日本人が英語が苦手な理由は、日本語との違いや日本の文化・教育面での課題などが考えられます。そのため、英語が苦手なのは特別なことではなく日本人にありがちな壁だと言えるでしょう。
英語の苦手な理由を把握した上で、苦手意識を克服する対策をこちらのページで解説します。
これまで、「英会話学習で失敗した」という人や「中学の頃から英語がずっと苦手」でお悩みの方でも、英語ができない原因を明確にすることで対策できるでしょう。
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英語が苦手な理由について詳しく説明する前に、世界と比較した日本の英語力に関するデータをご紹介します。世界最大の英語能力指数ランキングを参考に、日本人の英語レベルを見ていきましょう。
日本の学力は世界的にみても高水準な国にも関わらず、英語レベルは世界ランク78位(112カ国中)と低い結果です。英語力で世界ランク1位を獲得している国はオランダでした。
教育面・所得面でも日本とオランダには大差はないのですが、英語力では他の国と比べても大きく劣っています。やはり世界的に見ても日本人は英語が苦手なのでしょう。
世界ランク:78位は2021年度のデータですが、前年度:2022年では日本の英語能力指数ランクは55位でした。
英語レベルの低下傾向も気になるポイントで、参加国の増加により相対的な順位下落も要因としてありますが、少なくとも日本人全体の英語力は上がっていない状況です。
78位は世界的に見ても下のランクで、59~86位の「低い」能力レベルに日本は入っています。
苦手な要因や理由について以下でも解説していますが、日本の英語教育における課題や、そもそも日本国内で英語を使う機会がないなど、根本的な原因も複数あるでしょう。
日本に旅行に来る外国人の多くは日本語が話せません。コロナ禍前にインバウンドビジネスが盛んだった頃、観光客が「英語が通じなくて困った」とアンケートでは述べられています。
例えば電車の乗り換えなど、英語での表示やアナウンスが増えたにも関わらず、電車の乗り換え時は外国人にとって難しいのでしょう。周りの日本人に聞くも、英語での意思疎通が困難な現状です。
アジアで英語が得意な国トップ3
アジア圏でも英語力が低い日本は、ランキング13位という結果です。韓国や中国、ベトナムなどのアジア諸国と比較しても、日本は下のランクとなります。
実際、英語を苦手に感じる日本人は多く、TOEICなどを実施・運営している国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)のアンケート調査では、約7割のビジネスマンが英語が苦手だと回答しました。
2019年:ビジネスパーソンへの質問(あなたは英語が得意ですか?)
日本人が英語が嫌いになる理由でも紹介していますが、英会話ができずに苦手意識を持っているビジネスマンは多いです。自信を持って得意と回答している方は1割もおらず、英語力不足を露呈するアンケート結果となりました。
日本人にとって英語が苦手・難しく感じる理由についてまとめました。英語が難しく感じる理由でも取り上げていますが、普段の生活や学習環境も影響しています。
大きな要因として、日本語と英語の違いが挙げられます。日本語を母国語としている日本人は、英語への適応難易度が高いとされていますね。
英語はアルファベット、日本語は「あいうえお」が使用されています。英語が得意な国のほとんどはアルファベットを使っていますね。
国によって多少アルファベットの読み方が違えど、英単語に対して苦手意識を抱いていません。アルファベットをほとんど使わない日本人にとって不利な点だと言えます。
英語は「誰が・する・何を」の順番に対して、日本語は「誰が・何を・する」と根本的な順番が違います。
英語には五文型という文法ルールがあり、英語に慣れるためにまず基本的な語順を知っておく必要があります。英語の語順や文法は日本人にとって苦手な分野なのです。
英文法を効率よく学ぶコツ
英語文法は学ぶ順番を工夫すると学習の上達スピードを上げることができます。英語コミュニケーションに必要な基礎文法を全て「英語の文法を効率的に学ぶための順番」でまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。
上記のような要因もあり、英語は日本語と比べて言語的に遠いです。言語的に近いか遠いかによって習得までの時間も変わってきます。
例えば、英語と比較的類似しているフランス語やドイツ語を母国語としている場合、英語習得までの時間は480時間と短いです。対して、日本語を母国語としている日本人は、習得までに2,760時間も要します。
母国語からハンディキャップのある日本人は、より多くの勉強時間が必要ということですね。
発音に関する課題もあり、英語を苦手としている人は多いでしょう。
日本語と英語の「音」にも大きな違いがあります。いくら正しい文法や文章で話しても、発音が悪いと伝わりません。英語発音をマスターするには、唇の形や舌の位置を正確に形作ることが重要です。日本語にはない発音の種類ですので、練習をしないとうまく発音できません。
発音とリスニングは密接な関係があります。正しい発音と英語独特のリズムで発音すると、ネイティブの素早い英語ですら聞き取れます。
しかしネイティブ発音の仕組みについて習う機会が少ない日本人は発音が一向に上達しません。よってリスニングに対しても苦手意識を持っている方が多いのです。
英語と日本語との比較以外にも、日本のカルチャーや教育面において英語が苦手になってしまう理由があります。
などの体験をしている方は、苦手意識を克服できないお悩みもあるのでは?
