英語力を向上したい方は効果的な勉強法を実践するほか、学習しても上達しない理由や英語に関する課題確認が重要です。英語力が向上しない方は特定の傾向や原因があるので、自身に該当するかどうか確認しておくといいでしょう。
- そもそも英語力はどのようなスキルか?
- 英語力が向上しないのには何が原因?
- 英語力が上がる具体的な学習方法は?
など、気になるポイントを一通り解説します。このページを読めば独学でも成果は出ますので、ぜひご参考ください!
ページコンテンツ
1.英語力とは?|総合的な英語力について
ここで説明する「英語力」は、英語のコミュニケーションに関するスキル全体をイメージいただければと思います。中学校や高校など、日本の教育でも英語力の課題があるので、あわせて説明します。
1-1.英語のコミュニケーション能力が問われる4技能
文部科学省の資料を参考に紹介すると、英語力は「聞くこと」「読むこと」「話すこと」「書くこと」の4技能を学校・教育において目標としています。
▷参考:文部科学省 総合的な英語力の育成
学校のテストや入試、TOEICなどの試験ではリーディング・リスニングのスキルが重点的に必要ですが、コミュニケーション能力を前提とする英語力はスピーキング・ライティングなどアウトプットの技能も重要です。
また、英語を話すことについてネイティブとの対話でお互いの考え方や気持ちなどを伝え合う「やり取り」も技能の一つで、英語の知識だけでなくコミュニケーションまで繋げられることが英語力の要素となります。
1-2.日本の義務教育でも英語力の課題あり
ただ、日本人で英語が苦手な方が多いことの原因で、小学校からの教育において課題があります。
詳しくは以下の参考記事でご紹介していますが、学校での授業だけでは英語学習の時間が不足していたり、学習内容が偏っているため英語を話すスキルに結びつかないなどの問題点があります。
そのため、社会人になってから英会話や英語を使う仕事をしたい場合でも、英語力が足りないことで苦労する方も多いでしょう。
2.英語力が向上しない人の傾向は?
日常生活で使える英会話やビジネス英語の習得を目的に勉強しても、英語力が向上しない方には原因や傾向があります。
英語力が伸びない人・伸び悩みがある原因と対策でも紹介してますが、自分の課題や英語力が上がらない原因を最初に特定しておくことで、効果的な学習に繋がりますので以下をチェックしておきましょう。
2-1.自分の苦手な部分・課題を理解していない
英語力は上記でも説明したように、以下の4技能があります。
- 聞くこと:リスニング
- 読むこと:リーディング
- 話すこと:スピーキング
- 書くこと:ライティング
仮に実用的な英会話スキルを目標としていても、発音や英語表現などスピーキングの練習をしなかったら、いくら英単語やフレーズを覚えても上達しないでしょう。
また、TOEICを定期的に受けてリーディングの点数が高くてもリスニングが低い場合、聞き取りの勉強を重点的に行うべきです。英語力に紐づくそれぞれのスキルについて、苦手や分野を明らかにした上で対策するのが望ましいですね。
2-2.学習の進め方が分からない
英語学習のやり方や進め方についてよくわからず、なかなか本格的な勉強ができないという方もいるでしょう。
よくある失敗例が、独学をしないまま英会話スクールに通って成果が出ないというケースです。実践的に英語を学べば英語を話せるようになれると思い、ネイティブの講師とオンラインで話してみたものの…そもそも聞き取りが全然できないし、片言でしか話せられない…という事例もあります。
英語力を高めるにはもちろん、英会話スクールも手助けにはなりますが大事なのは独学でのトレーニングです。不安な方は、以下で各スキルごとの基本的な勉強方法を紹介していますので、ぜひご参考ください。
▷参考記事:英会話学習の始め方・失敗しないポイントとは?
2-3.英語学習を毎日続けられない
英語学習を続けられないのもよくある課題で、正しい勉強方法であっても必要な勉強時間を確保できないと英語力は身につきません。関連記事にて詳しく解説していますが、社会人が英語を習得する際、平均的に1,000時間ほどの勉強時間が必要になります。
ある程度の成果が出る段階でも200〜300時間ほどの継続が必要で、全く初心者の方が勉強を始めた場合には成長を実感するまで、早くても3~6ヶ月は要します。
そのため、英語学習は短期でなく長期的な計画を前提に進められることをおすすめします。毎日、少しの時間でもいいので学習を定着させることが重要ですね!
