Water(ウォーラー)/ Party(パーリー)みたいなT音の変化に関する条件が知りたい。
T音の変化をフラッピングと呼びます。ネイティブ英語特有の発音ですね。
「T」を「L」や「N」の音に変えて発音するだけで、かっこよいネイティブ発音ができます。ネイティブは単語ごとの発音と文(文章)の音声の出し方が異なります。音の変化を知らないと相手に英語が伝わりにくいだけでなく、リスニングにも影響します。
この記事ではフラッピングが起こる仕組みや条件についてだけでなく、リエゾン(音の変化)を全て詳しく解説します。最後までご覧頂ければ、皆様の「発音の質」が改善されることをお約束いたします。
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フラッピングとは英語を発音するとき、Tの発音方法が変わることです。「T」の音(主にタチツテト)がラリルレロまたはナニヌネノの音に変化します。主にアメリカ・カナダ・オーストラリア英語にみられる特徴です。イギリス英語ではフラッピングは起こりません。
フラッピングの例を紹介します。Tの音がラリルレロまたはナニヌネノの音に変わっていることに注目してみてください。
ネイティブ(特にアメリカ・カナダ)発音をするとき、フラッピングがよく起こります。フラッピングを知らないと、知っている単語なのに聞き取れない・・ことがでてきます。フラッピングを知ることで発音と英語の聞き取り改善ができる、2つの大きなメリットがあります。
ネイティブは単語のスペル通りに発音しないことがあります。フラッピングTはその代表例です。とくにネイティブは文(文章)で音声の出し方を変化させます。これをリエゾンと呼び、フラッピングはリエゾンの一種です。フラッピングTをマスターすることで、ネイティブのような発音ができます。ネイティブ発音とはいえ、仕組みはとても簡単です。一度理解できれば、誰でも真似することが可能です。
ネイティブ発音をマネできれば、リスニング力も格段に改善されます。発音が改善され、かつ話すスピードが上がれば、リスニング力は自然と身につくでしょう。ネイティブのマシンガンのような早いスピードも聞き取れます。
リスニングと発音の関係を解説している記事
フラッピングなどの音の連結について学習すれば、映画を字幕なしで見ることもできます。しっかりと仕組みを理解して、発音改善の取り組みとして英会話学習に取り入れてください。
フラッピングは主にTの音を発音するときに発音の仕方が変化します。Tのタチツテトの音がラリルレロまたはナニヌネノの音に変わります。例えばWater(ウォーター)という単語を発音する場合、タチツテトがそれに呼応するラリルレロに変わり、ウォーラーという発音になります。
Tの音が全てフラッピングが起こるというわけではありません。フラッピングが起こる条件があります。さらにフラッピングは単語内だけでなく、文章中にも起こります。特に文章中でフラッピングが起こると、聞き取りが難しくなります。仕組みを理解することで、発音も英語の聞き取り(リスニング)の改善にもつながります。
ではフラッピングが起る条件とフラッピングが単語内・文章内で起る例を詳しく解説していきます。
Tのアルファベット全てフラッピングが起るというわけではありません。フラッピングが起こる時には2つの条件があります。
以下の単語は全てフラッピングが起こります。Tの前後が母音である、Tの直前にアクセントがくる。この2つの条件を満たしているためフラッピングTが起こります。
*この2つの条件が満たされても、必ずフラッピングが起るというわけではありません。曖昧ですが、その時の気分や話す時の個性にも左右されます。
①初めのアルファベットがTの場合はフラッピングは起こりません。
②語尾がアルファベットの場合もフラッピングは起こりません。
③直前が子音の場合もフラッピングは起こりません。
④Tにアクセントがくる場合、Tの直後にアクセントがくる場合もフラッピングは起こりません。
フラッピングは単語内と文中で起こる2パターンあります。細かい条件はありますが、慣れてくると感覚的にできるようになります。習得するコツは、良く音を聞いて、正確に真似をすること。フラッピングの仕組みさえ知っていれば、この練習を繰り返すと自然と習得できます。
母音に挟まれているT・アクセントがTの前にある単語はフラッピングが起こります。
文中で起るフラッピングの難易度がやや高めです。特に聞き取りをしているときに、フラッピングが起ると細かい音を聞き逃してしまいます。文中(文章内)で起るフラッピングを3つ詳しく解説します。
