英語が聞き取れなかった時に使える便利なフレーズ・聞き返し方を解説

英語が聞き取れなかった時に使える便利なフレーズ英語が聞き取れなかった時に使える便利なフレーズ

英語が聞き取れない時、「相手が何を言っているか分からない・・・」といった恐怖を感じませんか。英語が聞き取れないとパニックになってしまいがちですが、落ち着いて対応すればコミュニケーションが成立します。

たとえば、Could you say that again?(もう一度言ってくれませんか)といったフレーズを知っているだけで、英語が聞き取れない場面でも対応することができます。そこで、こちらのページでは冷静に対応するための対処フレーズを場面別でご用意しました。

さらに、何度も聞き返したのにやっぱり英語が聞き取れない・・・といった時の対処法も紹介しています。この記事で紹介するフレーズが、英語が聞き取れないトラウマを解消することを願っております。

1.英語が聞き取れなかった時に聞き返すことは大事!

ネイティブの英語が聞き取れず理解できなかった時、とりあえず頷いて話の雰囲気だけでもなんとなく把握する方もいますよね。

「こんな基本的な英語のフレーズも分からないの?」と思われるのが恥ずかしいから、すぐに聞けないという気持ちも分かりますが、聞き取れないままにすることでのデメリットも大きいです。

1-1.聞こえたフリをするとお互いにストレスになる

英語が聞き取れなかった時の対応イメージ

英語が聞き取れない時に、聞こえたフリをしてその場をごまかそうとすることもあるかもしれません。ただ話している相手も、頑張って聞こうとしている自分も苦しくなります。英語が苦手でも、聞こえたフリをせずに正直に「もう一度言ってください」と伝えましょう

話しかけてきている方も、コミュニケーションが取れずに困っていたら、もう一度ゆっくりと英語で話してくれるはずです。

逆を言えば、英語が伝わっているかどうか都度気にして、「もう一度言った方がいい?」と確認するネイティブはまずいないですね。分からないことを相手に気づいてもらうまで待つのではなく、自分から積極的に伝える姿勢が重要です。

1-2.その場ですぐ聞き返せる表現を覚えておく

英会話で聞き取れなかった場合、後になってだと質問がしづらく相手も覚えていない可能性がありますので、その場ですぐ聞き返せるような表現を覚えておくと便利です。

詳しくは以下でご紹介していますが、英語での聞き返しをお願いする表現は簡単なものもありますので、少し覚えておくだけでも英会話ですぐ役立ちますね!

2.英語が聞き取れなかった時の対処フレーズ

聞き返しの英語表現

英語が聞き取れなかったシーンを想定した、対処フレーズをまとめました。シンプルな聞き返しや、オンラインの会議や英会話レッスンで使える表現もご紹介しています。

2-1.シンプルな聞き返しでおすすめのフレーズ・表現

英語初心者の方でもすぐ実践できる、シンプルな聞き返しのフレーズ・表現がございます。あまり丁寧な言い回しではありませんが、とりあえず相手にもう一度言って欲しいというお願いで使えますね。

  • Pardon me?(なんでしょうか?)
  • Excuse me?(なんでしょうか? ※アメリカ英語で頻出)
  • Come again?(もう一回?)

「Pardon me?」は「Pardon?」でも同じような伝わり方になります。また、「Come again?」は家族や友人など親しい相手に使われるカジュアルな表現で、くだけたような言い方です。

そのため、ビジネスシーンなどかしこまった伝え方をしたい場合、以下のような丁寧な表現がおすすめです。

2-2.もう一度同じことを言って欲しい時(丁寧な表現)

  • Could you say that again?
    「もう一度言っていただけますか?」
  • Could you repeat that again, please?
    「もう一度繰り返してもらえますか?」

助動詞のCanやCouldを使って「〜してもらえますか」と尋ねる文を作ります。「助動詞Canの5つの意味と正しい使い方を例文でわかりやすく解説」の記事でCanについて復習をしておくと応用しやすくなります。

2-3.相手が言っていることが聞こえなかった時(丁寧な表現)

