カタカナ英語発音から抜け出して、相手に伝わる英語発音を身につけたい。
今あなたは、発音が上達せず、悩んでいませんか?
英語発音には2つのコツがあり、そのコツを知るだけで誰でも外国人に伝わる発音を身につけることができます。そのコツとは以下の2つです。
ネイティブは単語ごとの発音と文(文章)の発音では音声の出し方が全く異なります。まずは口(唇・舌)の形を意識した発音を身につけること。そしてリエゾン(単語の連結)を学び、発音練習をします。するとカタカナ発音から卒業し、ネイティブのような発音で英語を話すことができます。
英語発音を上達させるには正しいフォームで日々の音読が不可欠です。日本語とは全く違う口(唇・舌)の動かし方なので、口周りの筋肉を育てることも大切です。この記事で誰にでも伝わる発音をマスターしてください。
①〜⑤に対応するアルファベット
英語を発音するさいに、舌を正しい位置にあてて発音します。日本語では①または④の2箇所しか舌をあてる位置がありません。一方で英語は5箇所もあります。舌を正しい位置にあて、対応するアルファベットを発音するよう心がけましょう。
英語を発音するとき、「R」や「L」など舌を意識することは一般的に知られています。しかし唇の形を意識している方は意外と少ないのではないでしょうか?英語は唇を大きく動かして発音する特徴があります。唇の形を意識するだけで、発音は劇的に改善されます。
この動画では適切に唇を動かしてアルファベットを発音しています。「A B C」のアルファベットだからといって侮ってはいけません。
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ニィーっと笑いながら、「笑顔の口」で発音します。口角をしっかりあげて発音するのがコツです。鏡を見ながら唇の形を確認してください、意外と難しいと感じるはずです。さらに顔の頬が少しピクピクしませんか?正しい唇の形で発音すると顔の筋肉が疲れます。それがうまくできている証拠なのです。
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「リラックスした口」で発音します。これらの音は日本語にない音なの練習が必要です。
F→上の歯を下の唇に当てる。歯と唇の隙間から空気をだす。
これがFの音です。
V→Fの口の形をして、歯と唇の隙間から空気を出す際に、下唇を震わせます。
これがVの音。
Th→舌を上の歯にくっつけて、舌と歯の間から空気をだす。
これがThの発音です。
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唇を丸めて突き出します。「タコみたいな口」を作ります。それをしながら発音すると上のアルファベットの音になります。よく日本人は「RとL」の発音が苦手だと言われます。Lは先ほどやった「笑顔の口」、Rは今やった「口を丸める」で発音をします。
音が全然違うはずです。Lは「エル」に対してR「 ゥアール」という風に小さい「ゥ」の音が先頭にきます。これでネイティブは音を見分けています。
シャンプーのCMである
Lux Super Rich→「ラックス スーパー ゥリッチ」
この発音はとてもLとRの練習になります。
BMP
口を閉ざしてから発音をします。特にBとPが破裂した音になります。「バッ」とか「パッ」とかの音が聞こえてくるはずです。これをしっかりすることによってBMPの音がネイティブのように発音できるよになります。
英語と日本語では言葉を発音する際の、呼吸の方法が違います。英語はドッグブレスという発声方法を使い、「ハッ!ハッ!ハッ!ハッ!」と発声しながら発音をします。英語は子音の発音が多いため、大量の息を消耗します。日本語を話すとき以上に、多くの息を意識的に出すように心がけてください。
「N」の発音をするときに、鼻から空気を出して発音させる場合があります。これを鼻濁音と呼びます。「N」の発音をするときは、舌を上の歯の裏にくっつけて発音します。しかし「N」の後ろに「g / k / ing」などが来る場合は、舌をくっつける必要がありません。以下の動画で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
鼻濁音ができるようになると、発音が変わります。カタカナ発音から抜け出すためにも、ぜひ練習してみてください。
日本語には母音は「ア・イ・ウ・エ・オ」の5種類しかありません。しかし英語には24種類もの母音に対する発音があります。唇をしっかり動かして発音する意識を持ちましょう。
「a」の発音だけでも4種類あります。
母音の発音記号一覧と単語の例
/i/ 例:it / is / big | /u/ 例:put / full / push |
/iː/ 例:eat / bee / tea | /uː/ 例:do / two / you |
/ɪ/ 例:sit | /eɪ/ 例:eight / say / name |
/e/ 例:egg / bed / pen | /aɪ/ 例:eye / ice / sky |
/æ/ 例:cat / man / map | /ɔɪ/ 例:boy / toy / point |
/ɑː/ 例:are / aunt/ ask | /au/ 例:out / mouse / house |
/ʌ/ 例:up / come / none | /ou/ 例:open / no / home |
/əːr/ 例:her / girl / first | /ɪər/ 例:ear / beer / here |
/ə/ 例:an / at / have | /eər/ 例:air / chair / pear |
/ər/ 例:or / flower / floor | /ɑːr/ 例:art |
/ɔː/ 例:all / four / talk | /ɔːr/ 例:door |
/U/ 例:pull | /Uər/ 例:tour / pure / your |
発音記号は難しく見えてしまいますが、記号は特に覚える必要はありません。例にある単語を発音して、24種類の「子音」の音を確かめてください。もし発音方法がわからない方は以下のリンクを参考にしてください。
子音の発音記号一覧と単語の例
/p/ 例:pen / pin / play | /θ/ 例:three / thank / third |
/b/ 例:boy/ book / boat | /ð/ 例:this / that / there |
/m/ 例:man / my / milk | /s/ 例:soap / sun / seen |
/t/ 例:eat / ten / two | /z/ 例:zoo / zone / zero |
/d/ 例:door / day / dog | /ʃ/ 例:dish / she / ship |
/n/ 例:moon / now / name | /ʒ/ 例:pleasure / azure / treasure |
/k/ 例:cake / car / keep | /h/ 例:home / has / horse |
/ɡ/ 例:good / go / game | /l/ 例:law / long / like |
/ŋ/ 例:morning / trunk / finger | /r/ 例:rabbit / red / rose |
/tʃ/ 例:catch / chare / child | /w/ 例:twice / what / white |
/dʒ/ 例:June / jam / jump | /f/ 例:food / four / face |
/j/ 例:young / you / yes | /v/ 例:voice / very / save |
参考:英語の発音記号|日本人が苦手な母音と子音を14のコツで矯正!
