なぜ日本人は英語が苦手なのでしょうか?
教育水準も海外から見て高い日本ですが、「英語を話せるぞ」という人は2%以下だとご存知でしたでしょうか。英語が得意な2%の人たちは特別な才能を持っているのでしょうか?それとも頭が良い・高学歴などが影響するのでしょうか?
皆様はこのような疑問をもったことはありませんか?
この記事では日本人が、英語が苦手、と感じる理由について解説します。さらに英会話を教えていて、英語が得意、と感じる人には5つの共通点があるとわかりました。
その共通点から得た情報をもとに当スクールが厳選した、英語が苦手な人でも効果を実感できるスピーキング学習方法についてもご紹介します。
英語を上達させたいが「英語が苦手」と感じる方へ、この記事を読めばきっと英語嫌いを克服できるはずです。
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1.海外からみる日本人の英語力ってどれくらい?

1-1.日本の英語力は世界ランキング:55位(2020年調査)
- 日本での平均就学年数 :約12.8年
- インターネットの普及率:約91%
- 1人当たりの国民総所得:約380万円
日本の学力は世界的にみても高水準な国にも関わらず、英語レベルは世界ランク55位(100カ国中)と低い結果です。英語力で世界ランク1位を獲得している国はオランダでした。
教育面・所得面でも日本とオランダには大差はないのですが、英語力では他の国と比べても大きく劣っています。やはり世界的に見ても日本人は英語が苦手なのでしょう。
1-2.日本人の英語力に対する外国人観光客の反応は?

日本に旅行に来る外国人の多くは日本語が話せません。コロナ禍前にインバウンドビジネスが盛んだった頃、観光客が「英語が通じなくて困った」とアンケートでは述べられています。
例えば電車の乗り換えなど、英語での表示やアナウンスが増えたにも関わらず、電車の乗り換え時は外国人にとって難しいのでしょう。周りの日本人に聞くも、英語での意思疎通が困難な現状です。
1-3.アジアでの英語力ランキングも25か国中9位
アジアで英語が得意な国トップ3
- 1位:シンガポール
- 2位:フィリピン
- 3位:マレーシア
アジア圏でも英語力が低い日本は、ランキング9位という結果です。では日本人が英語に対して苦手意識を抱く理由をさらに探っていきましょう。
2.日本人が英語が苦手と感じる4つの理由

日本人にとって英語が苦手・難しく感じる理由についてまとめました。英語が難しく感じる理由でも取り上げていますが、普段の生活や学習環境も影響しています。
2-1.日本語と英語の仕組みが違いすぎる
使っている文字がそもそも違う
英語はアルファベット、日本語は「あいうえお」が使用されています。英語が得意な国のほとんどはアルファベットを使っていますね。
国によって多少アルファベットの読み方が違えど、英単語に対して苦手意識を抱いていません。アルファベットをほとんど使わない日本人にとって不利な点だと言えます。
英語と日本語では語順が違う
英語は「誰が・する・何を」の順番に対して、日本語は「誰が・何を・する」と根本的な順番が違います。英語には5文型という文法ルールがあり、英語に慣れるためにまず基本的な語順を知っておく必要があります。英語の語順や文法は日本人にとって苦手な分野なのです。
英文法を効率よく学ぶコツ
英語文法は学ぶ順番を工夫すると学習の上達スピードを上げることができます。英語コミュニケーションに必要な基礎文法を全て「英語の文法を効率的に学ぶための順番」でまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。
2-2.日本語と英語の発音が大きく違うため聞き取れない
日本人は英語の発音が苦手
日本語と英語の「音」にも大きな違いがあります。いくら正しい文法や文章で話しても、発音が悪いと伝わりません。英語発音をマスターするには、唇の形や舌の位置を正確に形作ることが重要です。日本語にはない発音の種類ですので、練習をしないとうまく発音できません。
発音ができないとリスニング力にも大きな影響がある
発音とリスニングは密接な関係があります。正しい発音と英語独特のリズムで発音すると、ネイティブの素早い英語ですら聞き取れます。しかしネイティブ発音の仕組みについて習う機会が少ない日本人は発音が一向に上達しません。よってリスニングに対しても苦手意識を持っている方が多いのです。
2-3.学校での暗記教育が「話せない」苦手意識を作っている
日本での英語教育は主に「文法」「英単語」「読解」と読むことに重きが向けられています。最近ではセンター試験などで「リスニング」が追加されましたが、「スピーキング 」の項目はまだありません。
英語の知識はたくさん持っているのに、「スピーキングの練習」が圧倒的に足りていないのが日本の教育です。さらに海外と比べると英語が話せる先生が少ないという現状もあります。アウトプットの練習をする場が少ないため、英会話が伸びない傾向にあります。
2-4.英語を話す必要がないから
最後の大きな理由は英語の必要性です。仕事で英語が使えなくても生活に支障はない、それが日本です。日本は英語が話せなくても、経済が成り立つほど豊かな国なのです。観光業などが国のメインの収益になっている場所は、英語が必須になります。英語が話せないと、所得または生活に大きな影響が出てしまいます。
日本が島国というのも少なからず関係しています。国と国が隣接する国では必然と英語・中国語・スペイン語が主要の言語となります。経済的に豊かで、島国の日本は必然的に英語で話す機会が少ないのです。英語を必要としない環境が「日本人の英語力」に影響してしまっているのですね。
一体どうすれば英語が話せるようになるのでしょうか?
当スクールで英語が得意な生徒の傾向を調査した結果、英語が話せる人にある5つの共通点を見つけました。その共通点についてご紹介していきます。
3.英語が話せる人にある5つの共通点とは