日本の英語教育は、英会話という実践的なスキルを身に付けるのに必要な勉強・トレーニングができていない課題があります。
学校の英語授業では、現在形や過去形などの時制や不定詞など英文法に関する知識は重点的に対策できます。また、英語の小テストでよくあった英単語の翻訳問題など、語彙力も基礎から鍛えることができます。
また、受験対策で長文読解や日本語の翻訳練習もよく行います。なので、大学受験の対策を通してリーディングはある程度できる方になった人も多いでしょう。
日本での英語教育は、主に「文法」「英単語」「読解」と読むことに重きが向けられています。最近ではセンター試験などで「リスニング」が追加されましたが「スピーキング」の項目はまだありません。
英語の知識はたくさん持っているのに、「スピーキングの練習」が圧倒的に足りていないのが日本の教育です。さらに海外と比べると英語が話せる先生が少ないという現状もあります。アウトプットの練習をする場が少ないため、英会話が伸びない傾向にあります。
以下の関連記事でも詳しく紹介していますが、コミュニケーションとしての英語スキルを授業だけでは学べないといった課題感があります。今後、日本でも教育改革により「聞く」「話す」「読む」「書く」の4技能が総合的に対策されるようになりますが、既に社会人になっている方は英語を話せないまま学校を卒業をした人が大半でしょう。
英語が苦手な理由で、受験英語による影響もあります。高校受験や大学でのセンター試験(共通テスト)で苦労した経験をお持ちの人は、苦手意識が強いでしょう。
受験対策の英語では「正しい文法」や「正確な日本語訳」など、合っていることが重視されます。間違ってはならないことを意識し過ぎて、社会人での英語学習・英会話トレーニングでも悪い影響が出ます。
文法を気にし過ぎてアウトプットが消極的になったり、英語学習=しんどい作業というイメージから英会話を楽しめないといった要因もあるでしょう。
受験英語で学ぶ英文法・リスニング対策は英会話の基礎学習になりますが、社会人になって習得したいビジネス英語や日常英会話のスキルまでは得られません。
日本の教育課題と同様に、アウトプットの英語学習が足りていないと英語を話せるようになりません。
上記と関連して、正しい英語・正確な英語を求める日本人の完璧主義が、英会話の上達にとって妨げになるとも考えられます。
英会話が苦手だと感じる理由で、周囲からの目や評価を気になる人も多いでしょう。
例えば英会話のグループレッスンで、他の生徒は英語表現が上手なのに自分は「Yes, I do.」など簡単な受け答えしかできず、何か話そうとするとメチャクチャな文法で恥ずかしいと感じることもあるのではないでしょうか。
正確な英語を求めるあまり間違った英語のギャップが強く、失敗はしたくない気持ちが強くなります。
ただ、英語など第二言語の習得では失敗は当たり前のことで、自分の間違えに気付けるから成長できるといった認識が正しいです。
間違いを正す減点方式も日本の学校でよくある評価体制ですが、間違いを認めない環境だとなかなか英会話でチャレンジできず、スピーキングは上達しないでしょう。
また、日本人の英語が上達しない要因として、普段から英語を使う機会が少ないことも挙げられます。
仕事で英語が使えなくても生活に支障はない、それが日本です。日本は英語が話せなくても、経済が成り立つほど豊かな国なのです。観光業などが国のメインの収益になっている場所は、英語が必須になります。英語が話せないと、所得または生活に大きな影響が出てしまいます。
日本が島国というのも少なからず関係しています。国と国が隣接する国では必然と英語・中国語・スペイン語が主要の言語となります。経済的に豊かで、島国の日本は必然的に英語で話す機会が少ないのです。英語を必要としない環境が「日本人の英語力」に影響してしまっているのですね。
そのため、苦手意識をなくすためには英会話を習得する目的や自分にとっての必要性を明確にしましょう。
ただ英語を学びたいだけでは、英語習得のモチベーションを維持できません。「週末は英語チャットで海外の友人と交流する」とか「会社の海外スタッフと英会話でコミュニケーションを取る」など、実用的なゴールを決めると自ずと積極的に学べるようになれます。
英語が話せる人たちの特徴は5つあります。それぞれ詳しく解説していきます。
英会話スキルのほか、マインドにおいて英語が得意になる要素があります。
例えば「送別会」を英語で表現する、としましょう。真面目な人は「送別会」という英単語を必死に探すかもしれません。しかし英語が話せる人は「送別会」という英単語を知らなくても、違う言葉に置き換えて表現するスキルを持っています。
置き換えスキルの一例
「送別会」⇨「さよならパーティー」⇨「Good-bye Party」
