英語のスピーキングで苦手意識がある方にとって、ネイティブの発音を身に付けることが大変だと感じているでしょう。また、正しい英語の発音ができないため「下手な英語で通じず、相手を困らせてしまったらどうしよう?」と、消極的になるケースも考えられます。
ただ、英語初心者の方でも効果的な発音練習を続けることで確実に上達します。ネイティブの発音を体得できればスピーキングも積極的に練習・実践できて、英会話がより楽しく感じるようになりますので基本的な発音練習をぜひ確認しておきましょう。
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具体的な英語の発音練習について確認する前に、「どうして英語の発音が上手くならないのか・難しいと感じてしまうのか?」といった疑問に対する背景についてご紹介いたします。
日本人が英語の習得に苦労する反面、英語圏内でなくてもヨーロッパの人たちはある程度を理解できて話せるのには、言語的な違いや理由がありますね。
ドイツ語やフランス語と違う点として、日本語にはカタカナ表記があり、本来は英語の言葉であってもカタカナ英語の方で慣れてしまう傾向にあります。
▷参考記事:果物の英語表現・よく使う単語一覧
例えば、上記のような普通に使っているカタカナ英語でも、実際は全く違う言い方になりますね。そのため、本来の英語とカタカナのギャップにより戸惑う方もいるでしょう。
また、日本人が英語を苦手とする理由では言語系統の違いもあります。日本人が英語が苦手である背景・原因でも取り上げていますが、日本語では普段発声することのない発音が大きな課題になっています。
例えば、「V」や「F」「TH」「R」などの発音が日本語では使うことがほとんどなく「B」と「V」の違いや「R」と「L」の使い分けができず、カタカナ英語のまま発音してしまう方もいますね。
また、日本語よりもパターンの多い母音についても、基礎から発音練習をしておくことが重要です。
単語の暗記や文法の学習、英会話レッスンでのスピーキングなど練習方法がある一方で、発音練習をあまりしないという方もいますね。
ただ、英語の発音は思っている以上に重要で、仮に単語や文法など勉強していても実際の英会話でなかなか相手に伝わらないケースが多いです。逆に言うと、ある程度文法が間違っていても話している英語自体ネイティブに聞き取ってもらえれば、意思疎通ができます。
英語の発音練習は重要であり、スピーキングへの苦手意識がある方は基本から段階的な学習方法を実践してみるといいでしょう。
英語のメール・チャット対応などリーディングやライティングはある程度できても、発音練習が不十分だとスピーキングで苦労する傾向にあります。
英語の発音があまり良くないと、相手の言っている英語を聞き取れても自分のスピーキングが相手に通じず、英会話がぎこちなくなりますね。
など、発音のハンデがあることで英語の意思疎通に対して自信がなくなることもあるでしょう。ただ、逆を言えば正しい英語の発音ができることで「自分の英語は通じる!」という一つの自信につながりますね!
詳しくは以下でもご紹介しますが、発音練習の基礎では母音や子音など一つ一つの音を聞いて確実に覚える練習方法があります。
長い文章で発音を練習する前に、音単位・単語レベルでネイティブの発声を真似してみるのがより基本的な学習ですね。また、普段発声することのない発音もおさえておく必要があります。
より英語の発音が上手くなるためには、ネイティブの発音を聞いて矯正するスピーキングの練習がおすすめです。
発音矯正はスピーキング・音読だけでなく見本となるネイティブの英語をリスニングすることも大事です。こちらも以下で解説していますが、スピーキングに特化した学習方法解説ページもありますのでご参考くださいませ。
基本的な英語の発音練習・学習ステップについて以下でまとめました。発音の基礎になるポイントや、確実に上達する勉強法を確認しておきましょう。
英語の発音が難しく感じる理由の一つとして、日本語より母音・子音の種類がかなり多い特徴があります。日本語の場合、母音は「あ・い・う・え・お」の5種類ですが、英語では26種類も母音がありますね。
例えば、日本語の「ア」は1つだけのパターンに対して英語では5種類の「ア」があります
このように、母音や子音は様々なパターンがありますので個々の音についてネイティブの口・舌の動きを真似ることから始めてみるといいでしょう。唇の形と発音の関連性も高く、関連記事でも解説しております。
日本人にとって使い分けが難しい発音についても、違いが分かるとよりネイティブの発音が理解できますね。
例として、「like」と「right」はカタカナ表記だと「ラ」で始まる単語ですが、「L」は舌先を上の歯(前歯)の歯茎の裏に当てるような発音であるのに対し、「R」は舌を巻くような感じで喉元の方向へ持っていくイメージの発音です。
他にも「B」と「V」の違いや、日本語では発音することのない「TH」など、慣れない子音についてどのように発声するか一通り確認するといいでしょう。
個別の音とあわせて、単語ベースでの発音練習も繰り返し行うことが大事になります。
例として、「エ」と「ア」の中間音である「æ」の母音を練習したい場合、「tap/chat/bad」など「æ」の母音が含まれている英単語を一通り発音する方法がありますね。
母音や子音一つ一つの音に対する唇の形を確認するために、YouTube動画などで聴いて観られるような教材を参考に単語の発音練習を反復するといいでしょう。また、発音のほか各単語のイントネーションやリズムも、ネイティブのアクセントにならって覚えるとより自然なスピーキングになります。
基本的な英語の発音練習とあわせて、発音矯正で効果のあるスピーキング練習もおすすめです。ネイティブの話し相手がいなくても、教材や参考動画を使えば一人でも学習できますのでぜひご参考くださいませ。
▷おすすめ記事:英語のスピーキングで知っておくべき学習方法まとめ
発音練習ではお手本となるネイティブの発声をしっかり聞いて真似ることが大事ですので、基本的にはリスニングとスピーキング(音読)を繰り返すことが前提となります。
都度、ネイティブのイントネーションや発声を確認して自分でアウトプットする学習ができますので、発音だけでなくリスニングのスキルも上がるメリットがあります。
ただ、「英語のリスニングも苦手で、ネイティブの会話が聞き取れないから発音練習も進まない…」とリスニングに対する苦手意識がある方もいるでしょう。その場合、聞き取れない部分を繰り返し流して重点的に確認するほか、英語の書き取り(ディクテーション)からまずはリスニングに集中するやり方もありますので、段階的に練習するといいですね!
