スペル通りに英語が聞き取れない正体はリダクション|音が消える9の法則

リダクション(スペルと実際の発音がズレる)には、以下の9つの法則があります。

(法則①)語尾の破裂音(P, K, T, B, G, D)の省略
(法則②)副詞ly前のTとDの省略
(法則③)代名詞や前置詞などの機能語の省略
(法則④)文中の人称代名詞(主格、目的格、所有格)の省略
(法則⑤)文中の助動詞の省略
(法則⑥)文中の前置詞の省略
(法則⑦)文中の冠詞の省略
(法則⑧)文中の接続詞の省略
(法則⑨)関係代名詞の省略

そもそもリダクションは、「おはよーございます」のように「う」を省略したり、「オザース」のように極端に省略することのことです。

リダクションの例
①Good night|グッドナイト⇨グッナイ、dとtが省略されています。
②Help me|ヘルプミー⇨ヘルッミー、pの音が省略されています。
③Oh my god. |オーマイゴッド⇨オーマイガー、dの音が省略されています。

などです。この音の変化こそが、スペル通りに英語が聞き取れない正体です。この記事ではこのリダクションで音の省略される9つの法則について詳しく解説しました。

ぜひ最後までご覧ください。

この内容を意識して英語を聞いていただければ、リダションを聞き取れるようになっていくはずです。 

1.(法則①)語尾の破裂音(P, K, T, B, G, D)の省略

単語の語尾に破裂音[b/d/g/k/p/t]が来た場合、口の形だけ作って音を出さずに終わっていいというルールです。例えば、think /θink(シンク)/という単語は、[k]を省略して、/θin(シン)/と発音することが可能です。

発音記号を参照にしながら以下の解説を読むと、理解しやすくなります。「英語発音のコツ」に発音記号とフォニックスを記載しているのでご覧ください。

○単語内での脱落例

単語の語尾に破裂音が来た場合は、音が脱落します。単語の例は以下の通りです。

  • to(p)
    トップ→トッ
  • thin(k)
    シンク→シン
  • can’(t), cu(t), ho(t)
    キャン(ト)・カッ(ト)・ハッ(ト)
  • Bo(b)
    ボッ(ブ)
  • do(g)
    ドッ(グ)
  • goo(d)
    グッ(ド)

○文中での脱落

文中での脱落も頻繁に起こります。文中ではリンキング やフラッピングといった音の連結も起こり、さらにリダクションも発生します。するとスペリングと大きく異なる発音に聞こえます。仕組みさえ理解できれば、自然と聞こえるようになります。

“but that tour”のように同じアルファベットが重なると、片方の発音を省略できます。「t」の音が消えています。


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2.(法則②)副詞ly前のTとDの省略

副詞lyの前のtも発音しないことが多いです。-tlyと-dlyの綴りがある単語はとても発音しづらい。「T」「D」を発音しないと、一気に発音しやすくなります。

「・」の部分には一瞬間を置いて発音してあげるとネイティブのように発音することができます。音声を聞くと具体的にわかると思いますので、下記の資料を参考にしてください。


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3.(法則③)代名詞や前置詞などの機能語の省略

○内容語と機能語について

英単語には品詞別に分類した内容語と機能語があります。内容語とは名詞・形容詞・動詞などの文中で意味をなす単語です。一方で機能語は代名詞・前置詞・冠詞など役割を担う単語です。

機能語は重複した代名詞や役割のみの前置詞は、発音時にリダクションが起こります。機能語のリダクションが起こると、本来の発音とは違う音に変化します。

機能語の一覧表

内容語と機能語を品詞別に分類しました。以下の一覧表をご覧ください。

** 品詞 具体例
機能語 人称代名詞 ■主格 I / you / he / she / it / we / they
■目的格 my / your / his / her / its / our / them 
■所有格 me / you / him / her / it / us / them
助動詞 do / does / must / can / may / have to etc.
前置詞 at / in / of / about / from / by etc.
冠詞 a / an / the
接続詞    and / or / but etc. 
関係代名詞      that / what / which / whom etc.
内容語 名詞 desk / chair / dictinary / laptop etc. 
動詞      move / take / put / bring etc. 
形容詞      beautiful / lovely / old etc.
副詞  very / so / again / totally etc. 
指示代名詞      this / that / it etc.
所有代名詞      mine / yours / his / hers / its / ours / theirs 
疑問視      what / when / who / which / where / why / how etc.
再帰代名詞 myself / itself / yourself / ourselves etc. 

