Runは初歩的な英単語・動詞だと思われがちですが、実は「走る」以外にも様々な意味・用法があります。
ポイントなるのが、コアイメージの「力強く・継続して進む」ニュアンスです。コアイメージから派生する意味や例文を確認しておきば、Runを使った英語表現が上手になるでしょう。
といった内容を一通り解説しますので、基本動詞とも呼ばれるRunを深く学んでいただけますと幸いです!
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はじめに、Runに関する意味や文法的な知識・語形変化などを解説します。
Runは多くの人が「走る」意味でご存知かと思いますが、英語では以下の通り様々な使い方があります。そのため、様々な英語表現を担う基本的な単語ということで「基本動詞」と呼ばれます。
一見すると幅広い意味が多く覚えられない! と思うかもしれませんが、以下で説明するコアイメージを理解できれば暗記に頼らず感覚的にRunを使えるようになれます。
Runの語形変化は以下の通りで、不規則な変化となります。過去形の場合は「I ran 5 kilometers this morning. (今日は5km走りました)」といった例文のように、「Ran」となります。
「Run」と「Ran」の発音に関して、あまり違いが分からない…という人も多いでしょう。カタカナ英語的に行くとどちらも「ラン」になりがちですが、以下の通り同じ「ア・a」でも発音の種類が異なります。
英語の発声方法に関して、以下の記事でもご紹介しています。発音やリスニングが苦手という人はぜひご参考ください。
基本動詞としてのRunを中心に解説するので動詞の用法が主となりますが、名詞で使うケースもあります。
走ることや競争のほか、伝線が走るとも日本語で言うようにストッキングの電線も名詞で表現できます。
また、日本語で使う「ランナー(Runner)」も名詞の一つです。動詞+er=名詞のパターンで、「player」や「speaker」と同じような語形変化となります。
※「Run」は短母音+子音で終る語単語なので、子音の「n」を重ねています。
語尾にerをつけると「taller」などの比較級と混同しがちですが、比較級の場合は形容詞の変化です。たまに「Runner=比較級?」と思う人もいますが、動詞と形容詞で異なる役割がありますので、少しややこしく感じる場合には関連記事を参考に確認してみるといいでしょう。
Runのコアイメージはただ走るだけでなく、「途切れなく進む・力強く続ける」ことが重要なポイントです。
「走る」とついつい訳したくなりますが、コアにあるのは、力強く前進するイメージです。走る動作に限らず、何をし続けている・進行しているニュアンスがRunには込められています。
上の例文のように、続けている・進んでいる動作や状態をRunで表現できます。
途切れなく進むコアイメージから、Runは流れる・経営するなどの意味につながります。何かが継続する→ずっと流れる・運営・経営を続けるニュアンスですね。
流し続けることや会社を動かし続けることなど、Runのコアイメージから派生した意味であることが分かります。
何かを続ける、という意味と関連して「走る」動作に対して原形のRunと進行形の「Running」について、違いが分かりづらいと思う人もいるのではないでしょうか。
Runのコアイメージが「途切れなく続ける」のあれば、どちらも進行形で同じなのでは? という疑問については、以下の観点から整理できます。
まずは文法的な違いで確認すると、主語+動詞で成立する・しないの差があります。
ing形になった場合も動詞に分類されますが、このing形(現在分詞)は形容的な働きをします。そのため、ing形を使った進行形ではamやisなどのbe動詞が助動詞として使われます。
解釈・諸説はいくつかありますが、少なくともrunningなどの現在分詞は主語と直接並べることができず、動詞の変化形を助ける助動詞(be動詞)を入れる必要があります。
正しい文法で文章を作ると、「I am running.」が進行形の表現となります。意味合いとしては、時制的な違いがあります。
現在進行形の解説ページでも説明していますが、ing形は「イキイキとした躍動感で途中を表すこと」が大事なニュアンスです。
日本語にすると「走る/ずっと走り続けている」「経営する/3年間経営し続けている」といった違いで、より継続性の要素を出したい場合にはRunningが適切となります。
コアイメージを踏まれて、Runで表現できる主な意味を8つまとめました。一通り理解できれば、日常英会話のアウトプットで役立つでしょう。
まずは王道中の王道、基本的な「走る」の使い方からみていきましょう。
私の前にぱっと走り寄ってくる場合なんかには、「飛び出してくる」イメージですね。
日常的な英会話で「たまたまあなたのお母さんに会ったよ」と表現する場合、「Run into」のフレーズが使えます。
intoは「外から中へ」のコアイメージがあり、動いている途中・移動している際に誰かが入ってきた(出くわした)という流れが読み取れます。
run intoなど前置詞や副詞との組み合わせ・イディオムのパターンも多く、以下のような例があります。
