英語を話せるようになりたいけど、習得するまでにどれくらいの勉強時間が必要なのか気になりますよね。
結論から言いますと、全く英語ができない方で一から英語学習をした場合、1,000時間の勉強は最低限必要です。
より細かく説明すると、「ネイティブレベルの英会話を習得するには2,000時間以上の研究結果」や、「英語初心者のブレイクスルー・上達には300時間は必要」など、習得までの時間で大事なポイントがあります。
こちらの情報を確認することで、英語習得の第一歩を踏み出せます。独学での不安がある人はぜひご参考ください!
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英語学習で必要な勉強時間について、様々な説があります。以下で説明しますが、大きく分けるとこんな感じです。
2,000時間や3,000時間といった見解もありますが、社会人からの英語学習では1,000時間ほどの目標が現実的なところで、ネイティブまでは至らないものの実用的な英会話スキルは得られるレベルには至ります。
以下でも紹介しているアメリカ国務省の調査データなどを参考にすると、日本人が英語を習得するには多くて2,760時間の学習量が必要です。
この2,760時間という基準は、義務教育での英語学習も含まれています。各学校のカリキュラムや、個人の学習量(予習や復習など)によっても変わりますが、学校での学習時間量目安は以下の通りです。
こちらの学習時間を2,760時間の基準から差し引くと、社会人で必要な勉強時間の目安が分かってきます。
大学まで学校で英語を勉強してきたものの、社会人になって英語を使う機会が全くなく、これから英語習得するというケースでは、1,000時間の勉強量が目安となります。
以下の調査結果や見解では2,000〜3,000時間以上も必要という考え方もありますが、最低限必要な勉強量として捉えると1,000時間が妥当です。
第二言語習得に関する研究結果について、複数のデータを以下でまとめました。
U.S. Department of State(アメリカ国務省)の調査結果を参考に見ていきます。
参考:Foreign Service Institute 1973年「外国語の研修成果と学習時間に関する資料」 上記のデータだと、英語習得までに2,760時間も必要ということが分かります。
英語に近いフランス語などと比較して、日本語を母国語としている方にとって5倍以上の学習時間を確保しないと英会話ができないという見方になりますね。
日本人が英語が苦手な理由でも取り上げていますが、英語と日本語では語順・文法が全く違っていたり日本語にはない発音があるほか、日本国内で英語を使う機会が限られている環境面の課題などで、必要な学習時間量が多くなっています。
また、FSI(The Foreign Service Institute:外務職員局)による第二言語習得の調査結果もあり、こちらでは日本語を母国語とする場合、最も難易度の高いカテゴリー3に該当し2,200時間の学習量が必要だとされています。
アメリカ国務省の研究内容と類似しており、英語とは関連性が薄い日本語だと英語習得に時間がかかることが分かります。
また、2,200時間や2,760時間の勉強量ではネイティブレベルの英語力を日本人は習得できないという見解もあります。
繰り返しになりますが、アメリカ国務省やFSIによる研究結果では小学校や中学校などで習う英語の勉強量も加えた上での目安です。
ここで一つ懸念されることで、海外と比べて日本の英語教育は課題があり、英語でのコミュニケーションスキルが身に付かないカリキュラムです。
なので、日本の義務教育で英語を学んだ人が英語を話すには、トータルで3,000時間以上の対策が必要なのでは? という仮説が浮上します。
日本の英語教育における問題点でも取り上げていますが、中学や高校で習う英語や英文法や長文読解など、インプット学習に寄った対策をしています。
いわゆる受験英語向けのカリキュラムで、大学受験までしっかり英語を対策してきた人はリーディングや文法・語彙力など英語の基礎はできている傾向にあります。
一方でスピーキングや実用的なコミュニケーションのトレーニングは不足しがちで、大学受験の対策はできても「英語を話す方法がわからない」という人が大半でしょう。英語習得において、現時点での英語教育はインプット学習ばかりで効率性に欠けています。
英語教育の課題以外にも、日本語を母国語としていることでの習得難易度が高い要因が考えられます。
言語学的に母国語と近い言葉であれば、それだけ習得までの学習時間も短縮されます。
例えばスペイン語を母国語としている場合、英語と近しい表現が多く発音も近いため、英語の習得も比較的簡単です。 英語の「perfect(パーフェクト)」とスペイン語の「perfecto(ペルフェクト)」など、言語的な関連性が高く覚えやすい利点があります。
