英会話の最中、「言いたいことはあるのに英語が出てこない」と感じた経験はありませんか?
頭の中では日本語で文が完成しているのに、それを英語に直そうとした瞬間、言葉が止まってしまう。多くの人がこの壁にぶつかります。
そんなときに役立つのが、英語の置き換え(言い換え)という考え方です。
難しい単語を思い出そうとするのではなく、今知っている単語で言い換えることで、会話の流れを止めずに話し続けられます。
たとえば「花粉症」という単語が思い出せないときでも、“I have allergies.(アレルギーがあります)” と言えば十分伝わります。知らない単語を知っている言葉に置き換えるだけで、驚くほど表現の幅が広がるのです。
この記事では、「英語が出てこない」原因から、その解決策となる置き換えテクニックの考え方と練習方法までをわかりやすく解説します。単語暗記に頼らず、英語で伝えられる力を身につけたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
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英会話で言葉が出てこないと悩む人に本当に必要なのは、置き換え(言い換え)の訓練です。
なぜなら、いくら英単語を覚えても、いざ話そうとした瞬間に言葉が止まるのは「知識が足りない」からではなく、「頭の中で日本語を英語に訳そうとしている」からです。

多くの人は会話の途中でこう考えます。
「えっと、“満員電車”って英語でなんて言うんだっけ?」
この時点で思考が止まり、相手の反応も、次の言葉も出てこなくなります。でも実は、“満員電車”を知らなくても、“crowded train”で十分伝わります。もっと自然に言うなら “a packed train” や “a rush-hour train” でもOKです。
つまり、完璧な単語を思い出す必要はなく、知っている英単語で置き換えるだけで会話は成立するのです。

このように、知らない単語を知っている言葉で説明する習慣こそが、英会話で詰まらないためのコツです。置き換えの訓練は、英会話の“瞬発力”を鍛える筋トレのようなもの。完璧な英文を作ろうとするより、「今の自分が知っている単語でどう言えるか?」を瞬時に考えることが大切です。
それができるようになると、英語を話すたびに感じていた“詰まり”が少しずつ消えていきます。
英語を置き換えるテクニックは英会話で役立つ方法です。伝えたい言葉に呼応する英単語を知らなくても、英語で表現ができます。英語を第二言語として使うバイリンガルの方が日頃から使うテクニックでもあります。
例えば「送別会」と英語で表現したいが、「送別会」という英単語が思い浮かばないとします。「送別会→さよなら会」という簡単な日本語に置き換えます。そして「Good-Bye Party」と知っている英単語で表現します。この一連の流れを「置き換えテクニック」とよびます。

「送別会」に呼応する単語を知らないからと、表現することを断念するのではなく、自分の知っている英単語で工夫して表現します。置き換えテクニックは英語の日常会話で強力なツールとなるでしょう。
英会話が話せない理由は、英単語を知らないからだ。このように考える方は少なくありません。しかし英語で話すことを得意とする人は普段から置き換えテクニックを使っています。

難しい単語を暗記することなく、今ある知識を最大限活かす工夫がカギとなります。瞬時に置き換えテクニックを会話で使えると、英会話が驚くほど上達するはずです。
この置き換えテクニックには、日本語の類義語を発見するアイディア力が不可欠です。瞬発的にアイディアを出す10のコツがあります。次の章でその方法について詳しく解説していきます。
「なんだっけ!あの言葉!?」と伝えたい言葉が見つからない。こんな経験はありませんか?
例えば、「送別会」を思い出せなくて、「さよなら会」と言い換える。この言い換えが置き換えテクニックの基本です。日頃から意味が似ている言葉を考える習慣があると、会話で置き換えテクニックを使いこなせます。

置き換えテクニックのやり方を以下の通りに詳しく解説していきます。
置き換えは便利なテクニックですが、デメリットもあります。デメリットを理解した上で、時と場合に応じて使用してください。では詳しく解説していきます。
置き換えテクニックの基本は簡単な日本語に置き換えることから始めます。
例えば「整理整頓」を英語で表現したいが、英単語が思い浮かばないとします。「整理整頓」の簡単な日本語表現を探すことが最初のステップです。

「整理整頓」を「掃除ができない」と置き換えると、中学レベルの知識で表現できるようになります。
その他の置き換え例
置き換えテクニックの基本は違う表現に言い換えることです。英単語を知らないから諦めるのではなく、知っている単語で表現することが大切な心構えです。
日頃から使う日本語にはたくさん難しい表現が含まれています。英語にするときは、難解な表現を捨てて、核となる部分だけを伝えることも大切です。

難しい「のぞく」を伝えず、「見る」だけに注目して伝えます。細かなニュアンスは伝わりませんが、おおよその意味は表現できます。
単語を直訳しようとせず、状況を具体的に思い浮かべて描写するのも効果的です。

「洗濯する」ことの状況を思い浮かべた場合、「洋服を洗う」と描写できます。
抽象的に言えないことも、like(前置詞:〜のような)を使って具体例を並べることも有効です。

「哺乳類」とピンポイントで表現できなくても、具体例が「哺乳類」という言葉を連想させます。
具体的に言えないことも「カテゴリー」+「補足説明」で伝えられます。クイズのように相手から単語を誘導するのもありです。