音が理解できたら、フォニックスを学びます。フォニックスとはアルファベットの組み合わせです。フォニックスも完璧に理解する必要はなく、音読をしながら気づけば身についているものです。1つずつ丁寧に発音して感覚を掴みましょう。
フォニックスを学ぶ上で以下の動画は役立ちます。発音に関して丁寧に解説しているので、発音練習の参考にしてください。
単語ごとの発音を練習したら、文章での発音を練習します。ネイティブは単語ごとに発音するのではなく、単語を連結させて発音します。これをリエゾンと呼びます。リエゾンは単語が連結するだけでなく、発音しない音や「T」の音を変えて発声する方法もあります。
さらにリズムも独特で強く長く読む単語(内容語)と弱く素早く読む単語(機能語)を見分けて発音します。リエゾンとリズムを意識した発声がネイティブ発音を身につけるコツです。
それではリエゾンとリズムについて解説していきます。
リエゾンには3種類の音の変化があります。
文章になったときに、ネイティブの発音が変わります。
単語と単語がくっついて発音するため音が変化します。単語の連結をリンキングと呼びます。「Thank you:サンキュー」や「How are you:ハワユー」などもリンキングが起きています。
子音の発音で終わる単語に、母音の発音で始まる単語が続いたとき、子音と母音の音が連結します。リエゾンを起こすとhowのwの発音と,areのə の発音がくっつき、wə(ワ)という音になります。
母音に挟まれた「t」の音が「l」の音に変化します。[water : ワーラー] [party:パーリー]などが良い例です。この音の変化をフラッピングと呼びます。
フラップ/t/とは、[t]の音の前後か母音で挟まれた場合に、[t]が[ll]もしくは[d]の音に変化するルールです。
フラップ/t/が起こる単語例
単語の語尾に破裂音[b/d/g/k/p/t]が来た場合、口の形だけ作って音を出さずに終わっても良いというルールがあります。例えば、think / ink(シンク)/という単語は、[k]を省略して、/in(シン)/と発音することができます。これをリダクションと呼びます。
語尾の破裂音省略の例
発音をする際にリズムも意識することで、英語が流暢に聞こえます。リズムのルールとは、フレーズの内容語を強く発音し、機能語を弱く発音するルールです。
内容語とは、文章を構成する上で大事な言葉です。
例)desk / move / beautiful / music /など意味をもつ単語のこと
機能語とは、聞こえなくても文章に大きく影響しない言葉です。
例)a / does / it / and / 冠詞や接続詞など
you が機能語のリダクションを起こし、laterの「t」がフラッピングTになり「シー ヤ レイラー」となります。
What are you up to?はwhatのtとareのaがリンキングを起こし、「ワット アー」⇨「ワッター」になります。さらに、whatのtがフラッピングTとなり、[l](もしくは[d])の発音に変化します。すると、「wɑlər ju: ʌp tu:(ワラーユー アップ トゥ) 」という音になります。
bring itは、破裂音省略とリンキングが組み合わさり「ブリニッ」という音になります。
take them outは、機能語のリダクションをした後に、リンキングが起こり、「teikemout(テイケ マウト)」という発音になります。
Check it outはcheckのkとitのi、そしてitのtとoutのoがリンキングを起こし、「チェッキ タウト」になります。そして、itのtがフラッピングTとなり[l](もしくは[d])の発音に変化します。さらに、outのtが語尾の破裂音省略で「アウ」になります。
さまざまなリエゾンのパターンを身につけて、文(文章)で発音できるように練習しましょう。
口(唇・舌)の形を意識するだけで、発音は劇的に変わります。口を大きく開けてお腹から発音する意識が大切です。そして「母音」「子音」には英語特有の発音方法があります。発音記号を丸暗記する必要はありませんが、ある程度知識として覚えておくと便利です。フォニックスなども知っておくと、発音に迷った時のヒントになるはずです、
さらに英語発音のコツはリエゾン(音の連結)にあります。ネイティブは単語ごとの発音と、文(文章)の発音では音が変化します。リエゾンができるようになることが英語発音を上達させるコツです。
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