too…to構文の意味や使い方について知りたい!
学校で英語を習ったとき以来、すっかり英語の勉強がおろそかになっていて・・。
その気持ちよくわかります!普段から使わない知識って、すぐに忘れてしまいますよね。
ご安心ください。一度覚えた知識はすぐに「思い出す」ことが可能。新しい知識を覚えるよりも遥かに簡単です。この記事では「too…to構文」に関する知識をたった6分で見直せるように解説しています。
「構文」なんて聞くと、げげ!!難しい英文法だ・・。と過去のトラウマが蘇えってしまう方もいらっしゃるのでは?できる限り簡単に解説するように心がけました。気楽なお気持ちで読んで頂けると嬉しいです!練習問題もつけましたので、理解を深めるのに役立つかと思います。
too…to構文の意味は?
思い出して頂きたい、too…to構文にはもう1つ「too…for – to構文」というものがあったことを。両方とも会話でよく使うことができる便利な表現です。例文もご用意してありますので、しっかりと確認してください。
too…to構文の意味と例文
「・・・すぎて〜できない」
- English grammar is too difficult to understand.
「英文法は難しすぎて理解できない」 - This coffee is too hot to drink.
「このコーヒーは暑すぎて飲めない」 - He is too proud to ask for help.
「彼はプライドが高すぎて助けを求めることができない」
too… for- to構文の意味と例文
「ーにとって・・・すぎて〜できない」
- This bag is too heavy for me to carry.
「このバッグは私にとって重すぎて運ぶことができない」 - He ran too fast for the police to catch.
「彼は警察にとって走るのが速すぎて捕らえることができない」 - This food is too delicious for me to stop eating.
「この食べ物は私にとって美味しすぎて食べることを止めることができない」
否定がないのに「できない」の意味になるので注意
too…to構文ですが、否定の「not」が文にありません。しかし「できない」という否定の意味が加わります。too…to構文を会話でで使うとき、混乱する、と悩む方もいらっしゃるのでは?是非下記の考え方を参考にしてみてください。
「too=・・すぎる」と訳してみる
- This coffee is too hot to drink.
「このコーヒーは飲むためには熱すぎる」
tooを元々の意味通り「・・すぎる」と訳してみる。「コーヒーは飲むためには熱すぎる」つまり「熱すぎて飲めない!」と段階を経て考えてみると簡単になりますよ。
too…to構文 の作り方

too…to構文を作る際のルールについて確認していきます。《to不定詞》と《tooの意味》の理解が曖昧だ!という方、まずはこちらの記事を参考にしてください。too…to構文を学習するうえで必要な知識です。
参考:to不定詞の3用法はネイティブの感覚を知れば見分ける必要はない
参考:英語文法の基礎、tooとveryの違い Aloha English英会話
too…to構文を作るときの3つのルール
下記の文をtoo…to構文を使って英文にしてみましょう。
「この曲は私にとって難しすぎて歌うことができない」
3つのルール
- tooの後ろには形容詞
- for の後ろには人
- toの後ろには動詞の原型
日本語から英語にしてみよう!
- tooの後ろには「難しい:difficult」
- forの後ろには「私に:me」
- toの後ろには「歌う:sing」
⇨ This song is too difficult for me to sing.
このようになります。念のためですが、「too」「 for」「 to」の順番は守りましょう。各品詞についても、関連記事にて詳しく解説しています!
練習問題でさらに理解を深めよう!
練習問題:+のマークをおすと答えがでます。
too…to構文は「not」が入っていないのに、なぜ否定になるの?
too…to構文には否定の「not」がありません。しかしなぜ「〜できない」という訳になるのでしょうか。この謎を紐解くために、この2つの例文をみてください。
- I am very tired.
「私はとても疲れている」 - I am too tired.
