英語の聞き流しは効果がない?|リスニング対策でおすすめの聞き流し方法を解説!

英語の聞き流しを解説

英語のリスニング練習で、海外ニュースやドラマ・ラジオなどネイティブの会話を聞き流す方法もありますが、聞き流しで本当に英語学習になるのかといった疑問を感じている方もいるのではないでしょうか。

確かに、何も考えずに左から右に聞き流していくようなリスニングでは上達しません。ただ、しっかりと英語の聞き取りが上達するような方法・対策として、聞き流しを活用する価値はありますね。

  • 聞き流しの悪い例・リスニング対策にならない間違ったトレーニングは?
  • どうすれば英語の聞き流しで学習効果が出るのか?
  • 英語の聞き流しでおすすめの教材は?

など、リスニングを上達するノウハウをご紹介いたしますので、聞き流しで気軽に英語学習をしたいという方はぜひご参考ください。

1.英語の聞き流しは学習効果がない?|聞き流しの悪い例

英語を普段から聞く環境自体は重要で、毎日継続してリスニングのトレーニングをして上達する方もいます。ですが、英語を単純に聞き流す練習では、リスニング対策や英会話学習にはならない悪い例がございます。

1-1.脳が理解せず雑音として聞き流している

効果のない英語の聞き流し

英語の意味を理解しない限り、流れてくる英会話やドラマのセリフ・英語の歌などは全て、雑音として脳が認識してしまいます。意味の分からない音はインプットできず、英語の知識にはならないでしょう。

英語に限らず、ドイツ語やフランス語など馴染みのない言語について「この人はどんな話をしているのか、全く分からない」といった経験もあるように、理解できない言葉を何回聞き流しても、結局聞き取ることも話すこともできません。

ただ、詳しくは以下でもご紹介していますが、どんな内容か理解している英語を聞き流すことには学習効果があり、スクリプトを読むスピーキング練習とあわせて実践することで、聞き流しの価値が向上します。

1-2.リスニングに意識していない|右から左に通り抜けている

また、日本語でもよくありますが「そもそも聞く意識が全くない場合」において、音が通り抜けるように理解できないことも多々あります。本当に「聞き流している」やり方だと、リスニングの練習として成立しないため、前提として聞くことに意識を向けるのが重要です

何も考えず、とりあえずビートルズなどの洋楽を流しておけば英語が分かるようになるのは、丸暗記ができる子供の脳だからこそ可能で、英才教育として英語を流す環境で過ごすのは確かに一つの勉強となります。

ただ、大人がする英語の聞き流しでは、リスニングすることへの集中・トレーニングといった認識でないと、ただ聞くだけで上達しないことになってしまいますので注意しましょう。

2.英語の聞き流しで学習効果を出すための基本・準備

英語の聞き流し準備の段階

英語の聞き流しでリスニングスキルを上げるためには、基本的な英語の学習や準備が必要です。当サイト・Aloha Englishでは、英語初心者の方向けの学習ノウハウ・関連記事もご紹介していますので、あわせてご参考くださいませ。

2-1.英語を理解可能になるインプットが必要|文法や語彙力など

英語のリスニングでインプットが可能になる上では、基本的な文法や単語(語彙)について理解する必要があります。英語は日本語とは異なる語順や語形変化などがあったり、そもそも単語の意味が分からないと聞いても記憶に残らないように、基礎的な英語の知識が重要です。

▷参考:英語の文法を効率よく学ぶための順番・文法まとめページ

英単語だけを覚えるというより、日常英会話やビジネス英語でよく使うフレーズなどを参考に、表現力を鍛えるという目的で学習するといいですね。また、英語の五文型について一通り解説したページもありますので、こちらもお読みいただけます。

2-2.リスニングスキルで必要な英語の発音を理解する

英語の聞き流しで内容が入ってこない理由として、正しい英語の発音が分からず、カタカナ英語の理解で止まっていることもよくあります。「V」や「F」「TH」「R」など、日本語にはない発音が特にリスニングにおいて一つの壁となります。