ネイティブの音声を真似てスピーキングを実践する練習方法では、オーバーラッピングやシャドーイングがよく利用されます。オーバーラッピングはテキスト(会話内容のスクリプト)を見ながら、音声と同時に発音していくやり方で初心者向けです。
ネイティブの会話スピードに慣れてきたら、音声の後を追いかけるように遅れて発音するシャドーイングの練習を続けることで、よりスピーキングが上達するでしょう。具体的な練習方法ではシャドーイングのおすすめ教材が参考になるほか、応用的なスピーキング練習もありますのでぜひチャレンジしてみてください。
気軽に続けられる発音練習では、アプリを使って隙間時間にすぐ実践できる方法や日常英会話の内容を確認できる海外ドラマ・映画を参考にするのも良いですね。
英語の字幕を見ながら、1つずつフレーズを聞いて発音するやり方でもネイティブの発音を学べる機会になります。海外での文化や実際に使われている英語表現なども知る上でも、海外ドラマや映画を参考にしてみてはいかがでしょうか。
発音や英会話練習を本格的にしたい場合、ネイティブの講師と話せるオンライン英会話も一つの手段ですね。実際にネイティブと話すことで間違った発音やイントネーションについて客観的に気付けたり、学習したことをアウトプットの場として活かせるメリットがあります。
ただ、「英会話スクールでも、週に1回程度しか通えないならあまり練習にならないかも」と、物足りなさを感じる方もいますよね。そこで、Aloha English英会話では月20回まで受講可能&月額13,000円から通えるオンライン英会話のスピーキングコースもご用意していますので、毎日しっかり英会話学習をしたい方におすすめのプランから短期的にレベルアップできます!
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英語の発音練習・方法を実践するほか、英語の発音について特徴や要素(プロソディ)も詳しく確認することで仕組みが理解できて、より完璧な発音に近づけることができます。
英語の発音にはいくつかの要素があり、言語学の観点だと「韻律」を意味するプロソディと呼ばれます。プロソディには発音(母音・子音)のほか、イントネーション(音の強弱)やリズム(抑揚)、リエゾンなどに分類されます。
日本語よりも英語ではアクセントやリンキングなど音の変化が重視されるため、プロソディが間違っていると相手に英語が伝わらない可能性もありますね。そのため、以下でご紹介しています発音に関する要素・法則も覚えておくといいでしょう。
英語のイントネーションでは英文の種類(命令文や疑問文など)によって語尾が上がる、または下がるルールがあります。また、話し手の感情や意図によってイントネーションを使い分けるケースも大事ですね。
例えば、「それは私のアイデアです」と自分が考えたことを強調したい場合、「This is my idea.」と「my」の部分を強く言うことが考えられます。また、「あなたが上司を怒らせたんだ!」と「あなた」への非難を伝える場合には「You made your boss mad!」と「You」が強調されます。
また、英語では内容語(英文の中で実質的な内容・メインの情報)と機能語(文法上必要なだけの単語)によって強弱や発音の速さが変わリます。詳しくは以下記事でもご紹介しており、感情や話の意図・目的など正確に伝える上でもイントネーションやリズムを意識しておくのが重要ですね。
英語の発音では、単語と単語が連続することで発生する発音の変化も初心者にとって難しいポイントです。スペリング通りに発音せず変化することをリエゾンと言いますが、リエゾンには3種類のパターンがあります。
リンキングは子音の後に母音が来る場合、起こりやすく「Can I」が「キャナイ」と言ったり「need you」が「ニージュー」とくっついた感じで発音されます。最初は慣れないですが、ローマ字読みでリンキングの仕組みやルールを覚えておくと自然に発音できるようになりますね。
リダクションは単語と単語の連続で子音が重なった場合において発生しやすく、ほかにも「top」や「think」など語尾に破裂音が来た場合には発音されないなどの特徴があります。ネイティブの発音でも自然とリダクションが起きていますので、リダクションの仕組みやポイントを理解しておくといいでしょう。
それと、フラッピングは「t」の発音が変化するリエゾンであり、「water:ウォーター→ウォーラー」や「better:ベター→ベラー」などの変化が一例で詳しくはフラッピングのルール・仕組みでも解説しています。
いずれも日本語ではあまり体験したことのない発音・プロソディですが、それぞれ決まったルールや傾向がありますので、一つ一つ確認して発音練習で少しずつ慣れればネイティブにも通じるスピーキングスキルを得られるでしょう!
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