機能語とは文章を構成する単語で、聞き取れなくても文章に大きく影響のない言葉です。機能語は素早く発音する傾向があります。

では機能語に起こるリダクションのパターンをご紹介していきます。

4.(法則④)文中の人称代名詞(主格、目的格、所有格)の省略

○人称代名詞のリダクション|you / he / theyなどの発音が変化する

その他のリダクション例

  • Did you sleep well last night?
    「Did you ディド ユー」の音が「ディジュ」または「ディジャ」の発音に変化します。
  • I talked to her yesterday.
    リンキング も加わり「to her トゥーハー」の音が「ター」の発音に変化します。
  • Go get them!
    「get them ゲット ゼム」の音が「ゲレム」の発音に変化します。

日本語発音と比べると大きな違いですね。

○人称代名詞のリダクション|発音変化の一覧表

単語 リダクション前の発音 リダクション後の発音
you ju: ju(ユ)/jə(ヤ)
he hi: i:(イー)
they ðei ei(エイ)
his hiz əz(アズ)
her her ər(アー)
their ðer er(エア)
him him əm(アム)
them ðem em(エム)

5.(法則⑤)文中の助動詞の省略

○助動詞のリダクション|can / must / have toを短く素早く発音する

その他のリダクション例

  • I can take him to the park if you want.
    アイ・カン・テイ・キム・トゥ・ダパーク・イフ・ユウ・ワント
    「カン」と短く発音する(リダクションのみ)
  • I must have forgotten about it.
    アイ・マス・タブ・フォーガトゥン・アバウ・リ
    「マスタブ」と短く発音する(リンキング ・リダクションが起こる)
  • Why did you have to do this?
    ワイ・ディ・ジャ・アフ・タ・ゴゥ
    「アフトゥ」と短く発音する(リダクションのみ)

○助動詞のリダクション|発音変化の一覧表

単語 リダクション前の発音 リダクション後の発音
can kǽn kən(カン)
must mʌ́st məst(マスト)
have v əv(アブもしくはアフ)

○助動詞のリダクションが起こらないケース

  • I’m asking if you can or cannot.
    できるか、できないかを尋ねているので、「キャン」とゆっくり丁寧に発音する
  • You must do your homework!
    必ず宿題をやりなさい!と強調しているので、「マスト」とゆっくり丁寧に発音する
  • I absolutely have to go!
    必ず行かなくては!と強調しているので、「ハフトゥー」とゆっくり丁寧に発音する

リダクションは必ず起こるとは限りません。「可能か不可能か」のように2択を尋ねる場合、明確にcan or cannotを発音する必要があります。伝えたい意図に合わせて、音の強弱をつけることがコツです。

6.(法則⑥)文中の前置詞の省略

○前置詞のリダクション|at / in / toなどの音が脱落する

その他のリダクション例

  • I saw John at the station.
    「ア」と短く発音する
  • They put apples in the basket.
    「イン(アとウの中間音で)」短く発音する
  • I walked to the bookstore.
    「トゥ」と短く発音する

○前置詞のリダクション|発音変化の一覧表

単語 リダクション前の発音 リダクション後の発音
at ǽt ət
on ɑ́n ən
of ɑ́f əf
from frɑ́m frəm
in in ən
for fɔ’ːr fə
to tu: 子音の前:tu/tə
母音の前:tu
文(or節)の終わり:tu:

○前置詞のリダクションが起こらないケース

  • You have to tell me at the beginning.
  • In contrast, the new one was really bad.
  • What are you up to?