そのため、ヨーロッパ圏の人が3〜4言語を話せすことも珍しくなく、トリリンガルになりやすいでしょう。
対して、日本語と英語は言語間の距離があり、言語的に一致している部分がほとんどなく習得に苦労するでしょう。
平仮名・カタカナ・漢字で表記する日本語とアルファベット表記の英語では、様々な点で違いがあります。
使っている文字がそもそも違っていたり、英語の語順・文法が理解できず挫折してしまう初心者が多いでしょう。基礎や発音から対策する必要もあることから、日本人の英語学習時間量は多くなります、
また、日本人にありがちな課題で、カタカナ英語による正しい発音理解の困難もあります。日本語の発音に慣れてしまい、英語のリスニングやスピーキングで苦戦します。
これから英語を習得する場合、日本語の発音や構文を考えず、英語のまま理解する英語脳の意識・理解が大事となります。カタカナ英語や日本語の語順は忘れて、英語のインプット学習をすることが求められます。
関連記事でも紹介していますが英語を習得するために必要な対策(毎日の学習継続・目標設定)を確認した上で、ブレイクスルー(語学の上達)を体感するまでコツコツ勉強することが大事です。最初は大変ですが、少しずつ英語に慣れることで習得できるようになります。
日本語だけでなく、英語以外の外国語を習得している人だと英語の習得時間は短縮されます。
バイリンガルは言葉の処理に関係する言語野などの働きが優れていたり、英語に近い言語の習得によって理解スピードが向上します。
バイリンガルとトリリンガルの強みでも紹介していますが、例えばドイツ語やフランス語などを先に習得したバイリンガルであれば、英語習得までの学習時間は短くなるでしょう。逆を言えば、英語を先に習得すればドイツ語など別の言語も習得しやすくなります。
英語習得までの時間について、2,000時間や3,000時間以上という見解もありますが、ある程度の英語コミュニケーション・英会話スキルを習得するには1,000時間が一つの目安になるでしょう。
ただ、1,000時間という勉強量も簡単なものではなく、達成するには1日3時間勉強するというペースでも1年かかります。
1日1時間の勉強を続けても、3年はかかる計算ですね。高校生・大学生であればまだ勉強時間は確保できたり、1日に集中して英語を勉強できることも可能ですが、社会人だとなかなか大変です。
それと、英会話スキルを上げるために英会話スクールを利用する方もいますが、レッスンだけで英語時間を確保するのも難しいです。
仮に週1回の60分レッスンを1年続けたとしても、総学習時間量は50時間ほどで、1,000時間の目標達成は現実的ではないでしょう。
ですので、英語スキルを上げるためには、レッスンだけでなく独学で英語に触れる機会を増やすことが重要ですね。英会話スクールを利用している場合では「英会話スクールに通っているから英語を話せるようになる」という依存をしてしまうと、上達しないでしょう。
本格的な英語習得を目指すにあたり、目標や学習スケジュールの設定は必須です。英語を話したらしたいこと、目指すレベルを決めます。
最初のうちは1日30分とか大まかな学習時間の目安を作ると思いますが、より本気で英語を習得したいなら細かい学習計画まで立てておきます。
月曜 | 火曜 | 水曜 | 木曜 | 金曜 | 土曜 | 日曜 | |
早朝 | 20分 | 20分 | 20分 | 20分 | 20分 | 30分 | 30分 |
通勤電車 | 40分 | 40分 | 40分 | ||||
ランチ後 | 20分 | 20分 | 40分 | 40分 | |||
夕食後 | 20分 | 20分 | 20分 | 20分 | 40分 | 40分 | 40分 |
就寝前 | 20分 | 20分 | 20分 | 20分 | 20分 |
このように、基本学習や発音、スピーキング(流暢性)などそれぞれの単元別でどれほどの時間が必要か検討した上で、計画を立ててみることをおすすめします。
詳しくは、英語の学習計画・正しく設定する方法の解説ページをご参考ください。自分の苦手分野を分析するために、英語のレベルチェックも効果的ですね。
英語への苦手意識が強く、抵抗がある場合には興味関心や楽しく学べる方法を重視してみてはいかがでしょうか。
英語習得にはモチベーションの維持が必要不可欠で、興味や好奇心がないとどうしても挫折しがちです。海外の好きなアーティストや洋画作品、YouTuberなど自分の趣味をきっかけに英語を使ってみると、自分が目指した英語力・スキルが見えてきます。
また、英語時間を確保しにくいという理由では、日本国内では普段の生活より英語を話す機会がない背景もあります。例えばヨーロッパなどの海外諸国では、英語を母国語としなくても、公共の場や仕事面で英語を使う機会が多いですね。