ただ、ネイティブの発音理解もリスニングやスピーキング学習で対応可能です。詳しくは英語の発音練習まとめページでも解説していますが、音読と聞き取りをセットで練習することで、正しい発音のアウトプットができるようになり、聞き取れない発音のリスニングも対策できます。

2-3.聞き流しとあわせて別の英語学習も実践する

文法など英語基礎の理解や発音練習と関連しますが、聞き流しだけの練習だけでなくスピーキングや書き取りなど他の英語学習も実践することが大事ですね。

「聞き流しだけしておけば、リスニングが上達する」という捉え方より、シャドーイングやディクテーションなど、リスニング対策で効果的な学習方法とあわせて聞き流しも毎日やってみるとより上達する、といった相乗効果の方が正確です。

そのため、効果的な英語学習をしたい場合にはシャドーイングのやり方など、一般的なリスニング・スピーキング対策も試してみることをおすすめします。

3.効果の出る英語の聞き流し方法・おすすめのリスニング学習

英語の聞き流しで効果が出るポイント

聞き流しでの英語学習では基礎の勉強など準備が大事ですが、ほかにも聞き流しの方法も対策できるポイントがあるので以下でまとめました。

3-1.ある程度リスニングに集中できる環境|非言語活動と並行した聞き流し

聞き流しといっても全く意識をしないわけではなく、ある程度リスニングへ集中できるような状況が望ましいです。例えば、ウォーキングやランチなど、言葉を使わない動作(非言語活動)であればネイティブが何を話しているか意識が向けられるので、リスニング学習になりますね。

対して、何かを話していたり書いているなど、言語活動に該当するような状況での聞き流しは集中できず、聞き取りが難しいでしょう。よく、リモートワークでメールやチャットで対応していたり、書類を読んだりする機会もあると思いますが、他の言語活動に脳のリソースを使っている時には英語の聞き流し効果が薄くなってしまいますね。

3-2.聞き流しをする英語のスクリプトをあらかじめ理解

ただ聞き流しをしていて「全く理解できない…」と学習効果を実感できない場合、どんな英会話・スピーチなのかあらかじめ理解した音声を聞くことで効果を発揮しますね。

そのため、まずは英会話やスピーチのスクリプトを読んで、シャドーイングなどを使って発音やリズム・リエゾンのほか内容理解まで完璧に学習してから、復習の目的として英語を聞き流すことでより理解度がアップします。

参考:シャドーイングでおすすめの教材をチェック!

リスニングで聞き取りができなかったところは、スクリプトを確認しながら聞き取れるまで繰り返すといった作業が地道ですが効果は出ますね。リスニングに自信のない方は、時間がかかってもいいので内容を確実に理解するところから始めてみましょう。

3-3.英語の子供向けアニメを使った聞き流し|視覚的効果で理解度を上げる

聞き取りで集中できなかったり、理解するのが大変だと感じる場合には子供向けの英語アニメを教材として活用するといいでしょう。音声だけでなく、視覚的なアニメの情報も入ることで状況や会話など分かりやすくなります。

ディズニー映画など、話の内容・あらすじを把握している作品もリスニングで参考になりますので、ぜひお試しくださいませ。

4.英語の聞き流しでおすすめの教材

子供向けアニメなど参考になる教材として上記でご紹介しましたが、他にも英語の聞き流しで活用できる音源があります。YouTubeなど無料ですぐ視聴できるものや、お役立ちいただけるアプリなどもございます。

4-1.初心者向けの英語学習アプリ

英語学習アプリでは無料で使えるものもあり、リスニング対策で効果的です。特に知名度が高いのがTEDというアプリで、最新のテクノロジーや社会問題など、幅広いトピックのプレゼンやスピーチを英語で視聴できます。

TEDのアプリ

▷参考:TED Apple Store

TEDは完全無料で利用できるほか、英語字幕もありますのでスクリプト・話の内容を確認してから聞き流しで学習できるなど、リスニング対策でおすすめなのでぜひご活用ください。

4-2.無料のYouTube動画で学習

YouTubeの動画も同様に、無料で簡単に利用できるメリットがあります。ニュースやドラマ・海外のテレビ番組など、ご自身の興味関心にあわせて聞き流しの教材を選んでみるといいでしょう。

