バイリンガルを目指すメリットを子供向け・大人向けで解説【気になるデメリットは?】

バイリンガルを目指すメリット・デメリット

バイリンガルは日本語のほか英語など海外の言語を話せる人ですが、2言語を使える人には様々なメリットがあります。英語を話せる強みのほか、思考力の向上やグローバルな人材としてのビジネスチャンスなどあるでしょう。

バイリンガル教育を受ける子供のほか、社会人になってからバイリンガルを目指す大人向けのメリットや、言語を習得する方法・注意点も確認しておくといいでしょう。

【本記事のポイント】

  • バイリンガル教育により、言語力のほか社交性・コミュニケーション能力にも良い影響が
  • 異文化の理解・グローバルの適応によりビジネスや私生活の可能性が広がる
  • バイリンガルを目指すには、普段から英語を使う環境に

1.子供向け・幼児期のバイリンガル教育を実践するメリット

最初に、子供向けのバイリンガル教育についてメリットをまとめました。日本語と英語など2言語の習得により、子供の脳が一層発達します。

1-1.早いうちからバイリンガル脳を身につけられる

バイリンガル教育のメリット1

英語は早い段階から学習した方が良いと言われているように、幼児期から第2言語を学ぶことでバイリンガルの適応も早くなります

脳が柔らかく、日本語や日本の文化を完全に理解する前から英語に慣れさせることで、バイリンガルとしての成長もしやすいですね。

  • 2~3歳:両親の会話やテレビなどで英語を流し、発音に慣れさせる
  • 4~5歳:英会話から始めて、英語を話すことの楽しさを感じる
  • 6歳:読み書きや文法など、言語学としての基本を学び始める

ロードマップの例ですが、こんな感じで段階的な言語学習を早めにスタートすることで、子供も自然と英語を覚えるようになるでしょう。関連ページで、バイリンガル脳の仕組みと作るポイントを紹介しています。

1-2.言語能力以外でも全体的な知能向上につながる

バイリンガル教育のメリット2

バイリンガルの脳は一般的(モノリンガル)の脳と比較して、頭の回転が速く思考力の強さやワーキングメモリーが優秀やことからマルチタスクの柔軟な対応など、ポジティブな傾向が見られます。

バイリンガル脳の特徴・違いについて詳しく!

そのため、子供の頃からバイリンガルとして成長することで知能の高さ・記憶力のアップにもつながり、英語など言語以外の勉強も効率良く進められるでしょう。

1-3.社交性の高さ・コミュニケーション能力も養える

バイリンガル教育のメリット3

子供だけでなく大人にも言えることですが、複数の言語を使えることで話せる相手の幅が広がり、日本人・外国人の様々な価値観を持った人との接点が生まれます

海外移住への興味や文化の学習など、言語力があると率先して探究し、社交性の高さにも影響するでしょう。自分の知る・見る世界が英語によって広がるアドバンテージは想像以上に大きく、海外の人と話したい・知りたいといった好奇心も生まれます。

2.大人になってからバイリンガルを目指すメリット

また、社会人から英語など第2言語を学びバイリンガルになるメリットも確認しておきましょう。グローバル化が進む今、第2言語で英語を習得しているバイリンガルは様々な強みがあるでしょう。

2-1.思考の柔軟性・異文化の理解が深まる

大人がバイリンガルになるメリット1

バイリンガルとあわせて、海外文化の知見もあるバイカルチャーの適応もすると異文化の理解や価値観の多様性も得られます。バイリンガルの定義としては複数の言語を使えることになりますが、加えて異文化適応ができるバイカルチャーになれば幅広い思考を持って判断することができます。

バイカルチャーの意味・重要性について詳しく解説

IT技術の発達によって、SNSや動画など様々な媒体から情報収集は可能ですが、言語の壁があると自分自身の知られる世界には限りがあります。対して、世界的な共通言語である英語を扱えることで、知識の吸収や問題解決・グローバルなトレンドの理解で役立つ情報を得やすくなるでしょう。

2-2.グローバルな人材としてビジネス・私生活の可能性が広がる

大人がバイリンガルになるメリット2

日本語と英語ができる人材は現代社会において大きな強みになり、ビジネスやプライベートでの選択肢が広がります。

  • これまで経験してきた職種に英語力を掛け合わせると、応募できる求人が格段に多くなる
  • ビジネス英語を使えることでキャリアアップのチャンスが増える
  • 短期的な海外移住、留学なども将来的にできる

これまでの生活で不安や悩みがある方は、バイリンガルを目指すことで解消される可能性があるでしょう。英語を話せることで、企業や社会・周囲から必要とされている実感が生まれると、より英語学習へのモチベーションは上がりますね。

英語など外国語に興味がなかった方でも、言語を使った成功体験やメリットを実体験にて知ることで、バイリンガルの優位性・魅力を感じるでしょう。

2-3.記憶力が良くなる|高齢者は認知症になりにくい

大人がバイリンガルになるメリット3

将来的なメリットとして、バイリンガルは記憶力・脳の働きが優秀である点から、認知症・アルツハイマーの発症を遅らせることができます。高齢になっても複数の言語を扱い、脳を効果的に使うことで機能低下を防げます。

