英語のリスニング練習では、TED(Technology Entertainment Design)がよく利用されていますが、リスニング対策として確かに効果的です。ただ、TEDのスピーチ動画について適当に聞いておけばリスニングスキルが上がる訳でなく、学習のコツなどリスニングのおすすめポイントを知っておくといいでしょう。
- TEDが英語のリスニング対策でおすすめな理由
- リスニング学習のポイント
- おすすめのTED動画について
などなど、TEDで英語学習をはじめる方にお役立ちいただけますノウハウをまとめましたので、ぜひご参考ください!
ページコンテンツ
1.英語のリスニング対策でTEDがおすすめな理由
リスニング学習においてTEDが効果的である理由について、以下でまとめました。リスニング対策では専用の教材もありますが、TEDでは聞き取りの練習や英会話の上達で役立つような動画が多数あるのでおすすめです。
1-1.世界各地のプレゼンを無料で聞ける
TEDはアメリカのニューヨークを拠点にしている非営利団体でして、世界各国の方々のスピーチ動画を無料で公開しています。プロフェッショナルな方々のスピーチでは経営者や起業家、モデル、アーティストなど様々なトピックで話されます。
コンテンツの幅が豊富で、日常生活やご自身の趣味でお役立ちいただけるようなノウハウ・知識もTEDの動画から学ぶことができます。また、ネイティブスピーカーだけでなく第二言語としての英語表現・アクセントなどもプレゼンから聞けますので、イギリス英語などのイントネーションも学習できるメリットがあります。
1-2.スクリプトや音声ダウンロードなど便利な機能がある
TEDではリスニングなど英語学習で活用できる機能も多数あり、スクリプト(英語字幕)の表示や音声ダウンロードなどが可能です。
詳しくは以下でも解説していますが、リスニング対策では聞き流しで済ませるだけでなく、聞き取れなかったフレーズを確認して何度も聞き直して対策をすることも重要ですね。確実なリスニング練習では、スクリプトを最低限確認できるようにしておきましょう。
1-3.難易度が様々で自分の英語レベルにあわせて対策
TEDのスピーチ動画は様々なジャンルがあるほか、英語レベルも分かれていますので、ご自身のリスニングレベルにあわせた学習対策も可能ですね。
まだまだ英語の聞き取りに自信がない方は、短めの動画でまず練習してみたり、よりリスニングレベルを上げたい方は医療やテクノロジーなど専門的なトピックが話されている動画を聞いてみるなど、柔軟な学習方法があります。
2.TEDでのリスニング学習をする際の5つのポイント
実際にTEDで英語のリスニング学習をする際に、知っておくべきポイントやコツを確認しておくといいですね。これから英語学習をし始める初心者の方でも、TEDなら無理なく勉強を続けられますが注意点もございます。
2-1.短めの動画(5~10分程度)から聞くのがおすすめ
リスニングにまだ自信のない方は、いきなり長い動画からはじめると聞く集中力が持たず効果的に学習が進まない恐れもありますね。
そのため、短めの動画からリスニング対策をするのが良く、TEDには5分前後の動画・スピーチも多いのでその辺りから練習するといいでしょう。
2-2.興味のある分野のTED動画を選ぶ
動画の長さで選定するのとあわせて、自分にとって興味のある分野の動画を優先的に聞いてみると実用的な英会話スキルにも繋がります。
- 世界各地の環境破壊・環境保全について知っておきたい
- 歴史や地理について深掘りしたい
- 普段のビジネススキルでも役に立つスピーチを英語で知りたい
など、日常生活やビジネスシーンなど幅広い話題がTEDの動画で取り扱っています。自分がどのような場面で英語を聞いて、話せるようになりたいのかを意識した上で、動画を選択するといいでしょう。
2-3.再生スピードを調整して聞き取れないところをチェック
TEDはパソコン(Web)のほかアプリからも動画視聴ができますが、Webからの閲覧だと再生スピードを調整することが可能です。
英語を聞き取れず動画スピードを遅くしたい場合、0.75倍・0.5倍での速さで聞き直すことができます。知らないフレーズや単語など出てきたら、集中的に確認することでリスニングができるだけでなく、アウトプットでの表現力もアップします。