日本語を簡単に日本語に置き換えます。簡単な日本語であれば、知っている英単語で表現することができます。詳しくは「英語の置き換えメソッドを使えば暗記は不要に」の記事を参考ください。
「えっ!Good-bye Partyで伝わるの?」と驚くと思いますが、実際に伝わります。これが置き換えスキルです。難しい英単語を暗記するのではなく、中学生レベルの知識を工夫して活用する方法です。英語が話せるバイリンガルの方はこのスキルを上手に使いこなしています。
英語を話せる人はちょっとした「文法間違い」は気にしません。
完璧な英語でないと伝わらないと考え込んでしまうと、簡単な言葉すら口から出てきません。文法が間違えていても、「相手に伝わる」と考えることが重要です。Aloha Englishでも英会話のマスターが早い人ほど、間違いを気にせず、積極的に会話をおこなっています。
英語コミュニケーションで役にたつ考え方
英会話力を伸ばすために必要な心構えを「英語コミュニケーションに不可欠なマインドセット」で詳しく解説しました。
英語で話す環境を持っている方とそうでない方では、英語力に大きな差がでます。英語で話す環境は大切で週に1回、英語で話すだけでも英会話力UPにつながります。英語で話す環境がない方は、オンライン英会話などを上手に利用して環境を整えるのも効果的ですね。
オンライン英会話の上手な活用法に関する記事
・レッスン前の不安を解消する方法
・言葉が通じない時の英語27フレーズ
・オンライン英会話で緊張する方への対処法
また、英語を話せるようになる方は、自分に合った学習方法でコツコツと継続して学習することができます。以下は当スクールの生徒が実際に行っている独学の一例です。
いきなり難しい文法や英単語を勉強するのではなく、自分の続けられる範囲で始めることが大切です。まずはビジネス英会話アプリなども上手に活用するのも良いでしょう。
英会話ができるようになる方は、『半年後にはワーホリで渡航するから、日常英会話をマスターする!』とか『今の仕事でビジネス英語を使えるようになり、業務の幅を広げる!』など、具体的な目標を掲げています。
転職に有利な英語の資格取得を目指したり、ワーキングホリデーや留学で必要な英語力を身につけるための準備など、苦手な英語を克服した先にある目的について意識してみると、英語学習のモチベーションも上がりますね。
明確な目標や目的がない方へ
もし明確な目標や目的がない方は、英語コーチングというサービスを受講してみてはいかがでしょうか。生徒のかた自身で目標や目的を見つけるサポートをしてくれます。自分で目標を決めることで、やる気も湧いてきます。
英語が話せる人は「完璧な英語」でなくても伝わる、ということを知っています。自分の知っている単語を工夫して、積極的に英語を使ってコミュニケーションをとることが大切です。英語が話せる人の共通点を理解して、英語学習に取り入れることで、英語に対する苦手意識を克服することができます。
英会話スクールで指導をしていると、「英語には自信がない」と感じる方が学習プランを見直すだけで外国人とコミュニケーションが取れた、という例が沢山あります。
自分の得意なこと・苦手なこと・課題を分析することで、学習効率を飛躍的にアップできます。Aloha Englishで学習してきた生徒の方々が行った学習事例でも課題の分析方法や学習プランの見直し方を詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。
英語が得意な人は、英語習得のメリットや強みを理解できています。英会話の目標設定とあわせて、習得メリットも一度振り返ってみるといいでしょう。
仕事面において、英語力は大きなアドバンテージになります。ビジネスチャンスをつかみやすくなり、英語の実務経験やTOEICのスコアがアピールポイントとなるでしょう。
など、キャリアアップで明確な目的がある人はモチベーションが上がり、学習効果が出やすくなります。
英語によりプライベートが充実することも、大きなメリットです。
日本での暮らしから変化を求め、海外での短期滞在から様々な世界を体験したり、世界各地で友達を作るといったことも英語力で可能となります。
仕事やプライベートなどで英語が使えると、自分にとって大きな自信や強みと感じるでしょう。
英語の苦手克服においても、堂々と英語を話せる・海外の人とコミュニケーションを自力でできることが効果的です。成功体験を得ると英語に対する意識がポジティブに変わりますね。
英語が苦手な理由を確認した上で、苦手意識を克服するために効果的な学習対策や最初のステップを実践してみましょう。
英語への苦手意識がある場合には本格的な英会話学習に取り組む前に、まずは英語に慣れることを目標にしてみてはいかがでしょうか。