なので、英語を使う環境で学びたい目的で留学やワーキングホリデーという手段もあります。ワーホリに行ける20代のうちに海外へ行ったり、短期留学で集中的に英語学習をするという面ではおすすめです。
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ワーキングホリデーで語学学校に通ったり、仕事で英語を使う経験をすれば、1年間で1,000時間どころか2,000時間以上の勉強はできるでしょう。
ただ、ワーキングホリデーや留学は良い面ばかりでなく、海外インターンシップなどでの費用の高さや、独学や基礎学習ができていないと海外でも英語が上達しない注意点もあります。あくまで基礎や自主学習ができていることが前提ですので、まずは日本国内で対策してからでも遅くありません。
目安となる1,000時間の英語学習を達成するために現実的な方法として、独学の努力が大事となります。
学習時間にこだわって勉強を続けるだけでなく、独学のやり方や学習計画の考え方も見直す必要がありますので、以下のポイントを確認してみてください。
1,000時間という学習計画は長期になるので、はじめに学習方針を決めることや、自分に合った英語スキル習得など、しっかりとした計画立てを意識しましょう。
たとえば、「ビジネスで海外事業で通用する英会話を習得したい!」という明確な目的があるにも関わらず、スピーキングの練習を全くしないのは効果的ではないですよね。
また、TOEICスコアを目標としている方で、リーディングとリスニング、どちらが不得意なのか分からないままとりあえず対策するのも非効率的でしょう。自分が苦手としている分野・これから必要なスキルに合った英語学習を見極めるようにしましょう。
特に社会人の方で当てはまることですが、英語学習は毎日コツコツと続けることが大事で、「休日にまとめて勉強しよう!」というやり方は逆にしんどく感じますね。
また、1日の中で1時間〜2時間をまとめて勉強しようとするのも、長期的に続かなくなる恐れがありますので、おすすめは10分ほどでもいいので、隙間時間で少しずつ学習することです。
といった感じで学習時間を刻んで管理することで、1日90分の勉強も無理なく続けることができます。英語学習の時間帯を毎日ルーティン化できれば、仕事の忙しい社会人でも効果的な勉強・対策の積み重ねができるでしょう。
隙間時間でも、チャットアプリを使った勉強法やビジネス英語の勉強で使えるアプリなど、効率的に学べるツールを活用するといいですね。中には、学習時間についてアプリで管理・記録できるものもあるのでぜひお試しくださいませ。
英語学習が続かない原因でよくあるのが、レベルの高い勉強を無理にすることです。
ネイティブ英語にこだわり難しい英単語や専門的なトピックでのリスニングに挑戦する初心者もいますが、あまり効果的ではありません。
英語習得の基本で、まずは習慣化を目的に無理のない計画で進めましょう。
はじめは張り切ってレベルの高い英会話やリスニングにチャレンジする人もいますが、あまりに理解できない内容が多いとインプットが進みません。
一般論だけでなく言語学者でも同様の提唱がされており、自分の語学レベルよりも少し上の情報インプットが習得しやすいとクラッシェンのモニターモデル(インプット仮説)から分かります。
イメージとしては、TOEIC500点レベルの人が600点を目指すための長文読解・語彙力対策をしたり、自己紹介を英語ができる人が他人の紹介も英語表現できるようになるなど、飛躍的な英語力アップでなく、段階的なレベルアップを目指すのが効果的です。
一人だけで勉強を進めることへの不安や、アウトプット・スピーキングが苦手な人はオンライン英会話の利用もおすすめです。
最近ではオンライン英会話の利用者が増えており、一般的な英会話スクールと比べて場所を問わず受講できることや、早朝や夜遅くまで幅広く受講できるので平日でも積極的に参加できるメリットがあります。
初心者がオンライン英会話で挫折する原因として、独学・インプット学習ができず上達しない注意点もありますが、毎日自主学習を継続できる人であれば効率良く英会話を学べます。
毎日20~30分ほどの短いレッスン時間であれば初心者でも続けやすく、通い放題コースも使えばスピーキングの習慣化が身に付くでしょう。
独学でも、シャドーイングやリピーティング・独り言などでのスピーキング対策は可能ですが、対人での話し方やコミュニケーションの取り方までは学べません。実践的な英語のコミュニケーション能力を上げたい際には、オンライン英会話が役立ちます。
1,000時間という長期的な計画では途中で諦めそうになることもあるかもしれませんが、すぐに勉強の成果が出なくても我慢強く続けるのが大事ですね。
スポーツのトレーニングと同じように、ある時・タイミングになって急に成長する時期もやってきます。地道ですが、しっかりと反復練習をすることで自分のスキルになりますので頑張ってみましょう。