また、YouTubeのコンテンツは最新の情報・時事ニュースもご紹介されていますので、英会話における話題の一つとしてインプットしておくと会話にも困らない良さがあります。BBC News JapanのYouTubeチャンネルでは世界各地のニュースや時勢など日々更新されており、1動画あたりの内容も短いので英語学習でおすすめです。

▷参考:BBC News Japan YouTubeチャンネル

4-3.上級者はドラマやニュースなどでネイティブの会話をリスニング

英語のリスニングにある程度慣れている上級者は、上記で取り上げたような海外ニュースのほか、ドラマなども英語で聞き流ししてみるといいですね。洋画ではスラングなど、よりネイティブに近い言葉や表現を聞けますので英会話学習に役立ちます。

NetflixやU-NEXTなど、サブスクリプションで様々な作品を閲覧できるサイトで試してみてはいかがでしょうか。

5.聞き流しで効果的にリスニング対策するには?|別の英語学習も実践

英語の聞き流しに関するまとめ

英語の聞き流しで効果を出すためのポイントや方法を解説しましたが、重要なこととして聞き流しだけでなく別のリスニング対策・英語学習も実践する必要があります

また、リスニングだけでなくアウトプットやスピーキングスキルを重視したい場合には、学習の自動化ができる聞き流しとあわせて効果的なトレーニングを実践するといいでしょう。

5-1.ディクテーション(書き取り)でリスニング学習を集中的に対策

リスニングに苦手意識がある方は、ディクテーション(英語の書き取り)による集中的な対策がおすすめです。ディクテーションは、聞いた英語を一語一句正しくライティングをする学習方法で、リスニングスキルを上げる効果があります。

初心者でも実践できるディクテーションのやり方とは?

書き取りにより、正しい文法や英会話で頻出する単語についても理解できるようになりますので、聞き流しによる理解度アップとあわせて英語の基礎を学習したい方におすすめです。

5-2.シャドーイングでアウトプットの学習

シャドーイングではスクリプトを見ながら、聞き取った英語を少し遅らせて(0.5秒ほど)聞き取った通りに発音をするトレーニングです。ネイティブの発音を再現する練習により、英語が従来よりもゆっくり聞こえたり英語のリズムや抑揚が身に付く学習メリットがあります。

英語が聞き取れるシャドーイングの学習方法

リスニングやスピーキング対策でメジャーな独学方法なので、英語の聞き流しをするネイティブの音声について、シャドーイングで先にトレーニングをするとより理解度が上がるでしょう。

5-3.Aloha Englishでは独学での英語トレーニング方法を公開!

当サイト・Aloha English英会話では、オンラインを中心としたスピーキング・リスニング対策コースなどの英会話レッスンをご提供していますが、独学でも充分に学べるような英語トレーニング方法について無料の学習ガイド資料にて公開しています。

  • 英語の聞き取り以外にも、すぐ実践できる独学方法を知っておきたい
  • TOEICや英語の試験で、リスニングの苦手意識が強い
  • 英会話スクールも検討したいけど、自分一人でできる学習から実践したい

など、リスニングに関するお悩みなどお持ちの方は、お役立ちいただける学習ガイドをぜひチェックしてみてください!

英語学習のお役立ち資料

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Aloha Englishの講師より監修しましたリスニング学習ガイドでは、10段階のステップにまとめた英語の聞き取り対策をご紹介しています。実践的なノウハウを知りたい方や、少しずつ英語が聞き取れるようになりたい方など、ぜひご参考ください!

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記事の監修者情報

【松本兼頌(Matsumoto Kensho)】

カリフォルニア大学で語学とマーケティングを専攻。卒業後ハワイで広告営業を担当しました。余談ですが、ワイキキとカイルア担当だったので隠れスポットの話も得意です。
今までの海外経験を活かし、正しい英会話の習得方法を徹底解説。スピーキング ・発音・リスニングに関する記事を主に執筆しています。わからないことがあれば、お気軽に相談してください。