前置詞や副詞の役割・意味も覚えておくと、より句動詞の用法が理解できるでしょう。関連記事より、前置詞の意味・使い方など解説していますので品詞・文法の知識に自信がない方はぜひご参考ください。
継続的な動作では「逃げる」も表現できて、「Run away」が定番のフレーズです。また、Run awayまで言わずRunだけで走り去る、つまり逃げると伝えられます。
ただ逃げるだけでなく、急いで一生懸命に走って逃げるようなニュアンスになるでしょう。
Runは運行する・動く意味でも使えます。力強く物事を推し進めるイメージをちょっと抽象化した感じですね。運行のほか運営や働くという意味もあるんです。
「走る」から入ると、最初はなかなかRunと繋げてイメージしづらいかもしれません。そのため、これも継続して動く大まかなコアイメージから考えてみるといいですね。
最後の例文は、ダンキンドーナツのキャッチコピーから引用しました。「runs on(〜を食べて)」から、「ドーナツが私たちの動力源!」「ドーナツとても美味しい!」のようなフレーズです。
分かる人がいましたらアメリカ人(またはアメリカでの暮らしに通じている人)でしょう。ただ、ローカルネタすぎる感じでアメリカの方でもあまりよく知らない…かもしれません。
継続するコアイメージから、経営する意味でもRunが活用されます。
受動態で表現する場合、会社や組織などが経営・運営されていると言えますね。
Runには流れる意味もあり、力強く流れるとちょっと困っちゃう場面が多そうですが…コアのイメージはやっぱり継続した動きということで同じですね。
以下例文のように、勢いよく前(もしくは下?)に流れるイメージです。
流れに関しては、液体など物理的なものだけでなく時間の経過なども言い表せます。
時間の流れや進捗など、上記例文のようにRunを使えます。
また、継続的・時間の流れと関連して日本語で言うランニングコスト(Running cost)は、和製英語なのでネイティブには通じません。
稼働・運営を続けるために必要なコストということでRunning costと呼ばれていますが、英語でいう場合にはoperationg cost(運営費)が正しいです。
Runとの組み合わせ・句動詞でoutやshortを伴うと、なくなるとか不足するという意味になります。
「時間が飛ぶように過ぎていく」とか「諭吉さんが1枚飛ぶ値段だ」というのと似ていますね。
大事な時間やお金が手元から去っていく…それが勢いよく感じられるのは、文化圏を問わず共通なのかもしれませんね。
また、力強く進むコアイメージから名乗り上げる→立候補する・出馬する用法もあります。
選挙のほか、大会やレースなどに出場・参加することもRunが使えます。
それと参考までに、Runを使った英語のスラングもまとめました。
汚い表現ですが…Runが複数形「Runs」になり名詞で使われている場合、下痢を意味します。これも汚い解釈でありますが、途切れなく進むコアイメージから想像できますね。
Runの意味について一通り紹介しましたが、走る意味や経営する動詞に関して似ている英単語もあります。
他の基本動詞と比較するとそこまで使い分けは難しくありませんが、参考までに似ている動詞との違いをまとめました。
Runと同じ「走る」意味であるJogやSprintは、以下のような違いがあります。走るスピードや様子に応じて使い分けができます。
自分のページでゆっくり走る場合はJob、短距離をフルスピードで走る場合はSprintが適切となります。
Runと同じく走っている動作を示すRaceは、競争意識や早く目的地へ着こうとするニュアンスがあります。大会などの場面だけでなく、急いで向かおうとする状況でRaceが使えます。
争う相手がいるケースでは、Raceの方が伝わりますね。
Runには経営する・運営する意味もあると説明しましたが、Manageも似たように思えます。
ただ、違いが以下の通りあり担う領域や規模感で差別化ができます。業務管理や監督官のポジションであれば、日本語で言うマネジメントに該当するのでManageが適切です。
対してRunはコアイメージである継続的な進行から、会社を動かす=経営するニュアンスが強いです。チームやプロジェクトを管理するマネージャーを含め、経営や事業の方向性を決めていくのが「Run」の役割だと言えるでしょう。
Runの英語表現・意味について、大事なポイントは「途切れなく進む・力強く続ける」コアイメージです。幅広い意味や用法があるように感じますが、ルーツはこのコアイメージから外れていません。
基本動詞のRunは幅広い活用ができて、以下のようなイディオム・フレーズが日常会話で活用できます。
何か動いている・進んでいる動作でRunが活用できるので、普段の英会話で使ってみるとより覚えられるでしょう。
英語にはRun以外にも重要な基本動詞があり、知っておくことで暗記に頼らず幅広いアウトプットができる強みになります。
どの基本動詞にもコアイメージがあり、用法をイメージできるとスピーキングやライティングで役立つでしょう。詳しくは関連記事でも紹介していますので、Run以外にも基本動詞を覚えておきたい人はぜひご参考ください。
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