英語が話せる人たちの特徴は5つあります。それぞれ詳しく解説していきます。
3-1.英語コミュニケーションが得意な人たちにある5つの共通点
①違う言葉に置き換えるスキルを持っている
例えば「送別会」を英語で表現する、としましょう。真面目な人は「送別会」という英単語を必死に探すかもしれません。しかし英語が話せる人は「送別会」という英単語を知らなくても、違う言葉に置き換えて表現するスキルを持っています。
置き換えスキルの一例
「送別会」⇨「さよならパーティー」⇨「Good-bye Party」
日本語を簡単に日本語に置き換えます。簡単な日本語であれば、知っている英単語で表現することができます。詳しくは「英語の置き換えメソッドを使えば暗記は不要に」の記事を参考ください。
「えっ!Good-bye Partyで伝わるの?」と驚くと思いますが、実際に伝わります。これが置き換えスキルです。難しい英単語を暗記するのではなく、中学生レベルの知識を工夫して活用する方法です。英語が話せるバイリンガルの方はこのスキルを上手に使いこなしています。
②「完璧な英語」ではなくても言いたいことは伝わる
英語を話せる人はちょっとした「文法間違い」は気にしません。
完璧な英語でないと伝わらないと考え込んでしまうと、簡単な言葉すら口から出てきません。文法が間違えていても、「相手に伝わる」と考えることが重要です。Aloha Englishでも英会話のマスターが早い人ほど、間違いを気にせず、積極的に会話をおこなっています。
英語コミュニケーションで役にたつ考え方
英会話力を伸ばすために必要な心構えを「英語コミュニケーションに不可欠なマインドセット」で詳しく解説しました。
③英語で話す環境を持っている
- 外国人の友達がいる
- 海外留学の経験がある
- 英会話スクールで英語を話している
英語で話す環境を持っている方とそうでない方では、英語力に大きな差がでます。英語で話す環境は大切で週に1回、英語で話すだけでも英会話力UPにつながります。英語で話す環境がない方は、オンライン英会話などを上手に利用して環境を整えるのも効果的ですね。
オンライン英会話の上手な活用法に関する記事
・レッスン前の不安を解消する方法
・言葉が通じない時の英語27フレーズ
・オンライン英会話で緊張する方への対処法
④好きな勉強法で英語学習を継続できる
また、英語を話せるようになる方は、自分に合った学習方法でコツコツと継続して学習することができます。以下は当スクールの生徒が実際に行っている独学の一例です。
- 好きな洋画を観ながらシャドーイングで発音の練習をする
- チャットアプリで海外の友達を作ってコミュニケーションをとる
- ビジネス英会話で使えるアプリを通勤時間にする
いきなり難しい文法や英単語を勉強するのではなく、自分の続けられる範囲で始めることが大切です。まずはビジネス英会話アプリなども上手に活用するのも良いでしょう。
⑤明確な目標・英語スキルを上げる目的がある
英会話ができるようになる方は、『半年後にはワーホリで渡航するから、日常英会話をマスターする!』とか『今の仕事でビジネス英語を使えるようになり、業務の幅を広げる!』など、具体的な目標を掲げています。
転職に有利な英語の資格取得を目指したり、ワーキングホリデーや留学で必要な英語力を身につけるための準備など、苦手な英語を克服した先にある目的について意識してみると、英語学習のモチベーションも上がりますね。
明確な目標や目的がない方へ
もし明確な目標や目的がない方は、英語コーチングというサービスを受講してみてはいかがでしょうか。生徒のかた自身で目標や目的を見つけるサポートをしてくれます。自分で目標を決めることで、やる気も湧いてきます。
3-2.話せる人の共通点から学ぶ英語を話すときの心構えについて
英語が話せる人は「完璧な英語」でなくても伝わる、ということを知っています。自分の知っている単語を工夫して、積極的に英語を使ってコミュニケーションをとることが大切です。英語が話せる人の共通点を理解して、英語学習に取り入れることで、英語に対する苦手意識を克服することができます。
英会話スクールで指導をしていると、「英語には自信がない」と感じる方が学習プランを見直すだけで外国人とコミュニケーションが取れた、という例が沢山あります。
自分の得意なこと・苦手なこと・課題を分析することで、学習効率を飛躍的にアップできます。Aloha Englishで学習してきた生徒の方々がおこなった学習事例でも課題の分析方法や学習プランの見直し方を詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。
英語が話せる人の共通点を活かしたスピーキングに特化したオススメの学習方法をご紹介します。Aloha Englishでも実際に使用している学習方法なので効果は保証いたします。
4.英語が苦手な日本人に適した学習方法|すぐに効果を実感できる!

