったことを言っても、直してもらえた方がラッキー。どんどん間違って、どんどん話すのが一番の近道でした」

レッスンの目標も、「正しく話す」ではなく「2回は直してもらう」に変えたそうです。

これから挑戦する人へ

「完璧を目指すと止まります。7割でいいから、口に出す。これだけで景色が変わります」

5. 3名に共通していた「1年で伸びる人の法則」5つ

1年で英語が伸びた看護師に共通する5つの法則を紹介する画像。ゼロの日を作らない、完璧を捨てる、アウトプット前提、頻出シーンに絞る、間違いを許すという5項目と、金子さん、Misatoさん、Atsutoさんの写真が表示されている。

3名それぞれ、勉強法もバックグラウンドも違います。 でも、インタビューをまとめていくと、驚くほど共通している習慣が見えてきました。

5-1.(法則1)ゼロの日を作らない

3人とも、「英語に触れない日」を極端に嫌っていました。

金子さんは「忙しくて時間がない日も、気持ちは英語に近くあった」と話します。薄田さん(今回は詳細割愛)も「2〜3日やらないと、そのまま止まってしまう」と感じていたそうです。

1分でもいい。単語を3つ見るだけでもいい。 ゼロにしないことが、再開のハードルを下げる一番のコツです。

5-2.(法則2)完璧な復習を捨てる

全員が、最初は「完璧にやろう」として挫折しかけていました。 そして全員が、「分からなかったところ3つだけメモ」という形に落ち着いています。

5-3.(法則3)アウトプット前提で学ぶ

覚えた単語や文法を、すぐに「使う場面」とセットにする。 1単語覚えたら1文声に出す。このひと手間が、インプットだけの勉強から抜け出す分岐点でした。

5-4.(法則4)頻出シーンに絞る

広くやらない。自分の現場で一番使う10場面だけに絞り、そこだけは完璧にする。 3人とも、この「絞る勇気」を持っていました。

5-5.(法則5)間違える自分を許す

責任感の強い看護師ほど、「できない自分」を責めがちです。 でも、伸びた人たちは全員、「やらない日があっていい」「間違っていい」と自分に許可を出していました。

勉強記録は「できなかった日」ではなく「戻れた日」を書く。

この考え方の転換が、1年続ける上で大きな支えになっていたようです。

6. 海外で働く看護師を目指すあなたへ

3名のインタビューから見えてきたのは、「才能ではなく、やり方と継続」というシンプルな事実です。

①渡航前の英語力は、バラバラ
②勉強にかけられる時間も、バラバラ
③でも、「捨てる勇気」と「続ける形」を持っていたのは、全員共通

「英語を話せるようになってから、海外就職を考えよう」ではなく、 「海外就職を前提に、今日の1分を積み上げる」

このマインドセットの違いが、1年後の景色を大きく変えます。

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【松本兼頌(Matsumoto Kensho)】

英会話コーチング歴は10年以上。これまでに300人以上の英会話学習者をサポートし、スピーキング力の向上や転職成功といった多くの成果を実現してきました。特に、初心者が陥りやすい失敗や学習のつまずきポイントを熟知。その経験をもとに、「どうすれば英語が話せるようになるか」を具体的かつ実践的に解説しています。日常英会話からビジネス英語まで幅広く対応し、スピーキング・発音・リスニングに重点を置いて監修しています。

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