  • Sorry, but I can’t hear you.
    「すみません、声が聞こえません」
  • Could you speak a little more slowly, please?
    「もう少しゆっくり話してもらえますか」
  • Could you speak a little louder, please?
    「もう少し大きな声で話してもらえますか?」

Canの代わりにWillを使って、依頼表現を伝えることもできます。助動詞はとても役立つ文法なので、復習しておくと便利です。助動詞は「5つの助動詞の役割と使い方が10分で分かる!|基礎的な意味や例文で解説」でまとめましたので、復習するときの参考にしてください。

2-4.オンライン英会話で使える!|音声が途切れて聞き取れない時

また、オンライン英会話や会議で、通信環境やパソコンの調子が悪く音声が途切れて聞き取れないこともよくありますね。

そのため、聞き取れなったことに加えて、チャットなどで英文を書いてもらうなど自然な代替案なども伝えるとコミュニケーションがスムーズになります。

  • The connection is not well, I’m afraid I can’t hear you well.
    (接続がよくなく、あなたの声がよく聞こえません)
  • I’m afraid we have a bad connection.
    (回線が悪いようです)
  • Could you write that for me in the chat box?
    (チャットに書いていただけますでしょうか?)

そのほか、関連記事でオンライン英会話で聞き取れない時の対策ページにてご紹介していますのでご参考ください。

3.相手の言っている意味がわからない時の対処フレーズ

相手の英語が理解できない時の表現

また、英語のリスニングはできたものの、英語の意味がよく分からないといった場合におすすめの聞き返し方も実用的です。別の英語表現でお願いしたり、部分的な意味合いの確認依頼ができると、より自然な英会話ができるようになるでしょう。

3-1.全く何も理解できかなった時

全く理解できないと伝えるフレーズ

  • I don’t get it.
    「理解できません」
  • I don’t understand it.
    「理解できません」
  • I don’t understand what you mean.
    「あなたがおっしゃっていることが理解できません」

違う表現に言い換えてと頼むフレーズ

  • Could you say that in a different way?
    「違う言い方で表現してください」
  • Could you use easier words?
    「もう少し簡単な言葉を使ってもらえますか」

英語は聞き取ることができるのに、言っていることが理解できないこともあります。諦めずに表現を変えてもらったり、簡単な言い方で伝えてもらいましょう。

3-2.部分的に理解できなかった時

部分的に理解ができない時はちゃんと確認をしながら会話を進めます。母国語でないため、しっかりと確認をすることが大切です。

  • What does 〜 mean?(〜に理解できなかったフレーズを入れます)
    「〜とはどういう意味ですか?」
  • What do you mean by that?
    「それってどういう意味?」

*このフレーズと共に理解できなかった箇所をリピートしてあげてください。What do you mean by that? You said 〜.「〜」に理解できなかった箇所をリピートする、といった言い方です。

3-3.自分の理解が正しいか確認するとき

  • Do you mean 〜?
    「あなたが言いたいことって〜ですか?」
  • Let me check, you mean 〜?
    「確認させてください、あなたが言いたいことって〜ですか?」

自分が理解した英語が正しいかを確認します。相手が意図している意味と、受け取った意味がズレるとミスコミュニケーションの原因となります。自分の理解が正しいか確認する習慣を身につけましょう。

4.英語がどうしても聞き取れなかった場合は?

英語の聞き取り対策

英語の聞き返しフレーズを使っても、やはり英語が聞き取れない・・・そんなときの対処法をお伝えします。

どうしても聞き取りができないときの対処法

  • 言葉だけでなく表情や身振り手振りで伝える意識を持つ
  • チャットや紙に書いてもらう
  • 日頃からリスニング力の学習をする

では詳しく解説していきます。

4-1.会話表現ではボディランゲージも大事

英語でのコミュニケーションでは、言葉だけでなく表情や動作も大事な要素となります。そのため、首をかしげたりリピートを要求するような仕草をすることで、相手に伝えることも可能です。

逆に、相手の会話について理解できた場合には、掌に拳を打って「なるほど」と表現するなど、手を使ったボディランゲージを適宜使うことで、「自分の話をしっかり聞いてくれている」と好印象を持たれますね。

▷参考:英語での相槌やよく使うリアクションを解説!