「イカ」を大きなカテゴリである魚と伝え、補足的に「色」「質」「特徴」を追加しました。ヒントを伝えることで、伝えたい単語を連想してもらいやすくなります。
無理に一言で言おうとせず、andなどを使って2つに分けることも効果的です。

「外食」を「出かける」と「食べる」のパーツに分けて、英語で表現しました。
否定語も置き換えをするときに役立ちます。「彼は弱い男だ」と英語にするときに、「弱い」という英単語が思い浮かばないとしましょう。「弱い」の反対の言葉を探します。

反対語の「強い」をNotで否定することで、「弱い」という表現に置き換えることができます。
伝えたい内容の結果起こることや次に起こることに視点をずらして表現することも可能です。

「肩こり」があることで、腕が上がらないと表現します。間接的に伝えたい内容を表現できます。
数字を使うことも大切な置き換え表現です。「残業続きで忙しい」の「残業」という単語が思い浮かばないケースで考えます。

少し長い文章になりましたが、残業という単語を数字で表現しました。「9時から21時まで働いた」とすることで、残業しているニュアンスを表現しています。
関係代名詞Whatを使った表現も有効です。

モノならwhat、場所ならwhereのように、5W1Hを使って表現します。
日本語では受動態の形が頻繁に使われます。受動態で考えると英語にしづらいが、主語を変えて能動態にすると簡単に英語に変換できます。

元の文を受動態から能動態に置き換えます。主語にあたるものがわかりづらい場合、You / They / Weを使うと良いでしょう。

置き換えテクニックを使うと英単語を知らなくても、伝えたい内容を英語に変換できます。便利なテクニックですが、周りくどい表現になってしまうデメリットもあります。
「整理整頓ができない」を「掃除ができない」に置き換えたように、伝えたいニュアンスは表現できます。しかし「整理整頓」をピンポイントで伝えるとき、ニュアンスがボヤけてしまいます。正確な言葉で伝える場合は、それに呼応する英単語を覚える必要があります。
置き換えテクニックの魅力は英単語の暗記が減ることです。しかし難しい表現を簡単な表現に交換する方法なので、中学レベルの英単語は最低限必要となります。暗記が全くゼロになる訳ではありませんので注意が必要です。
置き換えテクニックのデメリットを活かして、単語力を強化する方法がございます。曖昧な表現で説明したあとに、「これって英語で何て表現するの?」とネイティブスピーカーに聞いてしまうことです。
きっと正確な表現を教えてくれるはずです。また会話の中で覚えた英単語は忘れにくい傾向があります。置き換えテクニックを駆使することで、単語力を強化する手助けになるでしょう。
置き換えにはデメリットもありますが、やはり日常会話でとっさに使えると便利なテクニックです。置き換えテクニックをマスターするためにも、シンプルな表現に言い換える習慣をつけることが大切です。
置き換えを強化する3つの練習方法
置き換え表現の基礎は似ている英単語を探すことです。「おいしい」という単語だけでも、複数の表現を思い浮かべることができます。

「おいしい」を表す英単語はdeliciousとyummyです。しかしgoodやniceでも、文脈の流れが正しければ「おいしい」という表現に置き換えることができます。

さらに英語の類義語辞典を使うと似た言葉をストックして置くことができます。検索で知りたい英単語の横に「synonym」と入力しましょう、似ている英単語を調べられます。やみくもに英単語暗記をするより、似た英単語を覚えている方が便利です。
置き換えメソッドを使いこなすには、中学で習った知識を深めていくと効果的です。特に「動詞」のバリエーションが増えると置き換えがスムーズにできるようになります。
置き換えメソッドの精度をあげるために復習しておきたい知識
中学英文法を復習することで、置き換え表現の精度があがります。また中学2年で習う不規則動詞やネイティブがよく使う基本動詞も置き換えをするときに役に立ちます。
置き換えの瞬発力を養うためには、私は誰でしょうクイズを使って練習することをおススメします。簡単な連想ゲームで、2人でお題を出して当てるゲームです。

「郵便ポスト」というお題に対して、郵便ポストという単語を使わずに英語で説明します。説明力が身に付き、置き換え表現も上達します。慣れるまでは日本語で置き換え表現の練習しても有効です。
参考:【私はだれでしょうクイズ 30問】大人&高齢者でも楽しめる問題集
自分で考えた置き換え表現が外国人に通じるか、実際にチャレンジしてみてください。意外と通じるものです。外国人とのオンラインレッスンで経験値をあげ、英語表現をたくさんストックすることができます。置き換え表現を極めるためにもおススメです。

英語の置き換えメソッドはAloha Englishの体験レッスンでも指導しております。ご興味がある方はぜひ「無料体験レッスンお申し込みフォーム」よりお問い合わせください。初心者の方でも「英語が話せた」と実感できるノウハウを丁寧に指導いたします。
置き換えテクニックは英単語の学習負担を軽減してくれる英会話のコツです。英単語を全て暗記しようとすると、とても長い時間学習する必要があります。しかしこの置き換えテクニックは今持っている知識をフル活用して、伝えたいことを表現できます。
この記事では置き換えの具体的なやり方や置き換えをマスターするための練習方法をご紹介しました。置き換えテクニックは難しい表現をシンプルな表現に交換することが基本でしたね。
難しい日本語→簡単な日本語→英単語
この順番で置き換えることで、シンプルな英語だけで様々な表現ができます。英単語の暗記から解放され、もっと気楽に英語コミュニケーションを楽しめるはずです。
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