2-4.英語字幕(スクリプト)を読んで話の内容を理解
リスニング学習を確実に進めていく上で、内容を理解せず聞き流すのではなく動画の内容を把握した上でリスニングに取り組むことで上達します。
スクリプトのリーディングから分からない表現や文法などあったら、スクリプトで都度確認しておくといいでしょう。当サイトでも、英語での基本的な文法まとめページで一通り解説しておりますのでご参考までに。
2-5.TEDの日本語訳は極力見ないことがおすすめ
また、注意点としてTEDのスピーチを英語で聞いて「内容が全然頭に入ってこないから、とりあえず日本語訳を確認しよう・・・」という方もいるかもしれませんが、日本語訳をすぐ読む癖がついてしまうと英語を英語としてダイレクトで理解する英語脳がなかなか身に付かないデメリットもあります。
単語やフレーズの意味について都度日本語訳を調べるのは良いことですが、センテンス全体の理解はリスニング・リーディングでなるべく対応して、どうしても難しい場合には日本語訳をチェックするといったやり方をおすすめします。
▷参考:英語を話せるように・理解できるようになるためのポイント
3.TEDでのリスニング学習でおすすめの動画
参考までに、TEDのスピーチ動画でおすすめのコンテンツについてご紹介いたします。英語初心者向けの定番スピーチや、ナレッジとしても参考になる動画がありますのでチェックしてみてください!
3-1.初心者向けでおすすめ|Google’s driverless car
英語初心者向けでのおすすめTED動画では、Googleの自動運転について解説されている「Google’s driverless car」がおすすめです。
スタンフォード大学のAI研究者:セバスチャン・スランによるスピーチでは、丁寧な発音で初心者の方でも比較的ききとりやすいほか、スピーチの内容も興味深く、友人の事故死をきっかけに自動運転を考えるようになったなど研究者からの思いが伝わってきます。
動画は4分14秒ほどと短めですぐ聞けるので、TEDをこれから利用する方はこちらの動画からリスニングしてみるといいでしょう。
3-2.英語のジョーク表現が多い|ひどい会議から世界を(あるいは自分だけでも)救う方法
ディビッド・グラディによる「ひどい会議から世界を(あるいは自分だけでも)救う方法」の動画では、皮肉やジョークなどの英語表現が多く、相手に面白く伝えるにはどうすればいいかといった観点から参考になりますね。
6分45秒ほどの動画内容ではビジネス向けの課題に触れており、ネガティブな会議はやめましょうといった感じで、海外だけでなく日本国内でも同じような悩み・不満を抱くサラリーマンの方も多いでしょう。
3-3.参考になる専門的なトピック|自由時間を上手に使いこなす方法
また、ローラ・ヴァンダーカムによる「自由時間を上手に使いこなす方法」の動画も、リスニングだけでなく知識としても役立つコンテンツです。スピーチをされている女性はタイムマネジメントに関する本を出版しており、忙しい時に大事な時間を見つける・確保する実践的な方法を動画で解説しています。
動画の長さは11分54秒と長く、話題も専門的ですので中級者以上のリスニング対策が適切ですが、私生活やビジネス、または英語学習において「日々時間に追われているような感じで余裕がない・・・」といった方は参考になる情報や気付きが生まれますので、こちらのコンテンツもぜひリスニング対策で活用してみてはいかがでしょうか。
4.TEDを使ったおすすめのリスニング対策方法
リスニングスキルを上げるためには、ただ聞くだけでなくTEDのスピーチ動画内容の理解や発音の理解・再現なども重要となります。段階的な学習方法について、以下でまとめましたのでご参考ください。
- 英語音声で動画を聞く
- 英語字幕のスクリプトを確認して、話の内容を理解する
- 聞き取れない単語・フレーズはディクテーションで確認
- シャドーイングでアウトプットの練習
といったトレーニングを継続することで、リスニングだけでなくスピーキング能力の向上にもつながります。
4-1.英語音声・英語字幕でTEDの動画を聞く
