英語の所有格は所有・関係性を表現|主格・目的格との違いや文法・例文を解説!

所有格の英語表現

英語の所有格は「my bag」や「Mary’s friend」のように、「〜の」と物の所有や他者との関係性などを示すことができます。所有格と言われるとどんな文法か分からない方もいるかもしれませんが、普段から使っている英語表現で所有格は多く見られますね。

  • 所有格の正しい使い方について
  • 他の格(主格・目的格)との違いや関係性
  • 日常英会話で使える所有格のフレーズ

など、所有格に関する基本的な内容や知ってくべきことについてまとめました!

1.所有格とは?|何かに属する・所有している

所有格について簡単に説明すると、人と人・物と物の関係性について表現する役割があります。

This is my pen.(これは私のペンです)

Is he your brother?(彼はあなたの兄ですか?)

上の例文だと「my」や「your」が所有格に該当しますね。何か物を所有していたり、兄弟などの続柄を示すことから所有格と言います。

1-1.代名詞や名詞が文章によって変化する!

所有格の種類について詳しくは以下でも取り上げていますが、所有格になる代名詞や名詞は文章に応じて変化するイメージですね。

You should answer my question.(あなたは私の質問に対して答えるべきです)
→私(I)が私の(my)に変化

例文で使用している助動詞のshouldについて詳しく!

Aya’s ring was found in the kitchen.(アヤの指輪はキッチンで見つかりました)
→AyaがAyaの(Aya’s)に変化

例文で使用している受動態・受け身の使い方解説

代名詞の「I」が所有格になると「my」に変わったり、名詞の「Aya」は「Aya’s」で所有格を示すといった変化があります。あの「
moco’s キッチン」も同様に、「moco’s」は所有格です。

「私」が「私の」とか、「もこみちさん」が「もこみちさんの」と日本語で言い方が変わるように、英語の所有格も語形が変わることを覚えておきましょう。

1-2.〜のもの・人と人との関係性を表現

所有格で最も分かりやすいイメージ・意味では、何かを持つなど所有の表現があります。

This is his property.(これは彼の財産です)
→「He has property」とも言い換え可能

また、よく使うのが他者との関係性で、誰々の〜など家族・友人・恋人などの繋がりについても所有格で表現しますね。いわゆる所属を意味しますが、具体的な人だけでなく抽象的な存在に対しても所有格で修飾できます

Taro’s mother was a flight attendant.(タロウの母親はフライトアテンダントでした)

I couldn’t feel his sincerity one bit.(私には彼の誠意を一切感じられませんでした)

例文で使用しているcan(could)の用法についてチェック

1-3.時間などの定型表現も使える

日常英会話でよく出る用法では、時間に関する所有格の表現もあります。「今日のミーティング(today’s meeting)」など、名詞に時間に関する名詞の所有格をくっつけることで補足説明ができます。

Tomorrow’s meeting will be canceled.(明日の会議はキャンセルになりそうです)

未来形を表現するwillの使い方は別ページで解説

他にも、「1ヶ月分の家賃(one month’s rent)」や「10 millions’ worth(1,000万円の価値)」など、物の価値や程度も表現できます。覚えておくと簡単に英語で言えるようなフレーズが多いですね。

2.所有格と関連する主格・目的格との違いは?

女性のイメージ

所有格の例で取り上げました「my」や「his」など、代名詞の中でも人に関することなので人称代名詞と言いますが、格変化では所有格のほか主格や目的格もあります。

  • 主格|主語として使われる場合の語形(〜が)
  • 目的格|目的語として使われる場合の語形(〜を)
  • 所有格|所有や所属として使われる場合の語形(〜の)

人称代名詞では主語・目的語など格による違いがあります。「私が」・「私を」・「私の」と日本語の助詞が変化するように、英語では格による語形変化をしますね。

一人称・二人称・三人称によっても語形が変化して、詳細は以下表の通りです。三人称単数の意味・動詞に「s」「es」をつけるルールなど、別記事で解説しています。

人称代名詞 主格 所有格 目的格 所有代名詞
一人称 I my me mine
we our us ours
二人称 you your you yours
三人称 he his him his
she her her hers
it its it
they their them theirs

中学英語で、「I・my・me・mine(アイマイミーマイン)」などの覚え方をしている方も多いのではないでしょうか。それが主格・所有格・目的格に応じた人称代名詞の語形変化ですね。

また、「mine」など所有代名詞もあり、簡単に言うと所有格と名詞が合体した英単語と言う感じですが詳しくは以下でも解説いたします。

3.所有格の語順・例文まとめ

所有格には上記の語形変化でご紹介しました人称代名詞(my,yoursなど)のほか、一般的な名詞(pen,bookなど)もありますので、それぞれの例文や文法上のルールも確認しておきましょう。

3-1.代名詞(人称代名詞)の所有格例文

代名詞の所有格は一人称・二人称・三人称による区別や単数か複数(Iとweなど)によって語形が変わるほか、所有格+名詞の語順が基本なので覚えておきましょう。文章内で目的語として使われるほか、主語で置くこともできますね。

I like her dog.(彼女の犬が好きです)

Can I meet your parents?(あなたの両親に会わせていただけますか?)