英語の習得には年齢が関係ないように、才能や年齢・環境などを理由に諦めてしまうのは早く、以下で紹介しているブレイクスルーを経験するまでは地道に勉強するといいですね。
1,000時間や2,000時間など上記で説明した学習目安の時間は、あくまでも英語の習得=ネイティブに相当する語学力です。
そのため、最初から1,000時間以上の長期間を目指すよりも、ある程度の英語力アップを得られるブレイクスルーを中間目標として想定しておく方が、現実的だと言えます。
英語学習へのイメージでありがちな勘違いとして、勉強量に比例して英語力が伸びるといったことが挙げられます。
実際は比例関係のように英語力が伸びることはなく、停滞期と急激な成長(ブレイクスルー)を繰り返して成長していきます。
など、「自分が突然英語ができるようになる」時が訪れて、堂々と英会話ができるようになります。
このブレイクスルーについて、明確にいつ何時間勉強すれば起きるとは断言できないものです。個人差がありますので、人によっては半年以上かかることもあれば2ヶ月程度でブレイクスルーを体験する場合もあります。
英語初心者レベルからの学習で、ブレイクスルーの平均的な目安として3ヶ月〜半年は見ておくといいですね。学習時間にすると300時間くらいないと、明確な英語の成長は感じられないでしょう。
英語・英会話スキルの上達を実感するには、やはり半年ほどは必要です。Aloha English英会話の生徒体験談でも、スピーキングやリスニングで成果が出るまで半年の期間がかかりました。
もったいないことに、独学や英会話スクールで挫折してしまう初心者のほとんどが、ブレイクスルーを体感せず諦めてしまいます。
英語レベルに関して、CEFRによる習得レベルをよく参考にしますが、A2(簡単な日常会話レベル)からB1(自分の意見なども英語で伝えられるレベル)のステップアップが一つのブレイクスルーになります。
B1までの英語力を実感できると、英語でコミュニケーションできる幅が広がります。ある程度の英会話スキルを得られると、意思疎通できることの楽しさや「こういう話題・トピックも英語で話したい!」など積極的な姿勢になるでしょう。
ブレイクスルーを経験する・しないの差は大きく、もう少しのところで「英語が上達しないから諦めそう…」とやめてしまうケースも多々あります。大変に感じるかもしれませんが、ブレイクスルーをきっかけに英語習得への可能性が高まりますので諦めないことが大事です。
なかなか上達しない時期が続いても、「英語学習が楽しいと感じる」ことや「実践している自主学習で、少しずつでも英語が上手くなっている」など、モチベーション向上を得られるマインドセットがあれば確実に上達します。
英語習得には常に前向きに、失敗を恐れず取り組むことが大切です。ちょっとしたことでも英語が上手くなっている気付きや改善を得られれば、ブレイクスルーまで至るでしょう。
英語習得に必要な学習時間を積み重ねるには、独学の習慣化が必須です。
目標となる学習量は1,000時間以上と決して簡単ではありませんが、まずは基礎を対策してブレイクスルー・成長を実感できるところまで頑張ってみましょう。
社会人の英語学習では、隙間時間の対策がメインになります。通勤途中や早朝・就寝前など特定の時間帯で常に勉強できると、平日でも90~120分は勉強できます。
仮に1日90~120分ほど学習できれば、半年で300時間以上・1年半〜2年で1,000時間の勉強量を積み重ねられます。長期的になりますが、このくらいの学習量を続けられれば英語習得は可能です。
英語学習に関して効率化は可能ですが、強引な短縮は難しいでしょう。そのため英語初心者が500時間でネイティブレベルに至るような近道はなく、時間をかけてコツコツ勉強するというのが確実です。
なので、1日90分の勉強量がしんどく感じる場合には無理に続けず、もっと減らしてでも毎日継続できるレベルに調整しましょう。時間にこだわることも大事ですが、正しい学習方法を実践することが第一です。
具体的な勉強・独学方法をもっと知りたいという人は、関連記事でも解説していますのであわせてご参考ください。英会話スクールやコーチングにすぐ頼りたい気持ちも分かりますが、1,000時間以上の英語学習を達成するには独学での自力が大事となります。まずは自主学習に慣れるところか目指してみましょう。
Aloha English英会話の専門家が
英語学習のお悩みや目標をヒアリングし、
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担当者がじっくり日本語でお話をお伺いします。
英語で話すことが苦手な方はぜひご相談ください。
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