イディオムに前置詞が含まれる場合は、前置詞を強くゆっくり発音します。

7.(法則⑦)文中の冠詞の省略

a, an, the は、音は変わりませんが、小さめに発音されます。

  • He is not just a king.
    「ジャスタ」リンキング とリダクションが起こる
  • He is the king!
    彼が王様だ!と強調しているので、「ザ」とゆっくり丁寧に発音する

8.(法則⑧)文中の接続詞の省略

○接続詞のリダクション|and / or / butなどの音が脱落する

その他のリダクション例

  • I had coffee and a slice of toast this morning.
    アイ・ハドゥ・カーフィー・ナ・スライソ・ブ・トォースト・ディス・モーニング
    「ナ」とリンキング しながら短く発音する
  • I had three or four cups of coffee already.
    アイ・ハドゥ・スリー・オ・フォー・カップ・ソブ・カーフィ・オルレディ
    「オ」と短く発音する
  • I tried but I couldn’t.
    アイ・チュライドゥ・バ・ライ・クドゥント
    「バライ」とリンキング しながら短く発音する

○接続詞のリダクション|発音変化の一覧表

単語 リダクション前の発音 リダクション後の発音
and ǽnd ənd
or ɔ’ːr ər
but bʌ́t bət

○接続詞のリダクションが起こらないケース

文脈に応じて、接続詞もゆっくり強く発音します。以下の例文は全て接続詞を強調する文脈になっています。

  • My boss had ramen and curry for lunch.
    ラーメンとさらにカレーも、と強調したい。「エンド」ゆっくり丁寧に発音する。
  • We could eat Italian or Chinese if you want.
    イタリアンそれとも中華?と選択させたい。「オア」とゆっくり丁寧に発音する
  • You think you lost, but you still have a chance!
    負けたと思うでしょ、でもね、と強調したい。「バット」とゆっくり丁寧に発音する

9.(法則⑨)関係代名詞の省略

○関係代名詞のリダクション|that / what を素早く発音する

  • You said that I could still play!
    「ダライ」とリンキング しながら短く発音する
  • That’s not what I said.
    「ワライ」とリンキング ・フラッピングしながら短く発音する

○関係代名詞のリダクション|発音変化の一覧表

単語 リダクション前の発音 リダクション後の発音
that ðǽt ət
what (h)wʌ́t (h)wət
which (h)witʃ (h)wə

10.(コツ)音読を繰り返すことでリダクションが聞き取れるようになる

リダクションは「知識」として覚えるだけでは、実際の会話でなかなか聞き取れるようになりません。聞き取れるようになる一番の近道は、音読を繰り返して“耳と口”を同時に慣らすことです。

特に音読では、次の2つをセットで意識してください。

①本物の音をそのままコピーすること、そして
②英語の口の動きを作ること

具体的には、音声に合わせて読むオーバーラッピングでネイティブのリズムと省略音を体に入れつつ、唇の形とフォニックスを意識して「英語の発音の作り方」そのものを整えていきます。

どちらもやり方は別の記事で紹介しているので、まずは音読するときにこの2点だけ意識してみてください。短時間でも、発音が変わると聞こえ方も変わります。音読を繰り返すほど、リダクションの聞き取りは少しずつラクになっていきます。

11. 本当にリダクションをマスターするには、一度ご相談ください

リダクションは音読だけで完全に身につくものではありません。なぜなら、実際の英会話では

①どこで音が省略されているのか
②どの法則が重なっているのか
③自分の聞き取りの弱点がどこにあるのか

を、自分ひとりで正確に判断するのが難しいからです。だからこそ、本当にリダクションをマスターしたいなら、自分の聞き取り方や発音の癖に合わせて、適切なアドバイスを受けながら練習することがとても効果的です。

Aloha English では、こうした英語の音の変化や聞き取りの課題も含めて、実際の会話の中で使える形に変えていくサポートを行っています。

下の動画では、Aloha English で受講している生徒と先生のリアルなやりとりをご覧いただけます。

英語を日常的に使うことで、聞き取り力がどう変わっていくのか、ぜひ参考にしてみてください。

  

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【松本兼頌(Matsumoto Kensho)】

英会話コーチング歴は10年以上。これまでに300人以上の英会話学習者をサポートし、スピーキング力の向上や転職成功といった多くの成果を実現してきました。特に、初心者が陥りやすい失敗や学習のつまずきポイントを熟知。その経験をもとに、「どうすれば英語が話せるようになるか」を具体的かつ実践的に解説しています。日常英会話からビジネス英語まで幅広く対応し、スピーキング・発音・リスニングに重点を置いて監修しています。

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