Our friendship is forever.(私たちの友情は永遠です)

また、人称代名詞を入れなくても意味が通じる場合で名詞が単数形の場合には、冠詞をつける必要があります。逆を言えば、人称代名詞などの所有格の前には冠詞はつきませんね。

「a dog」や「the dog」などの付け方になりますが、冠詞に関してはaとtheの違い・使い分けでも解説しております。

代名詞の基礎について別ページで解説!

3-2.単数名詞の所有格|語尾にsをつける

人称代名詞とは別で単数形の名詞で所有格を表現する場合、語尾に「’s」をつける変化になります。

I don’t know this book’s reputation.(この本の評判は分かりません)

I was surprised to see my brother’s terrible grades.(弟のひどい成績を聞いて驚きました)

3-3.複数名詞の所有格|sの位置が変わる

また、名詞の複数形で所有格にする場合ですが、そのまま語尾に「’s」をつけると「books’s」や「brothers’s」など、sが連続した形になり発音や表記が分かりづらくなります。

そのため、複数名詞の所有格では「’」(アポスロトフィー)だけつけるのが基本ですが、語尾に「s」がつかない「children」や「people」など不規則な名詞については、通常通り「’s」で所有格を示します。

I’m going to buy my cats’ toys.(猫のおもちゃを買いに行きます)

I want to know two credit cards’ limit.(2枚あるクレジットカードの限度額を知りたいです)

Children’s textbooks are easy to read.(子供達の教科書は読みやすいです)
→複数形でも語尾に「s」がつかないので所有格は「’s」の形になります。

可算名詞・不可算名詞の違いについて解説!

3-4.固有名詞の所有格表現

また、人名や地名など世界に一つしかない存在については固有名詞に該当しますが、最初のアルファベットが大文字になるほか、所有格になる場合は同様に「’s」の変化をします。

Mike’s girlfriend lives in Boston.(マイクの彼女はボストンに住んでいる)

Osaka’s Sightseeing spots.(大阪の観光スポット)

固有名詞では「Kenis」のように語尾が「s」である単語もありますが、その場合の固有名詞は複数形の対応と同じように「Kenis’」とアポストロフィーだけで表現するほか、「Kenis’s」と「s」を連続させる形もありますね。

名詞の使い方・種類も重要!【詳しく解説】

4.所有格と関連する所有代名詞は?|所有格と名詞が一つになったもの

所有格を示す彼女のギター

所有格に関する文法表現では所有代名詞も大事で、誰の物・所有なのか名詞として使われます。主格からの語形変化は以下表の通りです。所有格の語尾「s」のような変わり方ですが、「I」だけは「mine」と特殊な変化をします。

人称代名詞 主格 所有代名詞
一人称 I mine
we ours
二人称 you yours
三人称 he his
she hers
it
they theirs

所有代名詞は「〜のもの」と名詞的な役割があり、以下例文のように目的語のほか主語で使います。

These chopsticks are mine.(この箸は私の物です)
→mine = my chopsticksを意味します。

Is this receipt yours?(この領収書はあなたの物ですか?)
→yours = your receiptを意味します。

所有格と同じルールで、所有代名詞の前にも冠詞はつかないため「the yours」などの言い方はしませんね。「Is this yours?」で「これってあなたの?」と気軽に質問できるフレーズもありますので、覚えておくと英会話で活用できるでしょう。

英会話での質問テクニック・5W1Hからマスターしよう

5.まとめ|所有格と関連性の高い文法も大事!

所有格について一通り解説しましたが、所有や所属など「〜の」と表現したい場合には多用する文法なので、基本からしっかり理解しておくといいですね。

また、所有格をご説明する際に冠詞や「this・thatの違い」など重要な文法もありましたので、あわせて確認してみてはいかがでしょうか。以下の関連記事で解説しております。

aとtheの正しい使い分け方について確認!

there is構文の使い方について解説

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記事の監修者情報

【松本兼頌(Matsumoto Kensho)】

カリフォルニア大学で語学とマーケティングを専攻。卒業後ハワイで広告営業を担当しました。余談ですが、ワイキキとカイルア担当だったので隠れスポットの話も得意です。
今までの海外経験を活かし、正しい英会話の習得方法を徹底解説。スピーキング ・発音・リスニングに関する記事を主に執筆しています。わからないことがあれば、お気軽に相談してください。

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