英会話の習得では海外留学や英会話スクールなど、英語漬けの環境で本格的に学習したい人もいるでしょう。ただ、アウトプットの学習対策では英語の基礎を理解できていないと、なかなか上達しない傾向にあります。
すぐに英会話スクールに頼るのではなく、独学で英語勉強の習慣をつけてからでも遅くありません。文法や英単語、リスニング練習などで基礎力をつけた段階で、オンライン英会話の活用をしてみましょう。
英語の独学では、苦手な人向けの簡単な方法もあります。
自分にとって興味関心のあるコンテンツから、英語に少しずつ慣れてみましょう。時間のない社会人でも継続できる英語学習法など参考に、独学を進められます。
苦手な英語を習得する上で、成功体験を得るかどうかが最初の壁となります。
勉強をしてみても全然英語を聞き取れない…文法も全然分からないまま終わってしまうのはもったいなく、何か小さな成果でもいいので英語を使ったステップアップを実感できるといいですね。
など、ちょっとした上達の積み重ねで英語への苦手意識は無くなっていくでしょう。
英語のレベルチェック・学習目標の確認も最初に行うべきです。英語習得の目標が曖昧だとゴールが不明確になり、勉強のモチベーションが薄れていきます。
まずは、自分の英語力をTOEICなどのテストで確認して、現実的に目指せるレベルを決めましょう。英語のレベルチェックをする方法や、英会話の学習目標設定の解説ページが参考になります。
英語を効率よく伸ばすために大切な2つのことがあります。
今抱えている苦手・課題点に対して適切な学習方法をおこなうことで、英語は驚くほど簡単に伸びていきます。英会話のプロにカウンセリングを頼めば、すぐに課題点を見つけることができます。
課題点だけではなく、学習方法もコンサルティング(提案)してくれます。カウンセリングから提案までの具体的な流れは以下の記事でも解説していますので、一度ご覧ください。
英会話のプロにカウンセリングすることで、学習プランを一緒になって作成できます。今まで気づかなかった課題点や得意なこと、たくさんの気付きを得られます。
英語が苦手な理由・原因では、英語力やスキル別での課題もあります。以下では英語の技能別で、効果的な学習方法を関連記事も交えて紹介しています。
独学での英語習得・学習は無理だと思う人でも、一人で英語を勉強できるようになりますのでぜひご参考ください。
英語が全くできない場合には、基礎からの学習が重要です。一からの英語勉強では、中学レベルの英語やり直しが効果的です。
英会話の習得では、インプット学習が最優先となります。英会話で必要な知識がないとアウトプットは難しいです。中学英語のやり直しで効果的な勉強を試してみましょう。
英単語の暗記や英文法への苦手意識があると、なかなか覚えられない人もいますよね。理想的な英語習得では、ただ暗記をするのではなく英会話を想定した覚え方が実践します。
などのコツを英語の文法を効率よく学習する方法で解説しているほか、英単語の正しい覚え方が独学で役立ちます。
長文読解が苦手で、英語を読むスピードが遅いという人はリーディング対策が効果的です。
リーディング学習では様々なパターンがあり、共通するポイントとしては英語を英語のまま理解することや、日本語訳を考えるあまり英文の読み返しをするのを避けることがあります。
リーディングスキルが上達すると、読解スピードが上がるほか構文や文法の理解度も向上します。英語力の基礎力をつける目的でもおすすめです。
英語の基礎やリーディングはできるのに、実践的な英会話が苦手という場合にはインプットとアウトプットの総合的な練習が足りてない原因が考えられます。
インプットとアウトプットは相乗関係にあり、バランス良く実践すると短期間で上達します。
英会話への苦手意識がある場合、リスニングの独学・対策ページから英語の聞き取りを練習するほか、効果的な英語スピーキングの練習方法もご参考ください。
これまで英語が苦手だった人でも、苦手な理由と対策を把握することで学習への第一歩を踏み出せます。
といった要点をご理解いただけますと幸いです。また、関連記事などから独学の実践に役立つ情報も発信しているので、Aloha Englishのコラムをぜひご活用ください!
Aloha English英会話の専門家が
英語学習のお悩みや目標をヒアリングし、
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担当者がじっくり日本語でお話をお伺いします。
英語で話すことが苦手な方はぜひご相談ください。
英語の聞き取りに関するお悩みもご相談できます。
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