• 英会話
  • 公開: 2026.03.04 更新:2026.03.04

英語力を鍛えるには言い換えスキル(パラフレーズ)スキルが最も重要

英語を話していて「言いたいことが英語で出てこない…」と感じたことはありませんか?

その悩み、実は “言い換えて伝える力(パラフレーズ)” で解決できます。

ネイティブスピーカーでさえ、ひとつの言い方が思い浮かばなければ、別の言葉で説明しながら伝える という方法を自然に使っています。つまり、単語力に自信がなくても、パラフレーズさえ身につけば 「伝わる英会話」 は十分にできるようになるのです。

もしあなたが今、「英単語を覚えても覚えても、英語が上達しない…」と感じているなら、それは暗記だけに頼っているからかもしれません。

パラフレーズを使えば、“完璧に覚えた単語で話す”英語から、“今ある単語力で工夫して伝える”英語へ シフトできます。

ぜひ最後までご覧ください。

1.パラフレーズが最重要な理由

パラフレーズが最重要な理由は、英会話では「正確に話す」よりも「相手に伝わること」が圧倒的に優先されるからです。

どれだけ文法が正しくても、難しい単語を使っても、相手に伝わらなければコミュニケーションは成立しません。そして、もし相手にうまく伝わらなかった場合でも、言葉をパラフレーズ(言い換え)することで、別の角度から伝わる表現を探していくことができます。

これは初心者でも上級者でも使える、非常に実用的なコミュニケーション技術です。

【初心者の場合】
知らない単語が出てきても、知っている簡単な語彙に置き換えて伝えることで会話を続けられます。

・“I’m thirsty.”(のどが渇いた)が出てこなければ、
 → “I want a drink.”(飲み物がほしい)

・“I’m exhausted.”(疲れ果てた)が分からなければ、
 → “I’m very tired.”(すごく疲れた)

難しい単語を知らなくても、シンプルな語彙で意味を再構成して伝えられるのが、初心者にとっての最大のメリットです。

【上級者の場合】
高度な語彙や専門的な表現を使いすぎて相手に伝わらないとき、より一般的な言い回しにパラフレーズすることで、コミュニケーションをスムーズにできます。

・“I appreciate your consideration.”(ご配慮ありがとうございます)で伝わらなければ、
 → “Thank you for thinking about me.”(気にかけてくれてありがとう)

・“I’m overwhelmed with tasks.”(タスクに圧倒されている)と言って反応が薄ければ、
 → “I have too many things to do.”(やることが多すぎます)

相手のレベルや状況に合わせて、表現を柔らかく・分かりやすく調整できるのが、上級者にとってのパラフレーズの大きな強みです。 

「しまった!言葉に詰まった・・!」ときの対処法、置き換え英語テクニックはこちら!

2.効果的な練習法

パラフレーズ力は「知識」ではなく、正しい方法で練習すれば誰でも伸ばせる“スキル”です。  ここでは、レベルに合わせて効果的に身につけるための2つのステップをご紹介します。

①【初心者向け】まずは知っている言葉で“置き換える”練習をする  
②【中・上級者向け】Synonym(類義語)を使って語彙の幅を広げる  

それでは順番に解説していきます。

2-1.【初心者向け】まずは知っている言葉で“置き換える”練習をしよう

初心者向けの効果的なパラフレーズ練習は、とにかく“置き換え”から始めることです。難しい単語が思い出せなくても、まずは自分の知っている言葉を使って先生に伝えてみる。それだけで十分練習になります。

英語を置き換えるメソッドとは

そして完璧な単語やフレーズが浮かばなくても問題ありません。むしろ、言葉が出てこない瞬間こそパラフレーズ練習のチャンスです。

▼たとえば「送別会」が英語で出てこないときの会話例

生徒:「えっと… I had a… good-bye… party? みたいなのがあって…」
先生:「あ、なるほど!あなたが言いたかったのは Farewell Party のことね。」

こうした会話は、実際のレッスンでよく起こります。

ポイントは、送別会 → さよなら会 → Good-bye Partyという流れで、自分の知っている範囲の言葉に“まず置き換えてみる”こと。

すると先生があなたの意図をくみ取って、「本来なら “Farewell Party” と言うよ」と、自然な英語にパラフレーズして教えてくれます。 

2-2.【中・上級者向け】Synonym(類義語)で語彙を広げる

中級以上になると、パラフレーズの幅を広げるために、Synonym(類義語)を増やすことがとても効果的です。語彙が増えるほど、伝えられるニュアンスも会話のテンポも格段に良くなります。

基本は「知っている単語の別の言い方を覚えること」。

例:
“help” → assist / support
“change” → modify / adjust
“angry” → annoyed / frustrated

このように似ている語をまとめて覚えると、言い換えの選択肢が一気に広がります。また、英英辞書の説明文もパラフレーズの宝庫で、読むだけで言い換え力が鍛えられます。

Aloha English のレッスンでは、以下のように先生と実際のパラフレーズの練習をしています。

もしもTour Guide(ツアーガイド)という言葉がとっさに出てこなくても、 “説明しながら伝える” パラフレーズを、実際の会話の中で練習することで、言葉が出なくても、自分の言いたいことが伝わるようになる。

例えば、生徒が camera を忘れたときは、

“It’s something… you use to take photos.”
と説明し、先生が
“Ah, a camera!”

と答える形式で練習します。
また “passport” が出てこないときは、
“It’s a kind of… document for travelling.”

というように、**知らない単語を「説明して伝える」**スキルを育てていきます。

このトレーニングを繰り返すことで、語彙が足りない → 会話が止まるではなく、語彙が足りない → 言い換えて伝えられるという実践的なスピーキング力に変わります。

3.さいごに

私は10年以上英会話スクール業界で働いていますが、パラフレーズ(言い換え)のスキルこそが最も重要だと感じています。文法や語彙を増やすことももちろん大切ですが、今すでに知っている単語だけで言い換えて伝える力のほうが、何倍も実践的で効果があります。

実際、海外に出てみると、日本人だけでなく他国から来た英語ビギナーの人たちも、同じようにパラフレーズを使い、自分の知っている言葉を工夫しながら会話をしています。難しい表現に頼らずとも、持っている知識を組み合わせてコミュニケーションを成立させています。  

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記事の監修者情報

【松本兼頌(Matsumoto Kensho)】

英会話コーチング歴は10年以上。これまでに300人以上の英会話学習者をサポートし、スピーキング力の向上や転職成功といった多くの成果を実現してきました。特に、初心者が陥りやすい失敗や学習のつまずきポイントを熟知。その経験をもとに、「どうすれば英語が話せるようになるか」を具体的かつ実践的に解説しています。日常英会話からビジネス英語まで幅広く対応し、スピーキング・発音・リスニングに重点を置いて監修しています。

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