参考:博報堂生活総研(博報堂)
日本人が英語が苦手な理由は学習方法に原因がある
「英語でどの程度会話ができますか?」という質問に対して、「まったくしゃべれない」という回答が40%でした。「日常会話ができる」と回答した人はたったの8.3%です。このデータだけ見ると、英語に対する強い苦手意識がありそうですよね。日本人はやはり、英語習得が難しいのでしょうか…?
いや、まったくそんなことはありません!
少し学習方法を変えるだけで、必ず英語が話せるようになります。長年コツコツと英語学習をしてきた人ほど、約6ヶ月ほどで英会話力が飛躍的に伸びるケースもございます。
では当スクールで実際に取り入れている学習方法を具体的にご紹介いたします。
4-1.暗記を一旦止めて、アウトプット中心の学習に変える
まず取り組んで頂きたいのが、学習方法を変えることです。Aloha English英会話の体験レッスンを受ける多くの方から、効果的な「英単語」「文法」「リスニング」の学習方法についてご相談を受けます。
しかしおすすめの学習方法は、一度これらの学習をストップしてみることです。英会話には中学で習った知識で十分習得可能です。暗記を中心とした学習方法ではなく、英語コミュニケーションに特化した方法で学習すれば必ず効果を実感して頂けます。今まで学習で得た知識をアウトプットする方法を身につけることが肝心です。
4-2.スピーキングに特化した学習方法
英会話を上達させるためには「話す」と「聞く」ために2つの学習が必要です。スピーキング練習とリスニングトレーニングを併用すると効果的です。2つの学習方法に共通するのはアウトプットをすることです。今までの学習方法(インプット式)で得た知識をアウトプットすることが苦手克服の近道です。
スピーキングに特化した学習方法について詳しくまとめた記事をご紹介します。独学の注意点から「話す」「聞く」を専門的に伸ばすためのノウハウを全て1から5の順番で解説しています。
「話す」「聞く」に特化したオススメの学習方法
4-3.「自分の苦手」を発見するために英語カウンセリングも併用しよう
英語を効率よく伸ばすために大切な2つのことがあります。
- 正しい学習方法について学ぶこと
- 自分の「苦手」を正確に把握すること
今抱えている苦手・課題点に対して適切な学習方法をおこなうことで、英語は驚くほど簡単に伸びていきます。英会話のプロにカウンセリングを頼めば、すぐに課題点を見つけることができます。
課題点だけではなく、学習方法もコンサルティング(提案)してくれます。カウンセリングから提案までの具体的な流れはは以下の記事でも解説していますので、一度ご覧ください。
英会話のプロにカウンセリングすることで、学習プランを一緒になって作成できます。 今まで気づかなかった課題点や得意なこと、たくさんの気づきを得られます。
5.まとめ
日本の英語力は世界で55位とランキングでも低い結果です。日本人が英語が苦手と感じる理由は主に4つあります。
- 日本語と英語の仕組みが違う
- 発音が難しい
- 暗記に特化した学校教育が足枷に
- 日本の経済が豊かなため英語が必要ない
そこでAloha Englishで独自に調査した英語が得意な人にある5つの共通点について紹介しました。
- 置き換えスキルを知っている
- 間違えを恐れない
- 英語で話す環境がある
- 学習を継続する力がある
- 明確な目標を持っている
この共通点から学ぶ英語スピーキングの学習方法についても詳しく解説しました。いきなり難しい学習方法にトライするのではなく、自分に合った学習方法を探すことから始めてはいかがでしょうか。
英語学習に関してまとめた資料を以下より無料ダウンロードできます。もし学習にお困りでしたら、ぜひ読んでみてください。「0」から始めて英語が話せるようになるまで、全てのノウハウと手順を知ることができます。
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