「私は疲れすぎている」
veryとtooの2つの文。どちらがより「疲れている」と思いますか?そうですね、「too」を使った文の方が「疲れている」感じが伝わってきます。「too」は本来「・・すぎる」という意味で使われます。
I am too tired to watch a movie.
too…to構文の時も一緒で「私は疲れすぎている。だから映画なんて見れない」と直訳することができます。直訳を日本語に合わせて意訳すると「疲れすぎて、映画をみることができない」となるのです。日本人のためにわかりやすく意訳した。しかしかえってややこしくなった、という背景があるのでしょう。
too…to構文を他の表現に言い換えたい場合
too…to構文を違う表現で言い換える場合、《enough to》や《so that構文》を使えば可能。表現方法の引き出しが多ければ、会話表現のバリエーションも増える。英会話上達の秘訣ですね。too…to構文の言い換え表現もチェックしてみてください。
参考:too to・enough toとso that構文の書き換え|英語の文法解説
too…to構文が日常会話で重宝される3つの場面

英語で会話をする場面を具体的に想像しながら、too…to構文の例文を作ってみる。すると会話で使うときに、スムーズに口から英語フレーズが出てくるようになります。too to構文だけでなく、全ての英文法で活用してもらいたい。イメトレをするだけで、効果的に英文法を習得できます。
場面1:「〜だから、できない」と伝えたいとき
- 外は寒いから、外出できないよ
- お腹いっぱいだから、もう食べれないよ
- 高すぎるから、買えないよ
相手に「できない」と伝えるとき、便利です。
例文
- It is too cold to go out.
「寒すぎて外出できないよ」 - I am too full to eat more.
「お腹いっぱいすぎてこれ以上食べれないよ」 - This computer is too expensive for me to buy.
「このパソコンは私にとって高すぎて買えないよ。」
場面2:やんわり理由をつけてお断りをしたいとき
飲み会や遊びに誘われた。でも行きたくない!そんな時、やんわり理由をつけて断る際にも使えます。
例文
- I am too busy to join the drinking party.
「忙しすぎて、飲み会には参加できないよ」 - I am too busy to go out this weekend.
「忙しすぎて、週末は出かけられないな」
場面3:大げさに気持ちを伝えたいとき
「このご飯美味しすぎる!!」なんてちょっとした誇張表現をしたい時。自分の気持ちを大げさに表現する時も使えます。
例文
- This food is too delicious to stop eating!
「この食べ物美味しすぎて食べるのをやめられない!」 - This news is too good to be true.
「このニュースはあまりにも良すぎて、真実ではないでしょ」
⇨嬉しすぎる、ことを表現したい - This place is too good for me to stay.
「この場所は私にとって滞在するには良すぎる」
⇨私にはもったいない!と伝えたい
too…to構文は日常会話に欠かせない
「〜だから、できない」「やんわり断りたい」「大げさに伝えたい」、これらの3つの場面で重宝されるtoo…to構文。他にもこんな使い方があるぞ!という方、ぜひメッセージください!参考にさせていただきます。
お分かりいただけた通り、too…to構文は会話で大活躍の優れもの。中学生で習う英文法は全て、日常会話で使えるものばかり。ネイティブと英語で1時間会話も夢ではありません。
その他の英文法は「どの文法を使えば英会話は上達するの?中学2年までの知識って本当?」で解説しています。1日1文法、中学で習った知識を復習してみてください。
応用編|お洒落なtoo…to構文の使い方
too…to構文でこんなお洒落な言い方もできます。遠回しなフレーズなので、多様厳禁。ときどき使うくらいが、かっこいい。
too…to構文を否定すると強調する事ができる
- She is not too young to know the reason.
「彼女はその理由を知らないほど若くはない」
⇨もちろん知っている - I am too weak not to catch a cold.
「私は風邪を引かないためには弱すぎる」
⇨すぐに風邪を引いてしまう。
まとめ
too…to構文の意味と使い方を解説しました。too…to構文には「・・すぎて〜できない」という意味がありましたね。too…to構文の文を組み立てるには、3つのルールがあります。覚えていますか?
- tooの後ろには形容詞
- for の後ろには人
- toの後ろには動詞の原型
too…to構文が日常会話で重宝される3つの場面も紹介しました。英文法を完璧に身に付けるには、実践の会話で使うことが上達の秘訣。会話で使っている場面をイメージしながら学習しましょう。スムーズに口から英語フレーズが出てくるようになります。
too…to構文をマスターしたら、次は《動名詞とto不定詞の使い分け》や《使役動詞》の学習してみてはいかがでしょうか。関連する項目なので、学習効率をあげることができます。
詳しくはto不定詞の基本と使い方のページや、原形不定詞の基本・解説ページのほか、関連記事にて取り上げています!
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