3.英語力が上がるおすすめの勉強法|リスニング
実際に、英語力の向上で効果のある勉強法・独学を技能別でご紹介します。まずは、英語初心者の方によってつまづきやすい聞き取り・リスニングの対策を見ていきましょう。
3-1.興味のある媒体(海外ドラマ・YouTube)で練習
無理なく学習を続けられるおすすめの媒体は、親しみやすい海外ドラマがあります。ネイティブが使う英語表現を学べるほか、ストーリーを意識してリスニングできるので、内容が入ってきやすいですね。
学習のポイントでは、ただ英語を聞くのではなく字幕で内容を確認した上で、聞き取れなかった単語・発音を分析すると効果的です。短縮されている音・声に出さない発音など日本語と違う部分もあるので、聞き取りが難しい発音の傾向を把握できると重点的な効き直しで対策できるでしょう。
また、リスニングが苦手な方でも初心者向けの学習チャンネルをYouTubeから視聴できます。スマホから隙間時間にすぐ聞けますので、独学で利用しやすいですね!
3-2.英語の発音の仕組みも理解することが重要
リスニングが苦手という方は、英語の音読が不足している傾向もあります。ネイティブの発音ではリンキングやリダクション、フラッピングなど音の変化に関するルール(リエゾン)を理解することが大事ですね。
そのため、リスニング対策ではスピーキング・発音練習とあわせて行うことで、より理解度が上がります。
英文なら読めるけどリスニングでは聞き取り・理解が難しいという方はぜひ関連記事より独学を試してみてはいかがでしょうか。正しい練習方法を続ければ苦手な方でも3ヶ月で成果は出ますので、英語力を鍛える上で参考にしてみてください。
▷英語が全く聞き取れない人が3か月でリスニングの苦手を克服した方法
4.英語力が上がるおすすめの勉強法|リーディング
リーディングは他の技能と比べるとそこまで苦手な方は多くありませんが、読解力を上げるための対策も大事ですね。長文読解では継続的な勉強での慣れが必要ですが、短文でも英語理解が難しい方はより基本的な学習(構文・単語)から復習するといいでしょう。
▷リーディングで苦手意識がある方は基本学習・構文の復習もおすすめ
4-1.英語のニュースやアプリで練習
リーディングの教材は、海外のニュースが参考になります。動画のほか字幕でも読めるのでリスニング対策とあわせて利用できるでしょう。
スクリプトのリーディングをしてからリスニングのトレーニング、さらにスピーキングまで対策できるので、英語力の基礎・初歩的な練習対策でリーディングは欠かせませんね。
4-2.声に出して読むことでリスニング・スピーキング対策にも
頭の中で英語を読み進めるより、声に出して読むリーディングの方がおすすめです。リーディングの練習では以下の確認をするといいでしょう。
- 発音が難しい部分はないか?
- 文法や単語でわからない部分はないか?
- 読んだ英文を日本語に翻訳せず、英語のまま理解できているか?
まずは一通り読んでみて、発音や翻訳で不安がある部分を個別でチェックすると理解が深まります。リスニング対策も意識したトレーニングではシャドーイングもおすすめですね!
5.英語力が上がるおすすめの勉強法|ライティング
ライティングも英語力の向上で必要な勉強です。初心者の方でも始めやすい勉強方法がありますので、以下チェックしてみましょう。
5-1.英語日記で継続的な学習
ライティングの練習では英語での日記がおすすめです。普段の出来事や英語での学習成果など様々なトピックを英語で書くことで、英会話で使えるフレーズを覚えられたりアウトプットの練習になります。
- 当日の天気
- 何を食べたか?
- 学校や会社で起きたこと
- とあるエピソードの起承転結(5W1Hの深掘り)
- どのような勉強をしたか?