4-2.チャットや紙に書いてもらう

何度も聞き返しても聞き取れない場合は、チャットや紙に書いてもらいましょう。書いてもらえば、辞書を使って調べることができます。

Could you please write it down here?
「こちらに書いてもらっても良いですか?」

もし会話が電話などで、書いてもらうことができない場合の対処法は「海外のオフィスで今すぐ使える英語の電話対応テンプレート【無料版】」で解説しましたのでご参考ください。

4-3.オンライン英会話は聞き取りにくい?|Web環境の見直しなど

また、オンラインでの英会話・英語でのWeb会議で特に聞き取りづらいという場合には、以下のような原因が考えられます。

  • 通信環境の問題(ネット回線が重いなど)
  • マイクやスピーカーの品質が悪く、声がこもって聞こえる
  • 話す場所がスピーカーの位置から遠い

ノートパソコンをご利用の方は内蔵マイクを基本使っていることも多いですが、Zoomやテレワークでも最近、マイクと一体型になったヘッドセットを使う方が増えてきており、こうしたWeb環境を見直すことも一つ対策としてありますね。

内部マイクから専用のヘッドセットに変えるだけでも、オンラインで聞き取りやすくなるケースはありますので検討してみるといいでしょう。

4-4.英語の聞き取り(リスニング)力を上達させる

英語が聞こえない原因とは?

外国人の英語が早くて聞き取れない、知っている英単語なのにリスニングになるとわからない。英語の聞き取れない大きな原因は音読が不足です。音読の練習をすることで、英語の聞き取りは大きく改善されます。

英語が聞き取れないとお悩みの方は「英語が聞き取れない3つの原因|音読と知識不足・カタカナ発音の解消法」を参考にしてみてください。

英語を聞き取る集中力を劇的に上げるディクテーション

音読以外にも英語の聞き取りを改善する方法があります。聞き取った英語を1語ずつ丁寧に書き取っていくディクテーションで、英語を聞き取るための集中力アップに繋がります。

地道なやり方ですが確実に聞き取り力が上がるので、ぜひ「挫折しないディクテーションの方法を解説|英語リスニング集中力UP」を参考に練習してみてください。

英語の聞き取りが上達する音読練習・オーバーラッピング

ディクテーションと併せて練習すると効果的なのがオーバーラッピングです。英語の音声教材を使って練習する方法で、文章を見ながら、聞こえてくる音声にピタリと合わせて音読します。

聞こえてくる音声のリズム・発音・感情を完璧に真似しながら音読するリスニングに特化した学習方法です。

その他にもシャドーイングなどの練習方法もありますが、オーバーラッピングは初心者でも比較的に取り組みやすい学習方法です。「オーバーラッピングの効果を解説|TOEICリスニング対策に有効」で詳しいやり方を解説しています。

5.まとめ|聞き返せるフレーズを覚えれば積極的に会話できる!

英語が聞き取れなかったときの対処法や、聞き返す際の英語表現などを一通りご紹介しました。助動詞のCan・Couldを使って

Could you say that again, please?
「もう一度言ってください」

といったフレーズで伝えれば、聞き返しができます。聞き取れない時でも焦らず対応すれば、コミュニケーションは成立します。仮に何度聞き返してもわからなければ、紙やチャットで書いてもらいましょう。

日頃から英語の聞き取り(リスニング)の学習ができていれば、英語対応にも自信がつきます。英語の聞き取りさえできれば、英語に対する恐怖も減るでしょう。

そのほか、リスニングスキルを改善・向上したい方におすすめの学習コンテンツも用意していますので、あわせてご参考ください。英語が聞き取れるための学習ステップなど、独学でも効果的に勉強できるノウハウをご紹介しております。

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記事の監修者情報

【松本兼頌(Matsumoto Kensho)】

英会話コーチング歴は10年以上。これまでに300人以上の英会話学習者をサポートし、スピーキング力の向上や転職成功といった多くの成果を実現してきました。特に、初心者が陥りやすい失敗や学習のつまずきポイントを熟知。その経験をもとに、「どうすれば英語が話せるようになるか」を具体的かつ実践的に解説しています。日常英会話からビジネス英語まで幅広く対応し、スピーキング・発音・リスニングに重点を置いて監修しています。

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