習得した語学は一生モノのスキル・財産になります。高齢になっても健康でいて、若々しく生活したいといった方は英語が助けになりますね。

3.大人・社会人になってからバイリンガルを目指す方法

バイリンガルのメリットについて知り、今からでも英語学習を始めたい方向けに効果的な勉強方法をまとめました。普段から英語を使う環境・使う必要があるライフスタイルに身を置くことで、英会話スキルが上達するでしょう。

3-1.独学のほか英会話スクールの活用

バイリンガルを目指すポイント1

英語学習では独学でも可能ですが、実践的な英会話を学ぶ際には英会話スクールがおすすめです。

ただ、英語初心者の方が急にネイティブ講師の英会話レッスンを受けても上達せず、以下のような注意点があります。

  • 英会話レッスンだけでなく、独学での英語基礎を理解する必要がある
  • 自分のレベルに合ったレッスンが重要
  • 初心者は日本人講師の方が安心

英会話スクールを検討する方は、関連記事もありますのでご参考ください。

▷参考:大人向けの英会話スクールを選ぶポイント

3-2.海外留学・ワーキングホリデーで英語を使う環境を

バイリンガルを目指すポイント2

海外留学を通して英語を常に使い、異文化交流を体験できます。現地のネイティブと英語でのコミュニケーションを実践したり、お互いの文化を教え合う機会もあり、バイリンガルに必要なスキルを磨けます。

ただ、英会話スクールと同様に海外留学をするだけでは英語習得は難しく、日々の独学・勉強を続けることが大事ですね。海外留学・ワーキングホリデーをするための準備・必要な英語力を確認しておくといいでしょう。

▷参考:ワーキングホリデーで必要な英語力とは?

3-3.家庭でのバイリンガル教育で子供と一緒に学ぶ(親子英語)

バイリンガルを目指すポイント3

また、子供のバイリンガル教育を考えている親は、自身も一緒に英語学習をする良い機会にもなります。親子で英語を始めるメリットは以下の通りです。

  • 家庭内で常に英語を使う習慣がつく
  • リスニング・スピーキングの実践機会が多い
  • インプット・アウトプットを遊びながらできる

共通の目標を持つことで、一人での英語学習よりも継続しやすくなります。家族・親子一緒になって英語学習に取り組んでみてはいかがでしょうか。

▷関連記事:英会話学習の目標設定で大事なポイント

4.バイリンガルのデメリット・注意点も確認

バイリンガルには魅力的なポイント・メリットがある一方で、以下のような注意点もございます。子供向けのバイリンガル教育や、社会人になってからの英語学習で挫折するケースもありますね。

バイリンガルで必要なスキル・学習方法の解説ページも!

4-1.子供は中途半端な習得・セミリンガルのリスクも

バイリンガルのデメリット1

子供の英語学習で、中途半端な語学習得(セミリンガル)になってしまうこともあります。日本語と英語の勉強バランスが悪いと年齢に相応しい言語力が身に付かなかったり、文化の理解が追いつかなくなります。

  • 2言語での会話ならできるけど、抽象的な内容が分からない
  • 学校での授業や書籍などで、専門的な情報を理解できない
  • 日本語と英語の使い分け・ルールが曖昧

英語にばかり集中しがちですが、バイリンガルへのレベルアップではまず、1言語(母国語)で年齢相応の理解力があることが望ましいです。子供が話したり書いたりする時に、日本語と英語が混在しないようにまずは母国語を確実に使えるところから目指してみるといいですね。

4-2.大人になってからの英語学習は長期間継続しないと成果が出ない

バイリンガルのデメリット2

大人になってから、私生活やビジネスシーンでの英会話に憧れて英語学習を始めてみるものの「独学が続かない」とか「英会話スクールを試してみたけど、全然話せず諦めた」という方も多いでしょう。

英語習得に必要な時間でも紹介していますが、英語を話せるようになるためには短期間でなく長期的な学習継続が求められます。1ヶ月程度の勉強で諦めてしまうのではなく、半年や1年ほどの長期スパンで独学を続けてみる意志が大事ですね。

ネイティブの定義とネイティブレベルの英会話を学ぶコツを解説

4-3.今からネイティブ英語を習得するのに不安がある方へ|カウンセリングからご相談

カウンセリングのご提案

これまで英語が全く話せない方や苦手意識がある方は特に、「自分がバイリンガルとして、ネイティブ英語を使えるのか…?」という不安があるのではないでしょうか。

英語学習は一人でも可能ですが、自分の学習レベルや勉強方法を客観的に診断してくれる相手がいることで、より確実にバイリンガルを目指せられます。Aloha English英会話では、英語学習への疑問や不安がある方向けに無料カウンセリングからお話いただけます。

  • 自分にとって、バイリンガルのどのようなメリットに惹かれるのか?
  • 英語を使った目標があるか?
  • 英語学習で何が一番壁に感じるか?

など、率直な思いをお聞かせいただけますと幸いです。英会話講師よりアドバイスさせていただきますので、ぜひお問い合わせください!

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記事の監修者情報

Aloha-Teacher1

【松本兼頌(Matsumoto Kensho)】

カリフォルニア大学で語学とマーケティングを専攻。卒業後ハワイで広告営業を担当しました。余談ですが、ワイキキとカイルア担当だったので隠れスポットの話も得意です。

今までの海外経験を活かし、正しい英会話の習得方法を徹底解説。スピーキング ・発音・リスニングに関する記事を主に執筆しています。わからないことがあれば、お気軽に相談してください。