などを日記でライティングすれば、1日10分ほどの短時間でも続けることで上達するでしょう。
5-2.表現力・読解力の向上ではサマライジングもおすすめ
中級者以上の勉強法では、サマライジングでのライティング対策も効果的です。サマライジングは読んだり聞いたりした英語を、自分の言葉で要約する練習となります。
長文の英語を理解して要点をまとめる工程となり、求められる英語力・レベルは上がりますが英語表現が幅広くなるほか、英語を英語のまま理解する英語脳も身に付きます。
6.英語力が上がるおすすめの勉強法|スピーキング
スピーキングの練習もリスニング・リーディング対策でお伝えしましたが、他のスキル向上と関連度が高く、アウトプットでの英語力向上で欠かせませんね。
スピーキングだと会話相手が必要…と思う方もいるかもしれませんが、一人でトレーニングできます。独学での学習ポイントを関連記事でもまとめています。
6-1.毎日継続できる英語のスピーキング練習
スピーキングが苦手という方はすぐ発声練習に入らず、まずは英語の内容をしっかり聞き取り理解することが重要ですね。ディクテーションによる聞き取り・書き取りの練習から、少しずつスピーキングを進めるサイトトランスレーションを実践するといいでしょう。
サイトトランスレーションは、英語を意味のあるかたまり(チャンク)ごとに分けて音読するやり方で、長文のスピーキングが難しいという場合には、一つ一つの意味を理解して進めていくと確実ですね。
また、ライティングでも紹介した英語日記・ジャーナリングも、毎日コツコツ続けられるスピーキング練習でおすすめです。ライティングした英文を音読して、アウトプットで身に付ける流れがあります。
6-2.言い換えスキルで表現力を鍛えられる
スピーキングでは発音練習のほか、英語での表現力向上も目的となります。「言いたいことがあるのに、英語でどう表現するか分からない…」と、英会話の練習で困った方もいるでしょう。
そこで、英語力の要素となる言い換え・置き換えスキルを覚えておくと、英語で話しやすくなります。スピーキングでは難しい表現を網羅して話すよりも、いかに簡単な英単語・フレーズに置き換えて幅広く伝えられるかが重要です。
7.英語力の向上・英語学習で大事なことまとめ
英語力の向上・対策について一通り解説しましたが、勉強法のほか知っておくべきこともありますので以下でまとめました。
7-1.英語力を上げる目標を決めることでモチベーションアップ
どれほどの英語力・スキルが必要か目標を決めることで、学習のモチベーション向上につながります。英語力・英会話スキルの目的は個人によって異なります。
- 日常会話レベルからの習得を目指したい
- 外資系の転職をしたい
- TOEIC600点以上を目標
3〜6ヶ月後くらいの自分がどれくらいの英語力まで向上できるか、イメージして目標設定するといいですね。
7-2.アウトプット・実践を通して今の自分に必要なスキル・苦手な部分を把握
独学や英会話学習をしてみて、自分にとってどの英語力・スキルが不足しているか苦手分野の分析も必要です。
- 言いたいことがなかなか思い浮かばず、スピーキングの対策が必要
- ネイティブの英語がまだ聞き取れない・英語の発音がまだ理解できていない
- アウトプットでの構文、文章の組み立てが安定しない
課題感を確認した上で、自分にとって必要な英語力の弱点を克服するのが効果的です。関連記事とあわせて、ご参考いただけますと幸いです!
▷英語を苦手だと感じてしまう場面・話せる人に共通する習慣とは?
英語学習でお悩みの方へ|学習ガイドを無料で配布中!

まずは、すぐに実践できる英語学習ガイドをご参考に、自分に合った英語の勉強方法を試してみてはいかがでしょうか。以下のようなお悩みを解説いたします!
「独学でも英語を話せるようになるの?」
「スピーキングをマスターするための道のりを知りたい」
「一から英語を学ぶのが不安...」
Aloha Englishの講師より監修しました英語学習ガイドでは、これまで培ってきたサポート実績から得た経験や独自のノウハウなども参考に、効果の出る英語学習方法をまとめております。また、資料をお読みいただいた方限定の特典・プロモーションもありますのでぜひご活用くださいませ。
コメントを投稿するにはログインしてください。