まずは、TEDの動画コンテンツより英語音声でリスニング・視聴をします。
この段階で、分からない単語やフレーズがあっても、まずは一通りリスニングして話の大枠を把握することが大事となりますね。
4-2.スクリプトを確認して内容を確認
英語の字幕・スクリプトを確認して、動画内容の詳細内容を次に確認します。
ここで分からない単語や文法などありましたら、都度調べて理解するといった学習方法がおすすめですね。
4-3.聞き取れないフレーズはディクテーションで対策
再度リスニングをしてみて、それでも聞き取りが難しい英語がある場合には再生速度を遅くしてみて、ディクテーション(書き取り)の練習をしてみるといいでしょう。
詳しくは、基礎から分かるディクテーションの練習でもご紹介していますが、聞き取った英語を書き取ることで英語のリスニングに必要な集中力が鍛えられるほか、聞き取れない英語のフレーズ・発音の傾向がわかり効果的に克服が可能となります。
リスニングができなかったフレーズも良いですが、これまでTEDで学習した動画でディクテーション(トップダウン・ディクテーション)をするとよりスムーズに始めやすいので、復習をかねて学習に取り入れてみてはいかがでしょうか。
4-4.字幕なしでシャドーイングの練習
聞き取りのインプットとあわせて、自ら発音練習をするアウトプットを組み合わせることで、より英語リスニングの理解が深まります。
おすすめのスピーキング練習がシャドーイングで、音声を聞きながら後を追いかけるように発音するトレーニングでネイティブの発声やイントネーションが分かるようになりますね。
理想的にはスクリプトを見ず、聞いた音声を追うように発音するのが良いですが、聞きながらのスピーキングが難しいと感じる時はスクリプトを確認したり、発音が難しいフレーズだけ重点的にリピートするなど、対策するといいでしょう。
5.TEDとあわせて活用するとおすすめなリスニング教材・方法
TEDでのリスニング対策について一通りご紹介しましたが、無料で使える英語教材としてTEDは優秀で、もっとリスニングが上手くなりたいといった方におすすめです。
ただ、英語の独学では一つの方法・教材だけし続けると負担になったり、ルーティンになってしまい継続が難しいといったケースも考えられますので、様々な方法・英語教材を知っておくといいですね。TEDと同じように、無料で活用できる英語動画などご紹介しますので、こちらもぜひご確認ください!
5-1.無料で使える動画や教材で練習
TEDと同じように、無料で視聴できる動画・英語音声ではYouTube動画・チャンネルがあります。関連ページにて、初心者向けの英語レッスンやTOEICに特化したYouTubeチャンネルをご紹介しています。
また、英語ニュースやアプリなどもネイティブの英語を学べる良い機会となり、実際に英語学習で利用されている方が多いですね。リスニングの基礎や、英会話スキルについて本格的に学びたい方向けの教材もまとめましたので、チェックしてみてください。
▷英語ニュースでリスニング対策ができるおすすめの動画・アプリ
5-2.初心者におすすめのリスニング学習ステップもご紹介
当サイト・Aloha English英会話では英語学習に関するノウハウを専門的・全般的にご紹介しており、リスニングへの課題感がある場合において効果的な学習ステップも解説しております。
どうして英語の聞き取り・理解ができないのか、英語をゆっくり聞こえると感じるにはどうすれば? などの疑問にお答えしますので、英語が全く聞き取れない人が3か月でリスニングの苦手を克服した方法にてご確認ください!
【無料配布】リスニング学習のお役立ち資料をご紹介!

・初心者でも無理なく英語の聞き取りができる方法
・効果的にリスニングスキルをアップさせるコツ
・初心者から上級者まで10STEPで段階的にレベルアップ!
Aloha Englishの講師より監修しましたリスニング学習ガイドでは、10段階のステップにまとめた英語の聞き取り対策をご紹介しています。実践的なノウハウを知りたい方や、少しずつ英語が聞き取れるようになりたい方など、ぜひご参考ください!
コメントを投稿するにはログインしてください。