①語尾がtで終わる動詞+母音で始まる前置詞・副詞・代名詞
②語尾がtで終わる名詞+母音で始まる前置詞・接続詞
③語尾がtで終わる前置詞+代名詞
リンキング とリダクションも同時に起こるので要注意です。リンキング とリダクションについては3章にて解説します。
「T」から「L」音に変わるフラッピングが一般的ですが、「N」音へ変化するフラッピングもあります。音の変化がある「T」の前にスペルNがある場合に、タチツテトの音がナニヌネノに変化します。
アメリカ英語ではNに変化させる人が多いです。音読していると、英語を聞き取る時にも役立ちます。
ネイティブが発音をするとき、フラッピングと一緒にリンキング ・リダクションが同時に起ることがほとんどです。併せて学習すると、ネイティブ発音の仕組みを深く学べます。聞こえた英語が頭の中で単語に変換できないとお悩みのかた、フラッピング・リンキング ・リダクションを学ぶと、なぜ今まで聞き取れなかったのか理解できるはずです。
他にも発音を劇的に変えてくれる学習方法があります。リンキング ・リダクションを含めて3つの効果的な学習方法を紹介します。
理解⇨練習⇨経験の順番で学習をしてみてください。確実に発音が良くなります。では詳しく解説していきます。
音の連結の仕組みを理解することで日本語発音から抜け出すことができます。今回はフラッピングを紹介しましたが、他にもリンキング ・リダクションという音の連結方法があります。こちらも併せて学習しましょう。
リンキング とは単語と単語の音が連結して、違う音に変化します。
上記の順番で発音が変化します。リンキング は「ローマ字読みでリンキングを理解するとネイティブ発音が習得できる」にて例をあげながら詳しく解説しました。
リダクションとは単語の発音を省略してしまう現象です。主に語尾の破裂音P, K, T, B, G, Dの音や機能語(冠詞や前置詞など)が省略されます。
“take them out”を発音する際のリダクションの考え方
上記の順番で発音が変化します。リダクションに関しても「リダクションを知ればネイティブ英語が聞き取れない課題がスッキリ解決」で詳しく解説しています。
シャドーイングはリスニング力を劇的に向上させてくれるトレーニング方法です。シャドーイングのやり方は「「英語が聞き取れる!」と誰でも実感できるシャドーイングのやり方」で紹介しています。聞き取った英語を少し(0.5秒程)遅らせて真似て発声します。聞き取りと音読を同時におこなう高度な練習方法です。
発音の仕組みを理解したら、シャドーイングを取り入れた音読トレーニングで何度も練習しましょう。
英語でコミュニケーションをとることも効果的な学習の1つです。発音は国や地域が違うと変わってきます。さらに人によって話し方が違うと発音も変わります。より多くの方と実際に会話をすることで、様々な英語に触れることができます。
練習した発音がネイティブ(または外国人)に通じるか実践しましょう。理解⇨練習⇨経験を何度も繰り返しながら、スキルを磨いてください。発音だけでなく、英語の聞き取り・英会話力が大幅に上達するはずです。
Aloha Englishではオンライン英会話レッスンもおこなっています。英語で話す環境がお近くにない方は、レッスン内で英語を話す機会を作ってみてはいかがでしょうか?
フラッピングの仕組みを説明しました。フラッピングの仕組みを理解して、音読練習をする。さらに英語コミュニケーションの場で実戦を積む。ネイティブのように発音ができるようになるだけでなく、英語の聞き取り(リスニング)も良くなります。英語でのコミュニケーションがより円滑になる知識なので、一歩ずつ着実に身に付けてください。
フラッピングの解説をまとめます。
フラッピングが起こる条件
フラッピングを学ぶことで、発音の改善とリスニング力の向上を目指すことができます。英語中級者または上級者向けの学習方法ではありますが、ちゃんと取り組めばネイティブのような発音も夢ではありません。さらに同時進行で学習して欲しい学習方法も3つご紹介しました。
何度も練習をして、流暢な英語を目指しましょう。必ず英語は話せるようになります、継続して学習を続けましょう。詳しくは英語の発音を学習するコツ・効果的な練習方法でも取り上げています。
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